ダラダラ過ごす幸せ
実家に帰ったとき、母の運転手で買い物に行き、本屋さんでふらふらっと買った本。
『「頭がいい人」のメンタルはなぜ強いのか』 中公新書 保坂隆
心臓病との関連が深いというA型行動パターンをとる人について、「メンタルが強い人たちの反面教師として」解説し、どのようにしたら、ストレスとうまくつき合い、有意義な人生をおくれるかを提案してくれる本。
A型というのは、血液型ではなく、競争心が強くて、責任感が強くて、完ぺき主義で、時間を無駄にするのがきらいで、プラス志向で、がむしゃらにがんばる傾向をもつ性格の型ということだ。仕事をさせれば、周囲の期待にそってばりばりやる。順調ならいいけれど、がんばりすぎて、あるときポキッと折れてしまったりする。そんな人だ。
世の中が忙しくなったいま、社会自体がA型になっていて、立場によって誰でも、多かれ少なかれA型行動パターンをとる場合がある。だが、A型の性格でない人はうまくリラックスする時間を持っている。そのリラックスを学ぼうと、この本はいうのだ。
そのなかで、わたしが「徹底的にダラダラ過ごしてみる」というもの。
昨日は、とりたててやらなければならないことがない日だったので、よし、一日ダラダラ過ごしてやろうと決めた。といっても、主婦だから、ご飯作りと片付けはしないではいられない(本では、料理も冷蔵庫のものですませたり、店屋物を頼む、となっているけど、さすがにそこまではできない)が、あとはひたすら気のむくまま、ダラダラすることにしたのだ。すると、そう心に決めただけで、なんだかとっても気がらく~になってきた。いままで、ダラダラすることに、なんととなく罪悪感を感じていた。怠けていて、どんどん怠けものになってしまうのを恐れてもいた。でもダラダラが、肯定されているのだから、大いばりでダラダラできる。うーん、たまらなく幸せ。
って、わたしは、仕事をしているけでもないから、ぜんぜんあくせくすることもなかったのだが、なんだか、自分で自分に課題をかしすぎていたかもしれない。わたしにはA型の部分もあるから、うまく自分をコントロールしようと思う。
ほかにも、中公新書から、同じ著者の『「頭がいい人」の快眠生活術』『「頭がいい人」は脳のリセットがうまい』がをでている(よく知られていますね)。眠るほうは得意なので、次は「脳のリセット」を読んでみよう。
それにしても、A型人間がこの本を読んで、A型を克服しようとがんばったら、なんにもならないよね。
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A型の人はまじめできちんとしているんですね。だから、だらだらする必要性があるんでしょうね。
O型(血液)の私は、なんだかいつもだらだらしているようで、失敗ばかりしては緊張感が足りないと言われます。こんな人は何型というのでしょう。私もこの本を読んで、適度な緊張を持って行動することを学びたいなあ・・と思った次第。
投稿: マーガレット | 2007年4月15日 (日) 09時06分
マーガレットさん
A型でない人が、かつては単純にB型といわれていたけれど、このごろは、A型と正反対の人をC型と言うそうです(とっても、安易な命名)。B型は、周囲と調和をとろうとして、自分の感情を抑え気味で、温和いわれる人のようです。
だらだらというのは、なんなんでしょうね~。どの人もA型の部分、B型の部分があるんじゃないかなと思いますよ。時と場合によって変わるだろうし。
マーガレットさんは、ブログなどでお人柄を拝見すると、とってもバランスよく見えますよ。
投稿: そらこ | 2007年4月15日 (日) 11時05分