最近のトラックバック

« おはなし会のあとはお母さんのわの時間 | トップページ | 僕らの事情。 »

これはぜったい、ラスト・イニング じゃないね。

「バッテリー」読了から2日あけて、昨日、あっけなく読んでしまいました。

ラスト・イニング』 あさのあつこ 角川書店

2部構成になっている。『バッテリーVI』のラストで描かれなかった部分の巧と門脇の姿を描く「マウンドへと」と、その試合後、高校生になった瑞垣を描く「白球の彼方」だ。

「白球の彼方」では瑞垣が主人公だ。彼は、天才バッター門脇と違う高校に進む。子どものころからいつもいっしょに野球をしてきた門脇からはなれ、瑞垣は自分をもてあます。
その瑞垣の回想のなかで、『バッテリーVI』では結果を知らせないままにされていたものが明かされる。
頭脳派の瑞垣の言葉を通して、門脇と瑞垣の関係、巧と豪の成長が描かれていき、野球のおもしろさ、つねに変化する人間のおもしろさが伝わってくる。野球は有機体、生きている。
容易に本心を見せない、自身満々に見える瑞垣が、今度ばかりは自分自身の本心がわからず悩む。そう、青春って悩むことだ。悩め、悩め。

てんぽのいい会話と、心の奥底を探る独白の言葉が多く、夢中になるのは相変わらず。字も大きくページ数も少ないからあっという間に読み終わってしまう。でも、あまりにも、あっという間だ。
息子曰く、「おもしろかったけれど、物足りない。もっと本が分厚くてもかまわないから、完結してほしかった」。我が息子ながら、いい得て妙。
そうなのだ。これでは、「それで、その後どうなるの?」と、また先が気になってしまう。この終わり方はぜったいラスト・イニングじゃない。また、その後のおはなしが続きそうだ。だって、巧も豪も、門脇も瑞垣も、成長只中、どんどん変わっていくから、完結なんてできやしないのだ。

« おはなし会のあとはお母さんのわの時間 | トップページ | 僕らの事情。 »

児童読みもの」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/148116/14863322

この記事へのトラックバック一覧です: これはぜったい、ラスト・イニング じゃないね。:

« おはなし会のあとはお母さんのわの時間 | トップページ | 僕らの事情。 »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

Amazonアソシエイト

  • 野はら花文庫は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。
  • Amazon、Amazon.co.jpおよびAmazon.co.jpロゴは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
無料ブログはココログ