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ワイズ・ブラウンの詩の絵本

 虫、魚、動物、自然――すぐそばにあるものたちを、みずみずしく感性で感じとり、言葉にしたマーガレット・ワイズ・ブラウンの詩集。
 シンプルな言葉のつながりから流れ出す新鮮な息吹が、ねむりかけたわたしたちの五感をもゆりおこしてくれる。

『ワイズ・ブラウンの詩の絵本』
 マーガレット・ワイズ・ブラウン詩
 レナード・ワイスガード絵
 木坂涼訳

 感性や、言葉のひびき、リズムが大切な詩は、わたしたち日本人にとって、日本人の書いたものがなじみやすいと思っていたが、最初の一編「むしたちのうた」を読んだとき、胸の中でカチッと響く音がした。

  はねるよ つん
  あるくよ ゆっくり
  はねを ジージー ならして ねむる
  ブジジ ジー
  ブズブズ ジー
  むしが うたう むしたちのうた
               「むしたちのうた」より

 このたった6行のなかで、虫たちの生命が躍動している。と同時に、草原にしゃがみこみ、虫たちをみつけて、虫たちを驚かさないように、静かにじっと見つめ、耳をすまし、小さな命をいとおしむ作者がみえてくる。

 心のなかを、そっとみつめる詩もある。

  ガジガシ ガジ
  こころの なかの ねずみが
  ガジガシ
               「こどう」より

 それから、たまねぎをむいたとき流れる涙を詩など、おはなしのように楽しく語ってくれる詩もある。

 うぐいすいろの濃淡と黒だけで描かれた絵も落ち着いていて、詩に溶け込んでいる。
 そして、やはりすばらしいと思うのは翻訳された日本語の言葉。みずみずしい感性を持つ詩人木坂涼さんだからこそ、言葉に魔法をかけられたのだと思う。

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