2020年7月19日 (日)

課題図書を読む『キャパとゲルダ ふたりの戦場カメラマン』

課題図書を読む『キャパとゲルダ ふたりの戦場カメラマン』

 歴史、社会情勢に弱い私は、読むのに苦戦。かなりの時間を要したけれど、それは、おもしろくて、未知の森を手探りで、一歩一歩確かめて歩くように、読んだから。ただ、残念ながら、私の知識と読解力では、読みこめないこと、理解できないことがたくさんあって、うまく紹介できていません。でも、高校生たちなら、きっと満足できる内容。そして、キャパとゲルダがものすごく魅力的。ぜひ、読んでほしいです。

キャパとゲルダ ふたりの戦場カメラマン
 マーク・アロンソン&マリナ・ブドーズ著
 原田勝訳
 あすなろ書房

   

 ハンガリー生まれの若者アンドレ・フリードマンとドイツ生まれの若い女性ゲルダ・ポポリレは、1934年秋にパリで出会う。アンドレは21歳前後、ゲルダより3つ年下でまだかけだしの写真家。ゲルダはアンドレの才能を見抜き、身だしなみから売り出し方まで教えはじめる。アンドレはゲルダに写真を教える。1936年の春、ふたりは写真の売り込みのため、そして、国籍・宗教・身元を隠すために、それぞれ、ロバート・キャパ、ゲルダ・タローと改名する。その年の7月にスペインの内戦がはじまり、ふたりはスペインへ行き、ともに戦場カメラマンとして活動する。

 中身のぎっしり詰まった、読み応えのある一冊だ。大量の研究資料、写真、関係者の証言をもとに、検証に検証を重ねて、キャパとゲルダ(タロー)の足跡と功績をたどっている。本文の後には、まだ明らかになっていない事実への論争、多数の登場人物の略歴、スペイン内戦にかかわった組織の説明、年表が付く。その後で、共著者のふたりは、著作までの経緯をのべ、さらに、人生のパートナーでもある自分たちの共同作業を、キャパとタローに重ねてのべる。そして最後の謝辞や情報源でも、読者ず興味をそそり、考察したくなる内容を詰め込んでいる。

 本文では、欠くことのできない3つの側面が密接に関わりあっている。第二次大戦にとつながったスペイン内戦について、当時、画期的に進歩した写真の歴史と写真が社会に果たした役割について、そして、キャパとタローについて。

 キャパとタローはともにユダヤ人だった。祖国から逃げ、たどり着いたパリで出会う。だが、そのパリも安住の地ではない。不安定で貧しい暮らしだ。でも、若さと野心があった。新しい時代のカメラもあった。
 そのカメラは、それまでの三脚に載せたものと違って、自由に持ち運び、被写体に接近してとることができた。決定的な一瞬をうまくとらえた写真には、人間の真実や物語が映りこむ。掲載されているふたりの写真を見ていると、被写体となった人たちの人生と心情、その背景が浮かび上がってくる。

 ちょうどそのころ、スペインに内線が起こる。ヨーロッパをおびやかしはじめたファシズムに対する民衆の戦いだ。男女差、年齢差、地位の高低差に関係なく、人々が一丸となって立ち上がった。「平等と共同体」(p58)であるそれは、同じ志をもって尊敬しあう、対等な男女関係を築こうとしていたゲルダとタローそのものだった。
 タローの代表作となった写真、片足の膝をついてピストルを構えるスペイン女性の写真は、女性でありながらカメラを持って戦場に飛びこんだ、タローそのものの姿に見える。

 ふたりは写真を通して、スペイン内戦の情勢を世界に伝えて訴えかけ、世界を動かそうとした。その力のある写真を撮るために、戦場で危険を顧みず、ひたすらシャッターを撮り続けただろう。
 特に、タローは、キャパがスペイン以外の世界に目をむけはじめてからも、「これは『わたしの』戦闘だ」(p182)と写真を撮り続けた。
 タローは、掲載されたいくつかの写真を見ると、いつもおしゃれで美しい。だが、キャパが撮影したもので、ひとつだけ、ひときわ異彩を放ち印象的な写真がある。岩陰で銃を構えている兵士の後ろにタローがしゃがみこみ、無邪気に空を見上げている写真だ(P179)。華奢で少女のようなタローの無防備な姿は、戦火のさなかで場違いに思える。だが、張り詰めた状況のなかでタローのいる場所だけ、ほんわかと緩んだ空気が漂う。情熱と勇気にあふれるタローの姿は、兵士たちにとって、不安や恐怖をいやし、士気を高める、軍旗のような役割を果たしていたという。そのことをタローは十二分に認識し、より強い使命感に燃えていただろう。

 そのあたりから、キャパとタローの方向が少しずれたように思う。キャパはスペインへの興味を失っていき、中国への渡航を考えていた。もっと広い視野で世界を捉え、今の世界情勢を人々に伝えたようとしたのだろう。
 また、結婚を考えたキャパに対して、タローはキャパを「コパン」(フランス語で、仲間、友人、同僚などの意)(p26)と呼んだ。このことにもふたりの微妙な違いを感じる。

