2023年9月16日 (土)

I市立図書館 ストーリーテリングによるおはなし会 集中力がたりない

いつもおはなし会に使わせてもらっている使っている小部屋が、図書館の蔵書整理に使われていたので、児童室のおはなしの部屋で行った。

集まったのは、はじめは子ども3人と大人3人。途中で1組の親子がでて、違う家族がはいってきて、合計子ども4人と大人5人となった。

プログラム

 なら梨とり 日本の昔話(『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より)*
 ネズミの御殿 ロシアの昔話(『子どもに語るロシアの昔話』より)
 ヤギとコオロギ イタリアの昔話(『子どもに語るイタリアの昔話』より)


私は一話目の「なら梨とり」を語ったのだが、ちょっとしくじった。繰り返しが多い話のなかで、大きな岩の上と大きな木の枝が何度かでてくるのだが、つい一カ所間違えて、はなしを飛ばしそうになったのだ。すぐに気が付いて元に戻って、後は何事もなく終えることができた。ただ、あまり動揺はなく(これも寝不足で頭がぼーっとしていたかも)、むしろ笑いそうだった。語り手がこんなだから、聞き手たちも、もちろん集中して聞いておらず、なんだか締まらないおはなしのになってしまった。

原因は集中していなかったこと。いいわけさせてもらえば、家でゴタゴタがあり、寝不足がつづいていたうえに、一人の子が部屋内を動き回り、親がおいかけ、そのたびに聞き手がその親子を目で追いかけ、私の集中力がきれてしまったのだ。

私のおはなしの途中で、動き回る子はでていき、落ち着いた空間ができた。

「ネズミの御殿」では、一番小さな3歳さんがよく聞いてくれたらしい。「ヤギとコオロギ」では、新たにはいってきた小学生が楽しんでくれた。

こんなこともあるさ、と思いつつ、悔やまれる。どんなときもおはなしに集中する! その精神を鍛えなくては。

2023年9月13日 (水)

南K小学校 朝の読み聞かせ 4年1 組 かんけりであそぼう

今月はお休みのはずだったが、担当者が急にみられなくなり、代わって入った。
多忙で、おはなしの練習が満足にできていなかったので、思い切って絵本二冊にした、

プログラム
 絵本 かんけり 石川えりこ作 アリス館
 絵本 やさいのおなか きうちかつ作絵 福音館書店

 このクラスは、前回とてももり上がったクラス。
 絵本をだすと、さっと興味をひいて、わいわい聞いてくれた。

かんけり』は、「かんけり、やったことある? 知ってる?」とたずねてから始めた。
知っている子が多かったが、中には知らない子も。聞いているとルールがわかるよといって読み始めた。興味をもって見てくれたと思う。ラストの女の子のかんけりのおでは、「すこーーい!」、その女の子の周りの子たちのことも、いろいろと言い合っていた。
 子どもたちの日々の気持ちに寄り添う本と思い。

やさいのおなか 』は、さすが4年生、すいすいこたえていた。ななで、サツマイモ、ピーマン
が難しいようだった。

臨時で入ったけれど、子どもたちとわいわい言うのは、楽しいなと思った。元気の素をありがとう。

2023年9月 8日 (金)

S幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 「あなのはなし」の繰り返しを楽しむ!

昨日はS幼稚園。3回目のおはなし会だ。

私たちのことをとってもよく覚えていてくれて、門に入るとすぐみつけて、「あ! おはなしの人だ」と手を振ってくれた。

3回目となると、ずいぶん慣れて、リラックスして聞いてくれた。

プログラム

 おはなし あなのはなし ミラン・マラリーク作(『なまくらトック(愛蔵版おはなしのろうそく)』より)
 てあそび のっぽのにいさんこっつんこ
 おはなし なら梨とり 日本の昔話(『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より)*

 


 「あなのはなし」は、前半の繰り返しを、ものすごく楽しんでいた。「べつに、どこへも」という言葉が出てくる度に、笑い声が上がる。でも、夜中に狼がででくると、しんとなった。そして、パクリ、パクリと食べていくのを。またどきどきしながら聞いていた。ラストのオチでは、うふふっ、あははと笑顔だ。

