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2007年5月12日 (土)

こそあどの森へ

図書館の新刊コーナーでみつけた。「あらまっ。いつのまにか新刊がでていたの~」と、おどろき(おどろく理由はどこにもないのだけれど)、大喜びし、さっそく借りてきた。なにしろ、「こそあどの森」は、7巻まで息子に読み聞かせして、親子で楽しんできたシリーズだ。

こそあどの森の物語 第9巻
あかりの木の魔法』 岡田淳 理論社

 6月、こそあどの森の湖畔にテントがあるのを、湖の家に住んでいるふたごが発見した。ふたごはこっそりテントの様子をうかがい、話し声から、怪獣学者たちらしいと知る。翌日さっそく、ふたごはスキッパーを誘いテントを訪ねることにした。でも、町では子どもをさらう人がいるという話を、郵便やさんがしていったばかり。子どもたちだけではあぶないと、トマトさんとポットさん、トワイエさんもいっしょに、ピクニックを装って、テントの人を探りに出かけるが……。

 前作『ぬまばあさんのうた』を読んでから1年ぶりに「こそあどの森」へいき、ああ、このおおらかであたたかい空気がいいと思った。読んでいてとても安心できる。
 漫才みたいな楽しい会話をする、好奇心旺盛なふたご(この子たちは気分で名前を変える。今回はパンプキンとキャロット)。内気だけれど、いろいろ考えている素直なスキッパー。ふたごとスキッパーは、おしゃべりだったり無口だったりする子どもの2面を映し出しているように思う。この子どもたちのまわりにいる大人たちは、それぞれだ。やさしかったり、厳しかったり、賢かったり、ときどきちょっと抜けていたり。でも、みな、誠実でいい人たちばかりだ。
 この誠実さが土台にあって(きっと作者がそうなのだ)、人が信じられるものとして描かれている。だから読んでいて、とても安心できて心地よい。
 
 今回はふたごの愉快なおしゃべりからはじまる。読者ははじめからそのペースにはめられてしまい、突然やってきた、謎の怪獣学者の正体が知りたくてたまらなくなる。その学者の語る身の上話が数奇なだけに、ますますひきこまれ、一方で疑い、ああやっぱりというふうに展開していく。そして、色彩豊かともに心豊かなラスト。満足のため息がでます。 

 息子も一気に読みました。前半はやや退屈、後半の盛り上がりから面白くなったようです。ラストのカラーイラストを見て、こんなにきれいなんだとつぶやいていました。読み終わって、おもしろいけれど、これじゃあ完結していないよ。次がどうとなるかとても気になる。と。
 そうかー、人生はまだ続くのだもの、その先が大切だよね。でも、その先がわからないからいいのかもしれないよ。

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コメント

こそあどに新刊が出たんですね!うれしい情報ありがとうございます。
わたしもこそあどのシリーズは、上の娘と競い合うようにして読んで楽しんだ本で、それぞれのキャラクターの楽しさと巻ごとのいろんな事件に、ひきこまれました。
これはさっそく予約してみますね。
それにしてもふたごたち、いつも名前が食べ物がらみですね。

フラニーさん

まあ、フラニーさんところも親子で楽しまれたのですね。ほんとうに、それぞれの登場人物が生き生きとしていて、楽しいです。読んでいると、心が洗われるような気がしてくるんですよね。
息子が心のたからものとして、持っていてくれたらなあと思います。
ふたご、食いしんぼう(でも好き嫌いもはげしい)だから。

この本、知りませんでした。面白そうですね!
息子さんとの読み聞かせのページも、楽しく読ませて頂きました!!そうそう、こういうやりとりが出きるのが、読み聞かせの楽しみなんだよな~と、うなずきながら(笑)
次の本選びの参考にさせて頂いちゃいます♪
まずは、このシリーズを図書館で探してみます。

こももさん

絶対お薦めのシリーズです。親子で楽しめますよ。
うちの息子は、読み聞かせを卒業してしまい、親子の本への好みも違ってきたので(それはそれでいいことなのですが)、親としてはなかなか以前のようにいっしょに楽しむことができなくて、さびしく思っています。こうした親子での時間は宝です。

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