 それにしても、ふたりが強い絆で結ばれ、すばらしい共同作業者であったことに違いはない。
 タローの死後も、キャパは本の冒頭で紹介されているノルマンディー上陸作戦の写真をはじめ、多数の優れた戦争報道の写真を撮り続けた。スペイン内線にも戻っている。
「キャパの一部はゲルダとともに死んだのです」(p200)と、いう友人もいたが、タローの伝記の作者は、「彼女はまるでキャパの一部になったようだ」(p230)と表現している。
 私は、「世界でもっとももすぐれた報道写真家のひとり」と称されるキャパは、タローを愛し、タローとともに生きることで、大きく成長したのだと思う。


*第66回青少年読書感想文全国コンクール 高等学校の部 課題図書。
 

2020年7月15日 (水)

課題図書を読む『おれ、よびだしになる』

 今年はコロナで図書館が閉館になり、開館になってからも気楽に利用しにくくて、課題図書を読み始めるのが遅れてしまった。もう7月で子どもたちに読んで欲しいので、今回紹介する絵本と、つぎの1冊で読み納めです。

おれ、よびだしになる
 中川ひろたか文
 石田えりこ絵
 アリス館

   

 テレビの大相撲中継を見て、「ぼく」は「よびだし」に憧れる。土俵で、扇子を持ち、足元のすぼんだ袴姿で「ひがーしー、○○うみ~。に~し~……」と、呼びあげをするあの人だ。
 久留米に暮らす「ぼく」は5歳のとき、九州場所を見に行き、本物の「よびだし」に運良く声をかけられ、稽古場を見学させてもらう。そこでさらに「よびだし」に憧れて、「おれ、よびだしになる」と決心。毎年、九州場所があるたび稽古場を見学していたが、中学卒業とともに、本当に「よびだし」になる。

 絵本では、そのあとの呼び出しになってからの生活、修行を描きつつ、「よびだし」の仕事を紹介していく。それは、私には未知の驚きのことばかりだった。いちばん驚いたのは「よびだし」が、相撲部屋に属していること。小柄に見える(力士の近くで見るから小柄に見えるのだろうが)「よびだし」が、あの大きな力士と寝食をともにしていたのだ。土俵を作るのも、「よびだし」であることも、はじめて知った。
 他にも初めて知ることばかりで、最後まで興味深く読んだ。次に大相撲中継を見るときには、きっと「よびだし」に注目するだろう(ただ、今年の夏場所は、国技館で無観客の予定のようで寂しい)。

 絵は白黒の絵の一部に色を添えてある。たいていは、要所がほんのりと染めてあるのだが、のぼりや懸賞幕だけは、実物そのものに、色とりどりに塗られている。白黒の絵の中にあって、その派手やかさは、目を引き、効果的だ。懸賞幕は、画家が遊んで、おもしろい描き込みをしているので、よく見てほしい。

 力士ではなくて「よびだし」に憧れる子がいるとは、私には思いもつかぬことだった。でも、背筋をしゃんとのばして、張りのある声をあげ独特のふしで呼び上げる姿は、テレビ観戦している小さな子の心をひきつけてもおかしくない。
 それにしても、大相撲をテレビで見てたのに、「よびだし」という名も実は知らなかった私に比べて、「ぼく」は、よほど熱心に見ていたのだろう。5歳のときにはすでに、よびだしが太鼓を叩くことも知っている。「ぼく」がテレビを見て扇子を広げ「よびだし」のまねをしている場面では、太鼓のバチのような物も床に転がっている。そしてその奥に見える台所では、お母さんが、きっと息子の声を聞いているのだろう、微笑みながら料理をしている。きっとこの家では、子どもの「好き」を大事にしているのだと思う。

 子どもたちは、いろいろな世界に興味を持ち憧れる。その間口を広げて、応援するのが大人の役目じゃないかと思う。

 


*第66回青少年読書感想文全国コンクール 小学校低学年の部 課題図書。
 

2020年6月 2日 (火)

課題図書を読む『ねこと王さま』

 おはなし会がすべて中止になり、図書館も閉鎖になり、更新が3か月滞っていましたが、課題図書で再開です。まだ、おはなし会は図書館も学校関係もおやすみですが、図書館の貸し出しがはじまり、公立小学校が分散登校ながらはじまり、少しずつ始動しはじめました。
 まずは、楽しい作品から。
 
 ジャクリーン・ウィルソンの本のイラストでおなじみのニック・シャラットが、文・絵ともにてがけた作品。読み物の体裁だが、まるで絵本のように、絵と文章が一体となっていて、楽しみながら読み進められるようになっている。それほど難しい内容ではないので、低学年向けでもいいのではと思う。

 イギリスが舞台な
ので、二階建てバスやショートブレッドなどイギリスの雰囲気が漂っている。読み手の子どもたちは異文化をどう感じるだろう。自然にうけてめるか、なじめないか、好奇心をいだくか、知りたいと思う。


ねこと王さま (児童書)
 ニック・シャラット作・絵
 市田泉訳
 徳間書店

   


 王さまは友だちのねことお城に住み、王さまのしごとを上手にしていたのだが、ある日、火を噴くドラゴンがやってきて、お城を燃やしてしまった。しかたなく、ねこと王さまは、二軒長屋の片方、「おしろ横町三十七番地」に引っ越す。