わたしの「なら梨とり」き、今年の夏、ずっと語っている。さすがに、そろそろあきかけてもいるのだが、子どもたちははじめて聞くおはなし。丁寧に語った。一番目の話と違って、しんとして聞いてくれた。2回目の次郎のところの繰り返しも、しっかり聞いている。でも、暑い夏の午後、あくびをする子が数人出てしまった。語りが緊張させて、疲れさせてしまっているかなあ、と反省もする。

このおはなしはあと1回、図書館で語ることになっている。次は、ちょっとさらのと語ってみようか。

 

2023年9月 4日 (月)

G東こども未来園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 疲れたね~

夏休み明けの初めてのおはなし会。G東こども未来園は、行ったことがあるのだが、新しい道ができたと教えられた。私の家からだと、主要道路をまがって、まわりこまずに直線で行けることを地図でも確認し、これなら簡単だと安心した。それがいけなかった。実は最後にちょっと脇にそれなければいけなかったのだ。すぐ近くに来たはずなのに、園が見当たらない。焦りに焦って、ちょうどコンビニがあったので(このコンビニは前に来たとき見覚えがあった)、中に入って店員さんに聞き、場所を教えてもらった。ほんと、すぐそばだった。とにかく時間にまにあって、よかった。

子どもたちは女子3人、男子6人の9名。先生がひとりいて、こじんまりとしたおはなし会となった。

プログラム

 おいしいおかゆ グリムの昔話 (『エパミナンダス』より)
 おはなし なら梨とり 日本の昔話(『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より)*
 手遊び 一本指の拍手
 おはなし ついでにペロリ デンマークの昔話 『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より


はじめておはなしを聞く子たちで、静かに聞くようにと言われていたのだろうか? はじめは、とても一生懸命聞いていたのだが、一つ目のおはなしを聞き終わると、もうかなり疲れた様子。

それでも、「なら梨とり」では、主人公たちが岐路にたつ要所要所で、何人かとしっかり目があった。8分のおはなしのあいだじっとしているのはつらいだろう、ゆらゆら身体をゆする子もいる。おはなしが終わったときは、思わず「疲れたね~」と声をかけた。

これでは3つめは大丈夫?と思ったが、大丈夫でした。じっとしてはいないけれど、ちゃんとおはなしの面白さはわかったようで、語り手の話にあわせてペロリと舌を動かしたり、大きな口と言ってみたり。

終わってから、おはなしは2つでもよかったかもと、話し合った。先生のお話では、コロナの3年、子どもたちの体験が少なくて、想像する力がおちたような気がするとのこと。

絵本、おはなし。子どもたちの育ちの力になりたい。

 


 

2023年8月 4日 (金)

H児童センター 夏休みのストーリーテリングによるおはなし会 赤ちゃんに癒やされて

昨日はH児童センターへ。夏休みに来ている小学生へのおはなし会だ。人数は思ったより少なく小学生は5名。1年生が2人、6年生が1人、5年生が2人。そして、0歳の赤ちゃんをつれたお母さん。お母さんは誰か小学生のお母さんかもしれない。6人が横にずらりと並んで聞いてくれた。

プログラムは、先月の図書館と同じだ。

プログラム
 こぶじいさま 日本の昔話 絵本『こぶじいさま』より *
 ギアッコ少年と豆 イタリアの昔話 『子どもに聞かせる世界の民話』より
 手遊び ミミズの体操 *
 エパミナンダス ブライアント作『エパミナンダス』より東京子ども図書館 


私は、一番目の「こぶじいさま」を語った。「くるみはぱっぱ」と鬼が歌うところで、1年生たちが笑い出して、まずまずの滑り出しだった。この歌で私は今まで笑ってもらったことがないので、なんだが気分がいい。でも、隣のこぶじいさまになったら、1年生たちはちょっと退屈していたようす。そんな時にしっかり聞いてくれたのが、高学年の子たちだ。ラストでは、6年生の子がふふっと笑ってくれたので、ああ、おはなしが伝わっていると思った。

「ギアッコ少年と豆」では、次々に動物が食べられていくのを「ええっ?」と声をだして驚いていた。動物が食べられていくことを何度も繰り返す部分では、1年生の一人がいっしょにいったりしている。他の子たちもみんなとても楽しそうだった。

そして「エパミナンダス」では、もう最初のバターが溶け始めるところから、想像して、互いに顔を見合わせたりして喜んでいた。見ていると、やはり高学年の子(そしてもちろん大人のお母さんも)は先を読んで面白がり、1年生の子たちは、出来事が起きてから面白がる。1列に並んでいるだけに、年齢による理解の違いがよくわかった。

