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2006年2月27日 (月)

きゃああ、1段落 飛ばした!

 きょうは午後から地元幼稚園で、「おはなし*ぽぴんず」のストーリーテリングによるおはなし会。

 聞き手は年長さんが50人くらい。
 プログラムは

 「おばあさんとブタ」(イギリスの昔話)
 「おおかみと七ひきの子やぎ」(グリムの昔話) わたしの担当

 「おばあさんとブタ」は、おばあさんが市場で買った子ブタをつれて帰ろうとするが、子ブタが柵をこえようとしないので、イヌに子ブタをかんでくれと頼む。でも、イヌがかんでくれないので、棒にイヌをぶってくれと頼む。でも棒がイヌをぶってくれないので、火に棒を焼いておくれと頼む。それから、水、牡牛、肉屋、縄、ネズミと続いていく繰り返し話。子どもたちは、「イヌが子ブタをかむ」のがおもしろいらしい。その部分を待っていて、そこに来ると笑い声をたてる。これは、この話で初めての反応だ。話し方の相方は、その反応に最初びっくりしたようだが、後は子どもたちの笑い声を楽しみながらうまく語り終えた。

 そして、次はわたしの番。この話は何度が子どもたちの前で語っているし、おさらいもよくしていたので、まあまあ自信をもって語りはじめた。子どもたちも、話の入りこんできたのがわかる。おおかみが子やぎたちを、がぶりがぶりと飲みこみ、お母さんやぎが帰ってきて、たった一匹のこっていた子やぎを助けだして、と話も佳境にはいってきたところで、あっ、しまった!!!! 子やぎを食べたおおかみが家から出て行く段落を、語り忘れてた!! と気づいた。
 そこで、しかたない、「その前に、子やぎを食べたおおかみは、外の草原にでていって、木下に寝転んで、ねむりこみました……」と、説明して、はじめに語ったところまで、すじをおい、また語りはじめ、なんとか立ち直って語り終えた。ほっ。

 相方は、「とっても、うまく修正できたね」とほめてくれ(こんなことほめられてもあんまり、うれしくないなあ)、園の先生は「子どもたちは、ぜんぜん気がつかなかったと思いますよ」となぐさめてくださった。

 飛ばした部分は練習ではよく飛ばしていた。でも子どもたちの前で飛ばしたのははじめて。このおはなしなら大丈夫という自信過剰がいけなかったかも。師匠がおっしゃるように「たかがおはなし、されどおはなし」なのだ。

 不本意ではあるけれど仕方ない。自分で気がついて、話はきつんとつなげられたからよしとしよう。フィギュアの村主さんではないけれど、「つぎにつなげよう」。

 

 

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コメント

うわ~お話会って緊張しますね。
絵本は大好きで日に何冊も読む私も、肝っ玉が小さいのでストリーテリングは夢のまた夢です。
万がいち躓いた時も修正する機転が利かないといけないんですね~…あーうかがっているだけでheavyです。

”おばあさんとブタ”というお話、面白そうですね!今度うちでも読んでみようと思います!!

binca さん

いらっしゃいませ。

わたしも上がりしょうなので、最初のころは、話し終わった後、数分間、指のふるえがとまらないくらいでした。でも、だんだん、図々しくなってきます。
それでも、条件によって、緊張具合はいつも違います。

「おばあさんとブタ」は、東京子ども図書館のおはなしのろうそく7に収録されています。目で読むのと、言葉を声に出すのと、また、子どもたちが目の前に語るのと、おもしろさが変わってきます。って、この話はわたしは語ったことがなく、いつも相方の語りと子どもたちの反応の変化を楽しんでいるのですが。


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