 ねこと王さまの設定とふたりの関係がおもしろい。
 ねこは猫だから人間の言葉は話せないのだが、それ以外は、きれいな字が書けることをはじめパーフェクトにできる。とくに優れているのは、王さまを思いやる気持ちだ。
 一方王さまは、たとえ小さな家に住もうが、どこまでも王さま然としている。まるで小さな子のように純粋で、心に汚れがない。さらに王さまがかわいいのは、さびしいとき、惨めなとき、かんしゃくを起こしたり、だだをこねたりせず、しょんぼりすること。
 その王さまの気持ちを、ねこは察して、新しい暮らしのなかで工夫して、王さまの願いをかなえようてする。実は、お城にいたときも、王さまを楽しませるために、ねこが奮闘していたことが、読者には、次第にわかってくるのだが、無邪気な王さまは、そのときまったく気づいていない。それでも、ねこは、王さまが幸せな顔をするのが、なにより幸せなのだ。

 王さまはお城を出てからは、必要に応じて、あるいはねこを手伝って、少しずつ家事ができるようになっていく。それとともに、王さまの心も広がっていくように見える。それは、まるで、子どもが育っていく過程に似ている。
 ねこは、なにもできない王さまをそのまま、まるごと受け止めて、あれこれいわず(もともとねこは話せないが)、いっしょに行動することで自然に生きる力を教えていく。子を伸ばす親のお手本に見えてくる。

 でも、ねこと王さまは、あくまでも友だち。互いを互いのままに認めて、思いやりあう。友達とか親子とか師弟とか、身分や人種(動物種?)。どの関係においても、それが大切なんじゃないだろうか?

*第66回青少年読書感想文全国コンクール 小さい学校中学年の部 課題図書。
 

2020年3月 5日 (木)

小学校女子の微妙な心を描く、あいちゃん、ともちゃんシリーズ

 この数年、くすのきしげのりさんの絵本が多数出版され、おはなし会でもよく読まれている。そこには、子どもの日常生活に起こる出来事から、子どもが悩み考え、健やかに成長していく姿がある。その姿は、子どもたちにとっては共感しやすく、子どもの成長を願う大人にとって、喜ばしく、感動的だ。子どもに接する自身の態度を反省させられることもある。
 くすのきさんは、長年教職を勤め、たくさんの子に出会ってこられた。様々な個性をもつ子どもたちの中のひとりに焦点をあて、ある出来事を通して、その子の気持ちの変化を描き出すのが、とても巧みだ。

 

ええところ (絵本単品)』『へなちょこ』『ひとりでぼっち』は、
ええところ (絵本単品)』と『へなちょこ』は、親友のあいちゃん、ともちゃんが、それぞれ主人公。あいちゃんは、背が低く、運動も苦手な、おとなしい子。ともちゃんは、運動が得意で、だれとでもはきはき話せる活発な子。対照的なふたりなのだが、だからこそ相性がいい。『ええところ (絵本単品)』では劣等感を持つあいちゃんの「ええところ」を、ともちゃんがみつけて励まし、『へなちょこ』では、何でもできるからこそ隠したい、ともちゃんの「へなちょこ」な弱点をあいちゃんが受けとめ、その克服を助ける。
 2作品ともに共通しているのは、あいちゃんとともちゃん、ふたりが相手を思いやるやさしさ。ふたりの友情のような、裏のない、ほっとできる関係は、女子が最も求めているものだろう。

へなちょこ』の出版からから約7年たって、『ひとりでぼっち』で、あいちゃん、ともちゃんのクラスメート、はなちゃんが登場した。はなちゃんは、引っ込み思案で空想好きな子。いじめを受けているわけではないけれど、いつもぐずぐずしているうち、気がつくと「ひとりぼっち」になっている。ひとりでいるのも好きだから、まあ、いいかと思っているけれど、内心、ちょっぴり寂しい。それで、いっそ自分から進んでひとりぼっちになって、「ひとりでぼっち」をしようと考える。
 ひとりが好き、でも、いつも、みんなのなかで、ひとりは寂しい、だけど、仲間に入る勇気がない。だから、ひとりでひとりを楽しもう。そんなさても複雑な思いと強がりで、心はぐちゃぐちゃになっている。
 そんな、はなちゃんに、なにかと声をかけるのは、活発なともちゃん。その近くには、いつも、親友のあいちゃんがいて、いっしょにはなちゃんを思いやる。そして、はなちゃんを、みんなの輪の中へ、さりげなく誘い入れるのだ。

 学校の友達関係が、こんな思いやりにあふれていたら、どんなに素敵だろう。実際の学校生活は、こんなではないかもしれない。私が子どものとき経験からいえば、仲良しの中でも、競争心や妬みがあって、意地悪や陰口が行われている。でも、子どもたちは、あいちゃん、ともちゃんのような思いやりにあふれたやさしい子でいたい、そういう友達がほしいと心から願っているはずだ。だから、共感できる子が登場する、このシリーズは、女の子たちの心をほっとやわらげ、癒やしてくれると思う。

  
 

