繰り返しを、もっと聞きたいんだね。

昨年の秋から、誘っていただいている、Ｉ南小学校の朝の読み聞かせ。

昨年より時間が長くなったということだったので、たくさん本を用意していったが、時間帯が５分、後へずれただけで同じ長さだった。読みはじめがおそくなったので、少し延長してしまう。ごめんなさい。

今回は２年１組

　絵本『てがみをください』やましたきるお文　むらかみつとむ絵　文研出版
　おはなし「エパミナンダス」

クラスの準備に時間がかかって、先生の叱責があり、ちょっと硬いムードではじまった。子どもたちは、『てがみをください』　を静かにきいていた。
そのあと「エパミナンダス」。子どもたちは、おはなしははじめてのようだったので、難しい顔をして聞いていたけれど、少しずつ笑顔がでてきた。エパミナンダスのとんまなことをする繰り返しの３回目で、１人の子が笑い声をあげ、みんなに笑いが広がった。
でも、お母さんがついに怒りだすところではやっぱり、みんなしーん。わたしが、「もうおばさんちへいってもらうのもよしにするからね」と語ると、明らかに残念な顔になった……。どうしてだろうと思って語りながら、「そうか、子どもたちはエパミナンダスが失敗をくりかえすのを、もっと聞きたいんだな」と、このときわかった。
ラストで、数人の子がぷぷっとふきだしそうにしていたので、嬉しかった。おわったあと、「あー、おもしろかった」と言う声も聞けた。ありがとう。