ところで、実は赤ちゃんがものすごーーく、聞いていた。まだ、すりばいができそうな感じの子で、お母さんの隣で床にいたのだが、語り手をじっと見る。それから、なんだかヨガのように、自分の身体を動かして、また、語り手をじっと見る。その姿が愛くるしすぎて、私は、赤ちゃんを見たくてたまらず、何度も赤ちゃんに向けて語りかけていた。ほんと、至福の時間でした。

2023年7月30日 (日)

Kキッズクラブ 夏休みのストーリーテリングによるおはなし会 歯医者さんの麻酔のあと

3年間お休みしていたが、今年から再開できた。1年生にということだったが、聞きたい2年生も入ってくれた。

実はこの日(おとといの7月28日)わたしは、虫歯のクラウンがとれたため、その治療のため、2時間前に歯科へ。麻酔をかけられてしまった!! 歯医者さんは「食べたり飲んだりは注意が必要だけれど、おはなしは大丈夫です」といってくれた。たしかに、話せるし発音もだいじょうぶだけれど、鏡をみると、口がゆがむではないか。麻酔をかけたところが動かないのだ。今までで最大のピンチだ。
キッズクラブの入り口で相方に唇の動きをみてもらうと、「大丈夫、そかなにへんじゃない」と、にっこり笑って言ってくれるので、思い切ってマスクなしで語った。

プログラムは、図書館で語ったのと同じだ。

プログラム
 おはなし なら梨とり 日本の昔話(『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より)*
 手遊び ミミズの体操
 おはなし エパミナンダス  (『エパミナンダス』より)


子どもたちは、30人程度。テーブル席にすわって、熱中症予防のため水筒を抱えている。挨拶もばらばらで、あまりピシッとした雰囲気ではなかった。
でも私が「なら梨とり」を語り始めたら、意外にもよく聞いてくれた。私は唇がしびれているし、前回しくじったこともあるので、かなり集中して語れた。3人目の三郎が沼につくところからは、子どもたちが水を打ったようにしんとして、身体の動きもとまって聞いてくれたのが、嬉しかった。さらにおはなしのあいだに、麻酔が切れてきてほっとし、心も明るくなった。

「エパミナンダス」では、エパミナンダスの行動に、声を上げて面白がりながら聞いていた。子犬が水につけられると「うわ~」とか、パンをひきずると「たべられなくなる~」とか。ラストのおちでは、私の近くにいた子(1年生)が「そんなことしたら、パイがダメになっちゃうじゃん」というので、「注意してパイを踏んじゃったんだね」というと、ええー?と言って、笑っていた。
1年生だとまだ、エパミナンダスがお母さんの注意を聞いて、パイをよけていくと素直に思う子がいるのかもしれない。年齢によって、いろいろな聞き方がありそうだ。

2023年7月28日 (金)

K市立図書館本館 ストーリーテリングによるおはなし会 夏休みおはなし広場 ちいさな子も聞ける「なら梨とり」

おとといの水曜日のおはなし会。この日も猛暑。図書館は朝から駐車場がこんでいる。これは、もしかして、たくさんの聞き手がいると期待したのだが、子どもは少なかった。

聞き手は、2歳さんの女の子と0歳の赤ちゃんの姉弟にそのお母さんとおばあさん。小1の男の子とお母さんの、総勢6名だった。2歳さんと0歳さんなら、ストーリーテリングよりわらべうただよなあ。と思うものの、仕方が無い。一応、小学生向けのおはなし会なのだから。

プログラム
 おはなし なら梨とり 日本の昔話(『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より)*
 手遊び 一本指の拍手
 おはなし エパミナンダス  (『エパミナンダス』より)


心配してはじめたものの、お母さん方がものすごーく聞いてくれた。2歳さんもおかあさんのお膝にちんまり座って、じっとしている。赤ちゃんはおばあさんの腕の中ですやすや眠りだした。6歳君は、驚いたり、笑ったり、喜んだり、お母さんにわからないところを尋ねたりしながら、楽しみながら聞いてくれた。

「なら梨とり」は、擬音が多く、リズムもよくて、わりと小さな子も、どれだけお話がわかっているかは怪しいが、よく耳を傾けてくれるお話だと思う。

わたしはまいあがり、欲張って、一瞬話が飛んだ。でも、すぐに戻れて、聞き手たちも、すんなり聞いてくれたので助かった。危ない危ない! 前回上手くいくと過信して、こういうことが起きるのだ。