 さて、このシリーズのもうひとつの大きな特色、魅力は、イラストレーターふるしょうようこさんの絵だ。やわらかな線とパステルカラーのやさしい色合い、現実にファンタジーを組み合わせて、心の機微を映し出す絵は、小学生女子の心をきゅんとさせるだろう。 悲しい気持ちを、ブルー系の模様の背景やデフォルメした涙で表したり(『ええところ (絵本単品)』)、陰で表したり(『へなちょこ』)、嬉しい気持ちのページでは、花が飛び出していたり。私が好きなのは、『』の縄と、ユーモラスな縄おばけだ。
 3作の表紙、裏表紙をくらべて見ると、また楽しい。表紙にはそれぞれの主人公の顔がある。かわいい丸い目のあいちゃん、きりっとつり目のともちゃん、さらっと切れ長の目のはなちゃん。それぞれが、そのイメージに合った花に囲まれている。そして、裏表紙では、『ええところ (絵本単品)』『へなちょこ』で、あいちゃん、ともちゃん二人の下校姿だったのが、『』では、本をもって帰るはなちゃんに、あいちゃん、ともちゃんが後から声をかけている。こうして、ひとりひとりの個性を尊重している感じが、とても気持ちいい。

 このシリーズ、この先も続いて、尊重しあえる仲間が、ひとりずつ増えていったら、楽しいと思う。

#ひとりでぼっち #NetGalleyJP
https://www.netgalley.jp/book/174839/review/592770

 NetGalleyのプレゼント企画で、『ひとりでぼっち』をプレゼントしていただきました。

  Img1190thumb1 

あいちゃん、ともちゃん、はなちゃんとの出会いを、

ありがとうございます。

 

 

2020年2月27日 (木)

2月のひよこちゃん みんなそれぞれちがう

 なんと4組もの親子がきてくれた。0歳さんと1歳さん、2歳さん2人。みんな女の子だ。

プログラム 

 わらべうた くまさんくまさん *
       お茶を飲みに来てください *
 絵本 愛蔵版 ぶっぶー どらいぶ (主婦の友はじめてブックシリーズ) 中川ひろたか文 山本祐司絵 主婦の友社
 絵本 ケーキ やけました (講談社の創作絵本) 講談社
 わらべうた じーじーばー *
       にぎりぱっちりたてよこひよこ * *
 絵本 あれあれ だあれ? (あかちゃんあそぼ) 中川ひろたか作 村上康成絵 ひかりのくに
 わらべうた だるまさん *
       ずくぼんじょ *
 絵本 おでかけ ばいばい (福音館あかちゃんの絵本―おでかけばいばいの本1) はせがわせつこ文 やぎゅうげんいちろう絵 福音館書店 *
 紙芝居 ワン ワン ワン (あかちゃんかみしばい ぱちぱち にっこり) とよたかずひこ作 童心社


  
  
 


 0歳さんは、はいはいができるようになり(この子は先月もきてくれた)、1歳さんは歩けるようになって、好奇心旺盛でいろいろなところへいきたい盛り。2歳さんは、ふたりともはずかしがりや。
 そんなわけで、絵本や紙芝居では、なかなか、集中してもらえなかった。わらべうたでも、それまでキャッキャッと遊んでいたのが、きゅうにお母さんのお膝でじっとしているのがいやになって、にげだしたりする。急に絵本のところへ来て、ゆびさして、ワンワンとゆびさしてみたり、『あれあれ だあれ? (あかちゃんあそぼ)』のお母さんの顔を見て「ママだ」といってみたり。まったく小さな子は予測がつかない。でも、それぞれの子が、それぞれ違うところに関心をもっていた。みんな性格がちがっていて、日々、成長しているのだなと今日はとくに実感した。
 どうぞ、みんな健やかに育ちますように。

2020年2月18日 (火)

2月のおはなし広場 『ともだちや』で理解の差

 昨日のおはなし広場。暖かかったけれど、先生がストーブを焚いてくださった。
プログラム
 絵本 うれしいさんかなしいさん 松岡享子作 東京子ども図書館 *
 おはなし てぶくろ ロシアの昔話
 絵本 いちねんせいに なったから! いちねんせいの1年間 (講談社の創作絵本) くすのきしげのり文 田中六大絵 講談社
 紙芝居 紙芝居 りゅうぐうのくろねこ (紙芝居 アジアのむかしばなし) イ・スジン作 童心社 *
 絵本 にぎやかなおでん犬飼由美恵文 出口かずみ絵 教育画劇
 大型絵本 ともだちや (「おれたち、ともだち!」絵本) 内田麟太郎文 降矢なな絵 偕成社


   

うれしいさんかなしいさん』は、うれしいこととかなしいことが代わりばんこにおきる。もう少し小さな子向けのおはなしかもしれないが、おはなし会の導入として子どもたちが和むように読んでみた。子どもたちはすぐに、そのパターンを理解して「うれしいさん」「かなしいさん」と口々にいっている。反対からも読んでまんなかでぶつかると、ちょっと驚きの声があがった。


   ←出典本

 そのあとの「てぶくろ」は、熱心に聞いていた。知っているおはなしだろうに、動物が増えるたびに、「ええー」「むりだよー」と言っている。絵本で見るのとは別の感覚があるのかもしれない。


   

 大喜びだったのは『いちねんせいに なったから! いちねんせいの1年間 (講談社の創作絵本)』。ともだちをつくろうと、一生懸命、自己アピールする主人公に、笑ったり、「無理無理!」と声に出したりしていた。ラストも大笑いで終わった。


