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2006年12月21日 (木)

初めての小学校

ブックサポーターでごいっしょさせていただいている方に、わたしたちのストーリーテリングの会のことを話したところ、「うちの小学校でもぜひ語って」と言ってくださった。そこで、朝の読み聞かせの時間、I南小学校の高学年で語ることになり、今朝は、3クラスある5年生の教室に一人ずつはいらせてもらった。

わたしのプログラムは

『きらい』(二宮由紀子文 永島正人絵 解放出版社)から一遍
『ルンペルシュティルツヘン』グリムの昔話

初めての学校のなので、子どもたちがどんな様子なのか、先生はどうされているのか、まったくわからずとにかく緊張した。15分くらい時間があると聞いていたので、ちがう絵本も用意していたのだが、机を後にずってまとまって座ってもらったりしたら(今まで、授業と同じ形で聞いていた様子)、残り12分くらいになってしまった。そのまま語りだけするのも、子どもたちがはいって来れるか心配だったので、『きらい』のなかのライオンのを読んだ……無反応。心配だなあと思いながら、「ストーリーテリングって知っている?」と聞くと、「?」という顔をしている。「絵本も紙芝居も使わない、聞くお話だよ」と言うと、ひとりの男の子が「一度聞いたことがある」と答えてくれ、ちょっと、安堵して始めた。

さすが5年生だから、静かに聞いてくれた。はじめのうちは、そわそわしたり、つまらなそうにそっぽをむいていた子も多かったが、お話のところどころで驚いたように顔をあげて聞きだし、真剣な顔が増えてくるように思った。先生も一生懸命聞いてくださる。わたしも、雑念を払いのけ、払いのけ、集中につとめて語った。ラストまで語ったとき、この子は聞きそうもないと思った子が、ものすごく真剣に聞いているのに気づいて、うれしかった。
おはなしが終わり、そのまま挨拶をして帰ってきた。それはいけないことだけれど、ああ、感想がききたーい! 自分の学校では、子どもたちが慣れ親しんでいることもあり、語りながら子どもたちと心がふれあっている気がするのだけれど、今日の子たちとは、まだそこまで、近づいていない気がする。私もカチカチだったし、もっとゆったり時間がほしいと思った。

帰りに、I南小学校の会の方から、「3月は6年生でお願いします」と言われ、わたしたちはほいほいとひきうけてきた。大きい子向けのおはなしは今まで語る場所が少なかっただけに、うれしい。さあ、がんばらなくちゃ。

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