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2007年6月 8日 (金)

メディアが子どもを脅かす

「子どもの心の栄養―メディアが子どもを脅かす―」という題目で、臨床心理学・幼児教育学の九州大谷短期大学教授、山田真理子先生の講演をきいてきた。

会場は家から車で1時間ほどのところにあり、わたしは、渋滞をさけてぬけ道をしたら、迷ってしまい、つくまでに2時間もかかってへとへとだったが、それだけの価値のある内容だった。

前もって『いま子どもたちがあぶない!』(ちょうどこひつじ文庫さんのマーガレットさんが講演をきいていらっしゃった斎藤惇夫さんが、とりまとめをなさったセミナーを本にしたもの)を読んでいったので、だいたいはその内容をおさらいし、またさらに深めることになった。だが、本を読む言葉より、本人の生の声で聞く言葉は、より説得力がある。
さらに、午後おこなわれた交流会では、質問に先生が答えてくださるという形になり、わたしたち子どもにたずさわるものの不安、迷いに対して、さらに細かい知識やアドバイスをいたたくことができた。

そのなかで、とくにショックだったのは、メディア漬けにより自閉症に似た症状が現れている子が、自閉症と間違えられてしまうことがある。ということだ。自閉症の子は、感覚過敏、感覚認知における障害を持って生まれてくる。一方、メディア漬けの子は、つねに光刺激と音刺激を過激に浴びているために、自閉症と同じ状態になっているというのだ。ほんとうは、メディアをやめてしまえば、それで回復できるのに、自閉症と診断されると、そのままになってしまう。なんと恐ろしいことかと思う。

嬉しかったのは、いま、子どもたちに乏しくなりがちな、想像力、創造力、予測力がお話をきくことで養われる。といってくださったこと。

また、ケータイに対しての不安へのお答えで、ねちずん村で、子どもたちにケータイの怖さを教える冊子がでているという情報をいただいた。さっそく、ねちずん村へいき、「ケータイ・リテラシー」を注文してみた。

先生は、髪を紫に染めていらっしゃり、服装もそれにあわせていらっしゃり、とてもおしゃれだった。交流会ではとくにさばさばとお話され、気持ちがオープンになった。そのせいだろう、質問もつぎつぎとでて、先生の電車の時間ぎりぎりまでたえることがなかった。

サイン会で購入した『こども・こころ・育ち』を、帰宅してから読んでいる。これは、きょうの講演会の復習になりそうだ。

こうした本を読んでいると、息子の乳幼児期、わたしは、あまりいい母親とはいえなかったと反省することしきりだ。シュタイナー教育の本を偶然読んだので、テレビだけはあまり見せなかったのが、せめてもの救いだろうか。
これからできることといえば、コミュケーションをとること、子どもに共感してやることなどかなあと思っている。息子のノーテレビ、ゲーム、マンガ?デイ + 母のノーパソコン・デイをつくろう。と真剣に考えている。

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コメント

斉藤さんのお話の中にも、山田さんのこと、この本ことが語られていましたよ。
もっと真剣にこの怖さをおとなから感じなければいけませんよね。
私はパソコンは50の手習いでしたが、(息子によくおこられました。何回言うたらわかるんじゃあと)
実はテレビも好きで、この話をすると、娘にお母さんが言っても説得力がないと言われてしまったんですよ。やっぱりな。
我が家は、ゲームも買ってあげずでしたし、携帯も大学生になるまで持たせず、化石と言われていたそうですが、その頃より今はもっとメディアの種類も増えて、親が本当に毅然として取り組まないといけないと思いますね。

マーガレットさん

斎藤さんのお話や脇明子さんのお話を聞き、また、『脳内汚染』を読み、自分ではいろいろ思うところもあり、ということででかけた講演会でした。いいなあと思ったのは、現状をわきまえて、現実に合わせた対処方法を考えていらっしゃることでした。
ゲーム、うちもずっと買わなかったのですが、とうとう息子が小遣いでひとつ買いました。マーガレットさんの子どもさんのおはなしをきいて、もうちょっとがんばればよかったかなあと思ったりもします。
テレビは、わたしはいまはあまり見ませんが、子どものころは、ドラマ見て、歌謡番組見て、毎日2時間ぐらいは見ていたから、はは、わたしも、あんまりいえません。でも、テレビ全部が悪いのではなく、いい番組もある。問題は、それ以外のものもだらだらと見続けるということでしたよ。

九州大谷短大、実家の近くでして、山田先生にも母共々お世話になっています(母は図書館長だったので講演などでお世話に)。
本の活動をしていると、メディアのことにも行き着きますよね。真逆のことなんだなと、私も勉強しながら思いました。とはいえ、なかなか周りにいっても理解してもらえない時代です。うちもゲームだけは、なるべく遅くに知って欲しいと努力しているのですが、一年生になったとたんにいろいろ情報を仕入れてくるようになりました。でもつばめはまだ本当の意味でゲームを知らないのでもうしばらくは大丈夫かな。でもいずれは買いたいと言い出すでしょう。その時にどうするか、夫婦でも意見が分かれます。
それまでしゃかしゃか本を読むぞ~とささやかな抵抗でしょうか。

ふみにゃんさん

まあ、山田先生とお知りあいとは素敵です。先生はとても賢くて、爽やかな印象です。メディアを子どもから遠ざけようとすると、だんだん、孤立無援で戦っているような気がしてきます。うちのオットはメディアの危険をぜんぜん信じてくれないし……。
うちの子は家でゲーできなかったときも、友達の家で貸してもらっていました。ときどき、ゲーム機がないから仲間にいれてもらえなかったとぶーたれて帰ってくることもありましたが。無菌状態では育てられないし、子ども同士のつきあいもあるし、悩めるところです。
ちいさいうちですよ~。

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