   

 その興奮があとをひいて、そのあとの私の紙芝居『紙芝居 りゅうぐうのくろねこ (紙芝居 アジアのむかしばなし)』は、始まりがざわついて、先生が「しーっ」と注意されたりした。こういうとき私は、うまく子どもたちを引きつけられないなと思う。それでも、途中からしんとして聞いてくれた。あずき5粒を食べさせられた猫が金を5粒だすところ、死んでしまうところ、芽がでてくるめところなど、興味深く聞いていた。最後は「ほー」という関心の声。そして「短かかった!」という声があがって、私はちょっと安心した。「短い」と言うときは、たいてい、集中してきいて、あっという間におはなしが終わってしまったように感じているときだからだ。


   

にぎやかなおでん』で、またにぎやかに。こんにゃくが芋からできていることを知ってる子がいて、驚かされた。


   

 最後の大型絵本『ともだちや (「おれたち、ともだち!」絵本)』も、楽しんでいた。オオカミがともだちになったキツネに、大切なミニカーをプレゼントすると、「ええ、あげちゃうの?」と、その気前よさに驚いていた。子どもから見れば、いくらともだちでも、簡単に宝物を贈るのは難しいのかもしれない。「ともだちいちじかん100円」という呼び声がおもしろいらしく、その呼び声がラストで変ったのが残念な様子を見せる子も。みんが喜んで聞いていたけれど、理解の深さがそれぞれ違う。ほとんどの子が本当の内容をちゃんと理解できるには、もう少し年齢が上なのかもしれない。

2020年2月14日 (金)

H小学校 朝の読み聞かせ 4年1組 「北風に会いにいった少年」最後はうまくいくんだね

 バレンタインの今日は、H小学校へ。時間より早くいったのだが、子どもたちがきちんとすわって待っていてくれた。

プログラム
 絵本 バナナです 川端誠作 文化出版局 
 おはなし 北風に会いにいった少年 ノルウェーの昔話


   

バナナです』は、ずっと「バナナです」と読み続けるので、笑って聞いていた。「猫です」「犬です」などと言う子も。


   ←出典本

 つぎのおはなし「北風に会いにいった少年」は、なんかどきどきして息がつづかなかったり、また、間違えるのをうまく修正したりしながら語り始めた。途中から調子がでてきたのだが、子どもたちがなんかもぞもぞと集中しない感じ。でも、そのうち、それまで、特に落ち着かなかった子がぴたっと止まって聞き出した。ああ、よそごとしながらもちゃんと聞いていたんだと思いながら語った。ところが一番大事なところで、ちょっとしくじった。あちゃー、まただ。でも、とにかく、すぐに立ち直り、最後まで。語り終わると、ひとりの子が「最後にはうまくいくんだな」と言ってくれた。こちらが、しくじった!と思っても、そういう声をきかせてもらえると、一気に嬉しくなる。

 ところでこのお話、一度、他の学校の5年生で喜んでもらえたので、大きい子のほうがいいと思ったが、もしかしたら、それほど難しいおはなしではないので、低学年のほうがいいかもしれない。とにかく、私が好きな話なのだ。もっと、もっと語りたい。
 

2020年2月12日 (水)

南K小学校 朝の読み聞かせ 4年1組 『ちへいせんのみえるところ』のふしぎな魅力

 昨日までの寒さが和らいできた。教室に行くと、担任の先生がまだいらっしゃらなくて、読み聞かせがあるのが伝わっていないらしい。そっと顔をのぞかせると、すぐに読み聞かせの体勢になってくれた。

 


プログラム

 絵本 ちへいせんのみえるところ 長新太作 ビリケン出版
 おはなし ルンペルシュティルツヘン グリムの昔話

 
   


ちへいせんのみえるところ』は、「でました」といって、地平線の見えるところから、男の子の顔やら船やら火山やら、とんでもないものがでてくる。無邪気に笑ってくれた。この作品は長さんの絵本のなかでも、とくに、なんだかわからないくせに、おかしくて楽しい。頭がくちゃくちゃにされて、すっきりするという感じだろうか。

 


  ←出典本  

「ルンペルシュティルツヘン」も、よくきいてもらえた。ただ私はちょこちょことちった。語っているときに、「うまく語れている」とか「あの子がちょっとつまらなさそう」「でも、がんばれ」とか、邪心がいっぱい湧いてきて、時々集中できなかったのだ。

 おはなしにそっくり入れるときと、自意識との戦いになってしまうときがあり、今日は後者。おはなしを伝える、それだけに心を入れたいのに。まあ、情けないことだ。、

2020年2月 6日 (木)

K第二幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるお話会 3回目 「アナンシと五」「5」は数えちゃだめ!

