紙芝居舞台でひと騒動
きょうは地元図書館でのおはなし会。
準備をしていると、年長さんくらいの男の子がやってきて、
「きょうは、ぼくに紙芝居をあけさせてね」といってきた。紙芝居の舞台の扉のことだ。
「じやあお願いね」というと、すかさず、一目見て妹とわかる女の子がきて、
「わたしがやる」という。お兄ちゃんのほうは、
「だって、この前○○(妹の名)があけたから、今度はぼくの番だよ」という。わたしは困ったなと思って、
「じゃあ、○○ちゃんは、しめるほうやって」といった。
「やだあ、あけるほうがいいもん」
「じゃあ、ふたりいっしょにやろうか」
すると、ふたりとも、
「ひとりじゃなきゃだめ!」
これには、まいった。でも、前に妹があけたのは確かみたい。そこで、
「今度はお兄ちゃんにあけさせてあげて」と一応言った。
それでも、おはなし会が始まるまで、ふたりは、かわるがわる「紙芝居あけさせて」といってくる。
さて、問題の紙芝居は一番最後。
「次は紙芝居だよー」というと、妹が、ささっと前に。それにつられて、他の小さな子たちも数人出てくる。ところが、いちばん張り切っていたはずのお兄ちゃんが出てこない。どうしたんだろうとみわたしていると(上着を脱いでいたので、わたしはすぐにみつけられなかった)、ようやく気づいて飛び出してきた。のんびりやさんなのだ。でも、ほかの子が前にいて手がとどかない。しかも妹が中心になってあけてしまった。あーあ!の瞬間だった。
お兄ちゃんは、
「ぼくにあさせてくれるって言ったのに」と不満顔。
「じゃ、しめるときお願いね」とわたしは言ったけれど、後にすわっていらっしゃったお母さんのところへすごすごともどるお兄ちゃんのうしろ姿が寂しげだ。それに、約束をやぶったわたしの罪は重い。
そこで、わたしはもう一度舞台の扉をしめた。そして、その子を呼び、あけてもらった。
これで、にっこり満足してくれるといいのだけれど。大人のごまかしにすぎないかなあ。
みんなにいい顔せずにきっぱり、あけるのはだれと言うべきだったかもしれない。でも、それで、泣き出す子がいても困る。
あけたい子みんなにあけてもらえるといいのだけれど、いい方法はないものかしら。
さて、きょうのおはなし会では、実はわたしはもうひとつ、みぐるしい失敗をした。
朝から風邪気味だったわたしは、「だんだん飲み」を語っているとき、鼻水が止まらなくなってしまったのだ。あいにく、ハンカチを手元にもっていなかったし、話の途中でたちあがってとりにいくこともできなくて、鼻をすすりすすり、すこし手で押さえたりもしながら話すことに。
そういえば昨年も寒い季節、小学校の朝の読み聞かせで、同じような経験をしたっけ。手元にハンカチ。忘れないようにしよう。
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