「エパミナンダス」も、いい感じだった。お母さん方、それから6歳さんから笑い声が上がる。ラストのところ、最初6歳さんは、わからなかったようだが、お母さんが説明すると、面白がって、実演してくれた。

お話が終わると、6歳さんは「あー、おもしろかった」といってくれた。また来てくれるといいなあ。

2023年7月20日 (木)

D保育園 年長さん ストーリーテリングによるお話会 2回目 昔話らしい昔話「なら梨とり」を語る

暑い暑い! でも今日は風が幾分さらっとしていて、気温も34度くらい。過ごしやすい感じがする。極暑に慣れた来たのかもしれない。なんてことだ!

D保育園の子どもたちも、元気そうな姿で待っていてくれた。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ
 おはなし 二ひきのよくばり子グマ ハンガリーの昔話 (『子どもに聞かせる世界の民話』より)
 手遊び みみずの体操 * 
 おはなし なら梨とり 日本の昔話(『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より)*
 おしまいのうた ろうそくぱっ


2回目の今日、子どもたちは、はじまりのうたや、前にやったわらべうた「ふくすけさん」を覚えていてくれた。おはなしがどんなものか、わかったのだろう。前よりずっと、聞こう!という顔をしてくれている。

「二ひきのよくばり子グマ」は、丸いチーズを、2匹の子グマがちょうど半分に分けたくて、キツネのおばさんに頼むが、ずるいキツネがわざと違う大きさに分け、いっしょにするためにどんどん食べて、チーズが小さなかけらになるお話。子どもたちは、チーズがどんなに小さくなったのか、知りたくて、話し終わった語り手に聞いていた。

私の「なら梨とり」は、とてもよく聞いてくれていたように思う。太郎、次郎、三郎となら梨をとりに行き、太郎、次郎がしくじり、三郎が成功する、典型的な昔話だ、子どもたちは、太郎で真剣に聞き、次郎で少し集中がとぎれ(お迎えが来た子がい多声もあるかもしれないが)、三郎になったら、また真剣に聞き出した。話の流れがわかっているようですごいなと思う。ラストに「お母さんの病気はけろけろと治って」と語ると、子どもたちは嬉しそうな顔になってくれて、ああ語ってよかった!と思えた。

この夏から秋、わたしはこの「なら梨とり」を繰り返し語る予定だ。今日の子どもたちの様子から、他の場所での子どもたちが、どんなふうに聞いてくれるのか、私の語りがどうなっていくのか。とても楽しみだ。

2023年7月15日 (土)

I市立図書館 ストーリーテリングによるおはなし会 聞き手のおかげ

夏休みが近くなったせいか、暑さのせいか、図書館に小学生をつれた家族が多くなった。そんな中でお話会に来てくれたのは、子ども5人、大人4人。ひとり3歳の子がいたけれど、あとは年長さんから小学生低学年という感じで、お話を聞いてもらうのにちょうどいい子たちだった。

プログラム
 こぶじいさま 日本の昔話 絵本『こぶじいさま』より *
 ギアッコ少年と豆 イタリアの昔話 『子どもに聞かせる世界の民話』より
 エパミナンダス ブライアント作『エパミナンダス』より東京子ども図書館 


わたしは一番はじめの「こぶじいさま」を語った。前半は鬼とこぶじいさまが楽しく踊っていることをイメージした。後半は隣のこぶじいさまは決していじわるでも欲張りでもないので、ありゃりゃ、こんなことになっちゃった、ちゃんちゃんという感じで、笑い話っぽく軽く語った。
聞き手がすごく聞いてくれたので、集中して語れた。 

「ギアッコ少年と豆」は、文章が積み立ていくところあって、それをリズムよく語り手が語ったので、聞き手もたのしそうに聞いていた。

「エパミナンダス」も軽快で楽しくてよかった!! とくにお母さんが楽しんでいらっしゃった。

図書館でのお話会では、小さな子が多くて、なかなか聞いてもらえないことも多い。でも、今日はよい聞き手に出会えたおかげで、私たちはとても満足できた。ありがとう!

2023年7月13日 (木)

K市立図書分館 ひよこちゃん 小さな子は気まぐれ ゆったりと!