 やっと冬らしい日。木枯らしが冷たい。
 K第二幼稚園の子どもたちは元気で、お休みがいない感じだ。いつものホールでは、発表会の練習が行われていたので、教室で行った。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 おはなし 屋根がチーズでできた家 スウェーデンの昔話 *
 わらべうた たこたこあがれ *
 おはなし アナンシと五 ジャマイカの昔話
 おしまいのうた ろうそくぱっ *


 先生のお話では、外遊びをした後に暖かい部屋に戻ってきたところだから、もしかしたら居眠りのする子がいるかもとのことだった。

   ←出典本

 でも、「屋根がチーズでできた家」を話し始めると、どの子も興味を持って聞いてくれた。やはり「子どもの肉を食べるトロル」というのが、恐怖なのだろう。怖がりながらも、先がどうなるだろうかと耳を澄ませている。前回D保育園で話した時と同じくらい聞いてもらえた。ここの子たちも成長したのだと思う。子どもってすごい!! わたしも集中してきちんと語ることができた。こういうときは満足感も大きい。

   ←出典本

「アナンシと五」もよく聞いていた。アヒルのおくさんやウサギのおくさんが食べられてしまうと、隣の子と顔を見合わせてびっくりしたりしている。

 おはなしが終わった後、先生が「みんな、数、かぞえられる?」「1、2、3、4、」というと、「5、6、7……」と数え続ける子が多い中、5を言わない子がいたり。なかにはわざと「5」といって、ばったり倒れる子もいた。
 成長の過程はそれぞれだ。

 

2020年2月 1日 (土)

2月のK図書館分館おはなし会 また、眼鏡を忘れた!

 今年、担当の第1土曜日が1月4日のお休みだったので、K図書館分館ではじめてのおはなし会。
 冬らしい晴天。まず1組の親子が来てくれた。男の子で6歳くらいかな?

プログラム
 わらべうた いっぴきちゅう
 絵本 きっともっとすてき! あんびるやすこ作 ひさかたチャイルド
 絵本 オオカミと10ぴきの子ブタ (児童図書館・絵本の部屋) 評論社 久山太一訳 
 紙芝居 かみしばいおに (紙芝居ユーモアひろば 第 1集) 矢玉四郎作 教育画劇
 エプロンシアター おふろにはいろう

 聞き手が少ないと緊張するのだろうか? とても静かに聞いていた。

   

きっともっとすてき!』は、仕掛け絵本。シンプルなおはなしだけれど、小さな子は楽しめると思う。

   

 わたしは『オオカミと10ぴきの子ブタ (児童図書館・絵本の部屋)』を読んだ。ところが、眼鏡を忘れたので、大変。何回もとちってしまった。ごめんなさい。

 節分ということで『かみしばいおに (紙芝居ユーモアひろば 第 1集)』。この紙芝居からもうひとり、年中さんの女の子が参加した。
 最後はエプロンシアター。いろいろな野菜がお風呂に入って、きれいになるお話。子どもたちは、野菜の名前がいろいろ言えた。大根が黒いときは、「ごぼう」と言っている。でも、じゃがいもや里芋もちゃんと言えているのがすごい。

 ところで、わたし、自分としては、とても反省している。うまく読めなかったのは、眼鏡を忘れたこともあるけれど、ろくろく練習していないから。このところ、おはなし会に人が集まらない。集まっても、2、3歳の小さな子たちで、しっかりしたお話の本は読めず、なんだか、やる気を失ってしまっていたのだ。今日も、ちいさな子向けの本を持ち、もし、大きな子がきたら、みたいな感じで、ただ候補の本をいくつか持っていっていただけ。そして、よし!と読んだら、このざまだった。ああ、年齢をとって、ぱっと見てぱっと読むってことができなくなったてきたのだと、実感した。
 とっても読みたい。でも、ちゃんと読むためには、たとえ、その日読めなくても練習しておかなくちゃ。その練習を自分で楽しめばいい。

2020年1月31日 (金)

C児童館 未満児さん おはなし会 鬼退治に参加

 先日、小学生向けにストーリーテリングでいったC児童館で、きょうは未満児さんと。
 節分の豆まき(というより鬼退治)の行事が行われることになっていたので、参加者は多くて16組。子どもは赤ちゃんも合わせて20人。一番大きな子たちは3歳とのことだった。

プログラム
 わらべうた くまさんくまさん
 絵本 まあるくなーれ こどものとも0.1.2. 2019.09 鈴木智子作 福音館書店
 絵本 ぼくのくれよん (講談社の創作絵本) 長新太作 講談社
 わらべうた てってのねずみ *
       どっちんかっちんかじやのこ *
       もちつき *
 紙芝居 まるちゃん あそぼ! (あかちゃんかみしばい いっしょにこんにちは) 長野ヒデ子作 童心社


   

 なによりも驚いたのは、子どもたちがとてもお利口だったこと。一番前に大きな子たちがかぶりつきで絵本を見て、小さな子たちはお母さんのひざにいて、絵本も紙芝居も、それはそれはよく聞き、見ている。
 わたしは途中のわらべうたを担当。小さなねずみ人形を、腕にそって歩かせながら「てってのねずみ」をしたあと、お母さんとやってもらうために「ママのお膝にいってね」というと、いっせいにママのところへ行き、ちゃん、とすわったのだ。その後、お手玉をくばって、また回収するときも「おばさんのところへ持ってきて」というと、すっと持ってきてくれる。とってもやりやすかった。

 おはなし会が終わった後、私たちも、ももたろうの犬、サル、キジになって、子どもたちといっしょに、鬼退治をしに隣の部屋の鬼ヶ島へ。大きな鬼が作ってあり、子どもたちは新聞紙の玉を鬼にぶつけていた。
 鬼がわかっている子とわかっていない子がいて、わかっている子は真剣になっているのがかわいかった。

