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だって…

図書館でみつけて、気にいって、手元にほしいのだけれど絶版。図書館のは、だいぶくたびれているし、古書もみつからない。思わず、復刊ドットコムに登録して、投票してしまった。わたしが2票目。さきは長いなあ。

『だって…』 国土社
 石津ちひろ文
 下谷二助絵

「どうしてごはんのおかわりをしないの」「どうしておふろがきらいなの」など、お母さんに詰問されて、子どもは「だって…」。ページをめくると、子どものいいわけが絵だけで描かれる。それは、ありっこないこと。つまり、その子の想像なのだが、それが、実は子どもたちにはこういう風に感じているという真実をついているからおもしろい。「どうしてピアノの練習をしないの」なんて、身につまされる子もあるかも。
今日の6年生の読み聞かせでも、手ごたえがあった。幼児から大人まで楽しめる絵本だと思う。
ただ、「どうしてあたらしいパパがきらいなの」のページだけは、慎重に考えなくてはいけない。というのも、ブラックユーモアでものすごく笑えるのだけれど、聞き手によっては、想像ではなくて、
ほんとうにほんとうのことで、つらい思いをする子がいる可能性もあるからだ。今日は、それを恐れて、この部分だけは飛ばして読んだ。

同じように、アンソニー・ブラウンの『おんぶはこりごり』(平凡社)も、すごくおもしろいけれど、真実すぎて笑えない子もいるかもしれないと思うと、あまり知らない子どもたちの前では読めない。

子どもたちにはそれぞれ事情がある。これからも、それに直面して、それを乗り越えてかなければならない。生きていくということは、きれいごとでははないのだ。そう思うと、屈託なく読むのがいいのかもしれない、いや、毒があるからこそ、この絵本は生きてくるとも考える
のだが、お楽しみの読み聞かせで、なにもいやな思いをさせることもないと躊躇する。こういうのは、昔話から残酷な部分を取りはらうのと同じことなのだろうか。考えていきたいことだ。

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絵本」カテゴリの記事

コメント

「だって‥」は持っています。家で子ども達と一緒に楽しみましたが、読み聞かせには使ったことがありません。これと最後のエピソードがなければいいのに、そしたらみんなの前で読めるのに、と思ってました。理由はそらこさんと同じ。そして私のほうが気にしすぎなのかもしれないけれど、最後に「どうしてだっこしてくれないの?」「だって‥」の理由もあまり気乗りしないのです。どんなに大きくったって抱っこしてあげていいのにね。
本当にどうなんでしょう?でも昔話の残酷さとは少し違う気もしています。

この本を知らなくて、アマゾンで検索してみたら、やはり絶版で、ユーズドの本が1冊ありました。その値段、いくらだと思います?7500円でした。思わずのけぞってしまいました。
そんなこんなで、ますます読んでみたいと思ってしまいました。
(息子の友ママが石津さんのお隣とかで、気さくな良い方よ。と言っていましたが、関係ないことでした。)

あそびっこさん

ラストの「だって」は、わたしは、深く考えずに軽く受け流して読んでいましたが、あそびっこさんの意見を聞いて、そういうこともあるなーと思いました。
このおちは、まだ甘えたい年頃の子には、満足できなくて、ある程度大きくなった子にあう絵本かもしれません。
「あたらしいおとうさん」も、もしかしたら、絵本を見て、笑い飛ばせるという効果もあるかも。
ぎりぎりのきわどいところでしょうか。

マーガレットさん

ひゃーーー!! いくらほしくても、7500円は出せないです。どうぞ復刊して。
石津さんのお隣さんが、マーガレットさんのお知りあいだなんて……なんだか、石津さんがぐっと身近に感じられるから不思議です。

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