最終日のラストは、K市立図書分館のひよこちゃんのおはなし会。
朝の雷雨もあって、たぶん誰もこないよね、と思っていたのだが、雨も小降りになったせいか、3組の親子が来てくれた。どの子も2歳さんだ。

ところが、うーん、上手くうかなかった~。

プログラム
 わらべうた くまさんくまさん *
       お茶を飲みに来てください *
 絵本 よくきたね 松野正子作 福音館書店 *
 わらべうた とんとんとん どなた *
 絵本 がたんごとんがたんごとん ざぶんざぶん 安西水丸作 福音館書店 *
 わらべうた こまんかなみ *
       こりゃどこのじぞうさん *
 絵本 たかーいたかーい 内田麟太郎作 元信公久絵 金の星社 * 
 絵本 はぐ 佐々木マキ作 福音館書店
 わらべうた どうどうめぐり *
 紙芝居 おしゃれなかえるさん 小沢正作 高橋宏幸画 教育画劇
 紙芝居 おかしだいすきくいしんぼう王さま 飯島敏子画 相沢るつ子制作 教育画劇


 どうも人見知りされちゃったみたいで、なかなかなじんでもらえなかった。わらべうたも、くすぐり遊びや、おかあさんといっしょに遊ぶのを、いっしょにやるのを一回はいいけれど、次はもういやがってしまう。
そんな子の姿に、わたしも焦ってしまって、ぎゃくにたくさん絵本を読んでしまった。
失敗失敗。食べ物の絵本がないのもいけなかった。
小さな子って、気まぐれ。次からは、もっとゆったりと、子どもの様子を見てやるようにしたい。

I南小学校 朝の読み聞かせ 2年2組 身近なことの知らないことを知る科学の絵本

三日連続最終日の今朝はI南小学校。
雷注意報がでていて、かなり不穏な天気。雷雨が来る前に、教室に行けた。

プログラム

 おはなし へびの食い合い 日本の昔話(『おはなしおばさんのきいてきいておはなし会』より)
 絵本 バナナのはなし 伊沢尚子文 及川賢治絵 福音館書店

雷が怖い子がいるということで、外から先生(担任ではなく全体的に見ていらっしゃる先生だろうか)が心配そうに教室をのぞいて「今日は大丈夫みたいです」とおっしゃってくれた。

でも、やっぱり大丈夫ではなかったみたい。おはなしがはじまってしばらくすると、ゴロゴロしだし、その子が耳を押さえている。そして、他の子どもたちが心配そうに、そちらをちらちら見ている。子どもたちはおはなしに集中できないかんじだった。それでも、中に数人、ヘビ通しが食いあい、頭だけになるのをたのしそうに聞いてくれていた。話が終わると、みんな、きょとん!
うーん、このおはなし2年生にはまだ無理だったかもしれない。

バナナのはなし』は、よく知っているバナナ。でも、育ちかたなど、知らないことがたくさん紹介されているのに、子どもたちは好く聞いてくれていた。雷はまだなっていて、あの子はずっと耳を押さえていたけれど。

お話が終わってから先生が感想を聞くと、「『バナナのはなし』は図鑑みたいでおもしろかった」、とか、「バナナのことがわかってよかった」といった発言がたくさんあった。朝まで、何を読もうか迷っていたので、ああ、この絵本を読んでよかったと思う。
身近なことの知らないことを知る。というのは、好奇心をよぶ。

南K小学校 朝の読み聞かせ 4年2組 繰り返し同じ話を語ること

3日連続、2日目の昨日は、ホームの南K小学校。
再開したおはなし会にもなじんできたようで、子どもたちは床に座って待っていてくれた。

プログラム
 絵本 ジローとぼく 大島妙子作 偕成社
 おはなし ヤギとライオン トリニダード・トバコの昔話 『子どもに聞かせる世界の民話』より


とても静かなクラスで、きちんと座ってしっかり聞いてくれた。絵本の時は、わたしも絵本をみていて、子どもたちの反応があまりみえないので、静かなのはとても不安だ。笑っちゃう話の時は、とくに。

でも、「ヤギとライオン」で、私が歌を歌い出すと、隣の子と顔を合わせてくすくす笑ったり、「美味しい肉って何のことだかわかります?」と語ると、大きくうなずいたりしている。その後も、子ども達の目が笑って(このクラスはマスクの子が多かった)いるのがわかって、安心して語れた。
実はわたしは1フレーズ抜かして語ったのだが、クライマックスだったし、なくても話は十分伝わると思って、止まって戻ったりせずにそのまま語った。