 児童館では、この小さな子たちに、毎回、絵本の読み聞かせをする一方で、お母さん方には、集団ではなく親子だけで絵本を読む年齢ですよと伝えているとのこと。とっても素敵だと思った。

2020年1月30日 (木)

D保育園 年長さん ストーリーテリングによるお話会 4回目 「屋根がチーズでできた家」に、こわいこわい

 本当は先々週に行うところ、相方が風邪で声が出なくなってしまったので、今日に変更してもらった。子どもたちは、そのことを先生から聞かされていて、部屋に入ると、どっちが「熱がでたの?」。相方が「はい、私です」と手を挙げると、「やっぱり、そうだと思った」(えっ! なぜ?)さらには、「やせたね」「若返った」などと言っている。年長児ともいえども恐るべしだ。
 そんな感じで和やかにはじまった。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ
 おはなし てぶくろ ウクライナの昔話
 わらべうた いっぴきちゅう *
 おはなし 屋根がチーズでできた家 スウェーデンの昔話 *
 おしまいのうた ろうそくぱっ *


   ←出典本

「てぶくろ」は、「あれ?知っている」と言う声がでたけれど、そのあと、ものすごく静かに、しかもよく聞いていた。「もう無理じゃないですか?」という台詞に「無理だよ」などと答える子がいた。


   ←出典本

「屋根がチーズでできた家」では、子どもの肉を食べるトロルが出てきたところで「こわいこわい」と、ひとりがいいだす。その子は本当に怖いのだろう。時々、耳を塞ぎながらもきいているので、いつもよりトロルをやさしめに語った。他の子もまんじりともせずに聞いてくれた。この話は大抵よく聞いてくれるけれど、こんなに息をつめて聞いてくれたのははじめてなような気がする。私は、先日同じ話で間違えたから、集中を切らさないようにして、きちんと語ることができた。聞き手のおかけだ。ありがとう。
 この子たち、なんだか、ぐんと成長したように思う。もうすぐ小学生だものね。

2020年1月27日 (月)

C児童館 ストーリーテリングによるおはなし会 語り手と聞き手の作る世界

 土曜日に小学校で行事があって、その代休の子たちが集まるC児童館でのおはなし会。1年生と2年生、聞きたい子だけ12人の子が部屋に入ってくれた。

プログラム
 ねずみのすもう 日本の昔話
 屋根がチーズでできた家 スウェーデンの昔話 *
 鬼六と庄屋どん 日本の昔話


出典本
  
 

 ひとり、ちゃちゃを入れる子がいて、ちょっと語りにくい感じ。「ねずみのすもう」では、「ネズミが話している」とか、「長者のねずみがお金を盗んでいる」とか。でも、ちゃんとおはなしの内容はわかっているようだ。語り手も落ち着いて語り、特にかけ声のところでは子どもたちも一緒に声に出したりして、楽しいおはなしになった。

 わたしは「屋根がチーズでできた家」。はじめのうちは、屋根にのぼったのは「わたしだよー」などといってくるので、語りにくい。でも、妹が屋根に上って「それから、わたし」と大きな声で言うと、びっくりしたような顔をして、聞き出した。他の子どもたちも集中して聞いてくれ、とてもいい感じだった。なのに、また、間違えた。兄の台詞を妹のところで言ってしまったのだ。すぐに「まちがえた」と言っていい直して、すぐ立ち直して語り、その後も子どもはよく聞いてくれたけれど、自分としてはあーあーとため息。最近、どうして、自分でも信じられないところで間違えるのだろう。今日こそ、集中して語りきろうと思っていたのに……。でも、終わると、茶々入れる子が、「おばさんがトロル女みたい」と言うので、それはそれで面白かった。

 最後の「鬼六と庄屋どん」は、その子がついに飽きてしまったようで、部屋から出たり入ったり、クライマックスでもどってきて座り、よく聞いていた女の子に話しかけ、おしゃべりが始まってしまった。でも、語り手はしっかりと語り、他の子どもたちもよく聞いていた。
 
 いろり端で語られてきた昔話。きっと、生活のなかでのことだから、しんとした空間ではなかっただろう。でも、語り手と聞き手のなかにはおはなしの世界がすくっとできあがっていたのだと思う。そんな風に語れたらいいのに。私は、まだまだ、おはなしが自分のものになっていないのだろうな。

2020年1月23日 (木)

1月のひよこちゃん くつろげる雰囲気を

 久しぶりの雨のせいか、来てくれたのは8ヶ月のKちゃんひとり。
 お座りとはいはいができるようになって、もう動き回りたいばかりだ。絵本もわらべうたもうまくできず、後半はKちゃんと遊び、おかあさんとおはなしした。


  
 

プログラム 
わらべうた くまさんくまさん
       お茶を飲みに来てください
 絵本 あっぷっぷ (あかちゃんあそぼ) なかがわひろたか文 村上康成絵 ひかりのくに
 わらべうた じーじーばー
 絵本 いないいないばあ (松谷みよ子 あかちゃんの本) 松谷みよ子文 瀬川康男絵 童心社
 わらべうた だるまさん
       どっちんかっちんかじやのこ
       もちつき
 絵本 よくきたね (0.1.2.えほん) 松野正子文 鎌田暢子絵 福音館書店

