« 初めての小学校 | トップページ | ファンタジーのDNA »

2006年12月23日 (土)

エラゴン

昨夜は、息子と「エラゴン」を吹き替え版で観てきた。最寄の映画館は、金曜日が女性デイなのだ。

 壮大な風景が美しく、ドラゴンと飛ぶシーンは、体がふらりとするぐらい、臨場感があった。戦いの場面も迫力ある。104分間、あっという間だった。
 でも、なんとなく物足りないというのが、正直な感想。たぶん、原作を読んでしまっていたのがいけなかった。読んだのが1年ぐらい前で、記憶があいまいなくせに、「えっ! もうこの場面?」「こんなところあったっけ?」と、ちがいが気になって、世界に入りきれなかったのだ。
原作はどうだったのか気になって、帰りに思わず、3巻におさまっている文庫本を(はじめに邦訳出版されたのは、図書館で借りたのだが、分厚い辞書のようだった)買ってきてしまった。
 原作があんなに長い意味を感じる。あの長さがあるから、微妙な心理を共感でき、じんわり心の底から湧き出てくる感動もあるのではないかと思う。

 とはいえ、主人公エラゴン役の男の子は、とてもかわいくて(素敵ではなく、かわいいと思うところがおばさんだな)、ブロムも渋くてよかった。映画は、原作を忘れて、映画として楽しむものかなと思う。
息子の感想は、まあまあ面白かった。息子も原作を読んでいて、エラゴンは、声がイメージと違い、ドラゴンは声はいいけれど顔がちがっていたらしいが、素直に、映画の世界を楽しんだ様子だ。

映画が先か、原作が先か? この作品に関しては、映画が先だと思う。

« 初めての小学校 | トップページ | ファンタジーのDNA »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

そらこさん
私ね、最近 ハリーポッターのようなものは原作じゃなく映画で楽しむことにしています。これも原作を読んでいないし、読むつもりもなくて 映画を見に行こうと思っているのです。お気楽に楽しもうっと思っています。うひ。

マーガレットさん

メリー・クリスマス!

本当に、映画は映画として、気楽に見るものだなと実感しました。このへん、息子は両方とも楽しんでいるので、若いから許容量が大きいのかな。

この冬、「シャーロットのおくりもの」も観たいです。

いいですね。この、もう古典と思うくらい本も大好きだけど、映画もあの天才子役の女の子が出るし、何といっても豚がかわいいですね。

マーガレットさん

「シャーロットのおくりもの」映画館でもらってきたちらしをみると、ブタさんが、きれいなピンクでとってもかわいいです。
動物たちの声が聞きたいから今度は吹き替えでなく、字幕でみたいと思っています。

そうですね。映画の方が先。そうなのかもしれません。でも、私はついつい、先に原作にしちゃうんです。。。
というのも、
誰かの脳内映像が私の頭を占領する前に、自分の中に脳内映像を制作しておきたい!と思ってしまうのです。
だからこそ、がっかり~ってことも多いんですよね。今度、逆をやってみようと思います。
「シャーロットのおくりもの」私も観たいです!でも「名犬ラッシー」も観たい♪どうしようかなあ。

こももさん

わたしも、ずっと原作を読んでから映画でした。原作と映画は別物なんですね。
自分の脳内映像っていうのわかります、わかります。ハリー・ポッターなんか読むときは、すっかり映画の子たちがしゃべっているもの。
ラッシーも上映中なんですね。うーん、観たくなっちゃいます。

 『風とともに去りぬ』でショックを受けて以来、絶対読んでから観ることにしてたんですが、そらこさんに勇気づけられて、エラゴン観ちゃいました。楽しめました。たしかにハリポタは全部読んでから観てるから、「え〜っ、え〜っ」の連続だったし。
 あちらであれこれ語ってみました。
『シャーロットのおくりもの』こそは、観る前に読まなくては。

ぎねびあさん

『風とともに去りぬ』は懐かしいです。中学時代、たしか期末テストの前日に、TV映画ではじめて見たのでした(母がその日なにかの用事で不在だったので、代わりに面倒を見に来てくれていた祖母があきれていたのを覚えています)。
スカーレットが、干ばつで育たない畑のにんじんかかぶをひっこぬいて、かじって、こぶしを握り、家族を決して飢えさせないと決心するシーンが、ものすごく印象的でした。学校のともだちもたくさの女の子が見ていて、そうそう、真っ赤に燃える夕暮れの空を見ながら、みんなでスカーレットごっこをして盛り上がったなあ。レット・バトラーがいいかアシュレーがいいか。スカーレットがいいかメアリーがいいか、本気でいいあったのも思い出すなあ。
なんだか、懐かしくてうれしくて、たくさん書いてしまいました。

『風と共に去りぬ』の原作は大学にはいってから読み、やっぱり感動しました。ああ、また読みたくなってきた。

映画の「エラゴン」は、原作で筋がわかっているのに、筋をどんどん追ってしまうと、面白さが減っちゃう気がします。筋ではなく、映像に入りこんで、感覚をたのしめばいいんですよね。
ハリー・ポッターは、「えー?」というのもあるけれど、わたしは違いがあまり気にならないのは、なぜかなあ。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: エラゴン:

« 初めての小学校 | トップページ | ファンタジーのDNA »

Amazonアソシエイト

  • 野はら花文庫は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。
  • Amazon、Amazon.co.jpおよびAmazon.co.jpロゴは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。

NetGalley 本の応援団

  • グッドレビュアー
  • プロフェッショナルな読者