文を抜かすのはよくないけれど(前にも「ほらふき長吉」で、同じようなことやらかしてた)、同じ話をなんでも繰り返しているとそういうこともあるし、あっ、間違えたと思っても、焦らずに語れる。これって、慣れでいい加減になったってこと? いやいや、話が自分の物になってきたと思いたい。

I西小学校朝の読み聞かせ 1年1組 エプロンシアター「もっとやってー」

今週は、なんと、火、水、木と連続してお話会があった。そのうち木曜日はダブル。
でもまあ、なんとかこなせて、今ほっとしている(そのせいか、とても眠い)

まずは火曜日。
隣市の図書館ボランティアとしてでかけた。
1年生の各クラスに入ってほしいという以来で、わたしは1年1組を担当した。

プログラム
 絵本 はぐ 佐々木マキ作 福音館書店
 エプロンシアター 3びきのやぎのガラガラドン


 

初めての学校なので、とても緊張した。でも、『はぐ』で、子どもたちが、登場人物?たちに声を上げ、「はぐ」と一緒に言ってくれたので、気持ちが落ち着いてきた。

エプロンシアターでは、絵本で知っているだろうと思ったが、以外に大勢の子が知らないような感じがして、少し驚いた。
子どもたちは、珍しさもあり、最初は、わいわい言っていた。ところが、小さいヤギ、中くらいのヤギがトロルをかわして、大きいヤギが闘う場面にきたころには、すっかりおとなしくなり、一心に見てくれた。物語にひきこまれているのを感じて、演じていて、満足感があった。
終わると、「もう、終わりー、もっとやってー」の声。これも嬉しかった。

反省としては『三びきのやぎのがらがらどん』の絵本を持って行かなかったこと。読んでもらったことがある子も、ない子も、また読んでほしい。

2023年7月 8日 (土)

I市立図書館おはなし会 子どもたちの「今」とそこからひろがる世界

蒸し暑い日。涼を求めてか、たくさんの親子連れが来ていた。聞き手の出入りの多いお話会で、数えられただけで、子ども9人大人5人。

プログラム
 手袋シアター いちばん星みつけた *
 絵本 ガラスめだまときんのつののヤギ―ベラルーシ民話 田中かな子訳 スズキコージ絵 福音館書店
 体操 元気の出る体操
 絵本 うみキリン あきやまただし作 金の星社
 絵本 どうやってねるのかな 藪内 正幸作 福音館書店 *
 紙芝居 ななちゃんのたなばた やすいすえこ脚本 うすいあきこ画 童心社


昨日は七夕さまということで、星にまつわる手袋シアターで始めた。「いちばん星みつけた」は黒の手袋に、星をつけていきながら歌うだけなのだけれど、よく見てくれたと思う。

次の『ガラスめだまときんのつののヤギ―ベラルーシ民話』は、今日の子どもたちには、難しく、そして長すぎた。何人かが途中で出て行ってしまった。ただ、ひとり5年生の女の子だけが、話を理解し、ラストを楽しんでいた。

うみキリン』でおもしかったのは、2歳くらいの子が、読み手が「うみキリン 」とタイトルを読むと「うみキリン」と復唱したこと。言葉を覚えている最中なのだろうか。
この子は『どうやってねるのかな 』でも、きりんがでてくると「きりん!」と嬉しそうにさけんだ。キリンがすきなのかな? この絵本は、子どもたちの知っている動物が次々でてきて、眠り方を教えてくるので、今日の小さな子たちには、ちょうどよかった。
自分の知っているものがあって、知らないことがわかる、そんな絵本が、子どもたちには面白いと思う。

ななちゃんのたなばた』では、お星様や短冊をわかる子が何人かいて、「ささのはさらさら」の歌をうたっていた。園などで行事をした経験があるのかもしれない。

図書館でのお話会は、多年齢の子がきて、選書が難しい。子どもたちの「今」がどこかにあって、さらにも世界が広がる、そんな本を選びたいと思う。

H小学校朝の読み聞かせ 4年2組 おもてなしをありがとう!

昨日の朝は、H小学校へ。会議室で待っていると、クラスの代表2人で迎えに来てくれた。わたしは、一番はじめだったので、出入り口で、他のクラスの迎えに来た子を何人か見たのだけれど、どの子も緊張した面持ちだった。こうしたことも、子どもたちの経験なのだと思う。

クラスに行くと、黒板に歓迎のために私の名前と素敵なイラストがふくさん書いてあって、嬉しかった。

プログラム

 絵本 じぶんがみえない! 五味太郎作 福音館書店(かがくのとも2022.10)
 おはなし ヤギとライオン トニダード・トバコの昔話(『子どもに聞かせる世界の民話』より)


きちんと座って、とても静かに聞いてくれた。それは素敵だけれど、読み手語り手としては、その静けさは不安。面白くなかっただろうか?と思ってしまう。
でも、先生が感想を求めたら、「ヤギがライオンを追い出したのでびつくりした」とか、「ヤギは弱くても、ちゃんと考えてすごいと思った」などと、お話をわかってくれている声が聞けたので、少し安堵した。

帰りに黒板の絵のことなど、お礼を言えばよかったのに、そのまま帰ってきてしまったのを反省。会議室に戻ったとき、教頭先生にその気持ちを伝えておいた。語り手の私が、お話が伝わったか心配なように、場を準備してくれた子どもたちは、そのおもてなしの気持ちが通じたか、気になるよね。

2023年6月22日 (木)

I南小学校朝の読み聞かせ 5年2組 座席のままでは、伝わりにくい

今朝は、I南小学校の読み聞かせ。学年が一緒なので、昨日とまったく同じプログラムにした。

子どもたちは、座席に座っている。これでは、絵本の絵が見えないと思って、絵本の見える位置に、席ごと少し移動してもらった。

プログラム
 絵本 海は広いね、おじいちゃん 五味太郎作画 絵本館
 おはなし ヤギとライオン トリニダード・トバコの昔話 『子どもに聞かせる世界の民話』より


昨日は、前につめてすわっていたので、子どもたちみんながよく絵を見えたが、今日の子たちは、見にくい子もいたようだ。ああ、選書失敗!と思う。そのせいか、静かで、昨日のような手応えがあまりない。

でも、お話は大丈夫、なはずだが、いまひとつ子ども達の盛り上がりが欠けた感じもした。数人の子が、肝心なところで、「やぎ、どうなるの?」「ライオンを上手くこわがらせている」という顔をしてくれる。それを頼りに最後まで語った。

体操座りか、座席で座るか、クラスに寄ってまちまち。絵本は、そのところを十分考慮して選びたい。

南K小学校 朝の読み聞かせ 5年1組 しっかりきいてくれたときの満足館

 

昨日の朝のおはなし会。
子どもたちは、机を後にずって、前の方にすわっていてくれた。
少し横に広がりすぎていたので、少しつめてもらった。

プログラム
 絵本 海は広いね、おじいちゃん 五味太郎作画 絵本館
 おはなし ヤギとライオン トリニダード・トバコの昔話 『子どもに聞かせる世界の民話』より



「絵が見えないとおもしろくない絵本なので」というと、一生懸命見てくれた。言葉と裏腹にとんでもない出来事が起きているのに、驚きの声と笑い声が上がる。最後は、えっ?という感じ。でも、面白いと思ってくれたようだ。

お話は、トリニダード・トバコの位置を説明してから始めた。先生が一番前に座ってきいてくださったこともあって、とても緊張した。子どもたちは、私が突然歌い出すと驚いたようだ。ヤギがライオンをだますために歌うところでは、何人かの子が顔を見合わせて笑っている。最後のオチまで、しっかり聞いてもらえた。
出典本を見せると、興味を持ってくれたようで、嬉しい。

2023年6月19日 (月)

K第2幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 

梅雨のあいまの、雲ひとつない晴れの日。午後車に乗ると、あつーい!! K第2幼稚園へ。

D保育園、K幼稚園とまったく同じプログラムで。子どもたちは2クラスで40人程度だ。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ
 おはなし 世界でいちばんきれいな声 ラ・フルール作 『おはなしのろうそく6 ヴァイノと白鳥ひめ』より*
 わらべうた ふくすけさん *
 おはなし ついでにペロリ デンマークの昔話 『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より
 おしまいのうた ろうそくぱっ


ものすごーーく、静かで驚いた。あまり静かなので、ちゃんとお話が伝わっているだろうかと心配になる。
初めての事で、子ども達も緊張していたのかもしれない。

それでも、お話の後、先生が「どんな鳴き声の動物がでてきた?」と聞くと、「にやー」とか「わんわん」とか「もー」とか、言っていたので、ちゃんと頭に残っていると思う。

「ついでにペロリ」についても、「そんなに食べられない」とわかっている。

同じプログラムでも、3園でまったく違う雰囲気なのは、興味深い。

次は11月。少し慣れたら、子ども達もまた違った顔を見せてくれるかな?

2023年6月15日 (木)

H児童センター 未満児さん おはなし会 お母さん方がすごい!!

昨日は隣市のH児童センターへ。入り組んだ住宅街の中にある、はじめて行くセンター。カーナビ様のおかげで、なんとかたどり着いた。

近所の6組の親子が来ていた、0歳さんから2歳さんまでだ。

プログラム
 わらべうた くまさんくまさん *
       おちゃをのみに来てください *
 絵本 がたんごとんがたんごとん 安西水丸作 福音館書店
 紙芝居 ぱんぽこぽん 矢代貴司脚本 ひろかわさえこ画 童心社 *
 わらべうた ねずみねずみどこいきゃ *
       どうどうめぐり *
 大型絵本 ぴょーん まつおかたつひで作 ポプラ社
 パネルシアター おばけちゃん


わたしは、地元図書館でしているわらべうたと紙芝居を担当した。
くまさん人形で子どもたちに挨拶にいくのだが、子どもたちは初めて見るおばさんに人見知り。お母さんに隠れるようにもじもじしていた。最後に行った、大きめの女の子は、にこにこと挨拶してくれた。

ぱんぽこぽん 』では、お母さんが協力して、子ども達もいっしょに、手を叩いたり、おなかを叩くのをまねできた。その流れで、わらべうたへ。「ねずみねずみどこいきゃ」では、子どもたちはくすぐられて初め驚いていたが、繰り返すと、逃げ出したいようなくすぐって欲しいような顔になるのが、かわいかった。「どうさどうめぐり」で、しっかりだっこしてもらって『ぴょーん 』へ。
おかあさとんたちは、すごい。みんな子どもを高く高く持ち上げて、子どもたちにもぴょーんをさせている。同じ絵本を家に持っているという女の子は、何度も絵本にさわりにきていた。

最後はパネルシアター。0歳さんと1歳さんは、まだよくわからないようだったが、さすが、2歳さんとなると、おばけが食べたものと同じ色になるのに驚いたりしていた。1歳さんもおばけが食べるところで、一緒になって食べるまねをする。
そしてお母さん方は、もちろん、とても喜ばれていた。

親子6組にしては、大きいホールでのお話会だったけれど、子どもたちはほぼ集中してきいてくれた。これも、お母さんと、センターの先生の協力があってのこと。ありがとうございました。

2023年6月12日 (月)

K幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 のびのびと聞く

この園も3年ぶりにうかがう。ホールでのおはなし会
まずは、子ども達の耳をつんざくほど大きな挨拶の声に驚いた。

プログラム

 はじまりのうた ろうそくぱっ
 おはなし 世界でいちばんきれいな声 ラ・フルール作 『おはなしのろうそく6 ヴァイノと白鳥ひめ』より*
 わらべうた ふくすけさん *
 おはなし ついでにペロリ デンマークの昔話 『ついでにペロリ (愛蔵版おはなしのろうそく)』より
 おしまいのうた ろうそくぱっ


おはなしは、のびのびした感じでよくきいてくれた。
ホールなので、大声で語ったためか、「世界で一番きれいな声」でわたしは、かなり子ガモの形容をぬかしてしまった。でも、おはなしはよく伝わっていた。鳴き声を笑い、「いえるでしょうか?」に「いえない」と答えてくれる。そして「子ガモは悲しくなりました」でしんとなる。
おかあさんガモの声をきいて、子がもは「とても嬉しくなりました」で「どうして?」という声。うん、そうした子ガモの気持ちまでは、年長さんはまだ理解できないのかもしれない。

「ついでにペロリ」もとても楽しんでいた。「そんなに食べられない」という子や、おなかの大きさを手で表わす子。わたしは後にいてわからなかったけれど、語り手は、「踊っている七人の女の子」のところでは、踊る仕草をする子がいたらしい。

こんな風に、楽しんできいてくれると、私たちはとても嬉しくなる。
また、秋にお話きいてね!

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