  動き回りたいさかりの子に、絵本を見せたり、わらべうたで一定のうごきをしたりするのは、無理がある。その子の様子を見て、その時にあったわらべうたで遊べたらいいのだけれど、私のはまだその力はないと実感。
 でも、お母さんが「楽しかった、また来月もきます」とおっしゃってくださったのが救い。くつろげる雰囲気にするよう心がけるのが、なによりも大切だから、おおらかな気持ちをもとう。

2020年1月22日 (水)

南K小学校 朝の読み聞かせ 5年2組「お話を知らなかった若者」また、集中がきれて

 今朝は、暖冬の今年にしては冷え込んだ。寒いと嫌なので、もこもこの重ね着で。こんなとき、裏がボアのスエットパーカーは助かる。と思ったら、他のクラスの読み手2人もほぼパーカーをきていて、笑った。
 今日は、同じ10月に5年生の別のクラスで語ったのと同じプログラムで。

プログラム
 絵本 バナナです 川端誠作 文化出版局
 おはなし お話を知らなかった若者 アイルランドの昔話

 
  

 なかなかうまく語っていったつもりだった。子どもたちがどんどん引き込まれてくる。後半の、前に何度かしくじったところもクリア。そのあと、ああ、気を抜いた拍子に、いつもの癖がでた。つい、よそ事を考えていて間違えるのだ。なんとか、ごまかして、筋が通るよう修正して語った。子どもたちは、最後まで、しっかり聞いてくれたけれど、私自身は、分で自分に落胆。
 最近こんなことが多すぎる。集中力が切れている。歳? と不安に、いやいや、まだ頑張りたいもの。初心にかえってやり直し!

2020年1月20日 (月)

Sキッズクラブ 1、2年生 ストーリーテリングによるおはなし会 「ホットケーキ」で大はしゃぎ

 この時期になると、なぜか道路工事が多くなる。Sキッズクラブへ行く道も、一部片面通行で渋滞し、余裕を持っ出かけたはずが、ぎりぎりに。もう一人の語り手は、私より遅れたので、ゆっくりと準備をして、間を持たせてから始めた。

プログラム
 お年玉のはじまり 中国の昔話 *
 ホットケーキ ノルウェーの昔話


   ←出典本

 わたしは「お年玉のはじまり」を語った。子どもたちは、びっくりするほど静かに聞いている。終わってから、「銅貨ってわかる?」と聞くと、ほとんどの子が「わかる」といったが、1年生はわからない子もいるみたい。「金メダル、銀メダル、銅メダルの銅だよ」というと「10円玉だね」という。「昔の中国の銅貨はどんなのだったんだろうね」と言って、次につなげた。

   ←出典本

「ホットケーキ」は、後半「おじさんぽじさん」から笑い声が上がって、大盛り上がり。みんなで、つらなっていく名前をいっしょに唱えた。終わってからも、名前を口々にいっている。
 同じ話を、土曜日にしんとした中で語った私は、うらやましい限りだった。同じ話でも、状況によって、こんなにも違ってくるのだ。

2020年1月18日 (土)

I市立図書館 ストーリーテリングによるおはなし会 最後まで気を抜くな!

 風邪かはやっている。今日語る予定のメンバーの一人が声が出なくなってしまい、急遽、私が代役で語ることになった。

プログラム
 十二支のはじまり 日本の昔話 
 ねずみのすもう 日本の昔話
 わらべうた たこたこあがれ *
 ホットケーキ ノルウェーの昔話 *

 インフルエンザの流行もあるのだろうか、図書館に人が少なく、はじめ、知り合いの大人がひとり。そのうち4歳の子がひとり、それからお母さんと7歳の子、ひとりできた6歳の子、それからふらりと入ってくれた大人1名で、聞き手6名となった。
 3人の子は、足をなげだして少しずつ離れて座っている。互いに知らない子同士なので、少し緊張して、静かに聞いていた。

出典本
    
   

 わたしのホットケーキも、子どもたちは真面目な顔できいていて、なんだが語りにくい。途中から大人のほうがくすくす笑い出して、7歳の子もお母さんが笑っているからだろう、にこにこと笑い出して、なんとか語っていけた。
 ところが、おしまいのほうで、よしよし山場は超えた、うまく語れそう、とか思って気を抜いてしまった。そのとたん、集中が途切れて、一つ言葉を間違え、そこから動揺して、止まらずに、語るには語ったけれど、ぴしっと終れなかった。一度も間違えたことなど無いところなのに……。
 は~っ、またため息だ。最近どうもいけない。つぎこそ!

2020年1月16日 (木)

I南小学校 朝の読み聞かせ 6年2組 久しぶりの「あめふらし」

 今朝は冷え込んだ!! 寒いけれど、やっぱり冬は寒くなくちゃ、身が引き締まる。
 I南小学校へは、ボランティアの人数が足りないとき、呼んでもらっているので、不定期で、担当クラスも規則性がない。でも、なぜか今年の6年生とは、低学年のころから縁があり、手持ちのおはなしも減ってきた。今日は、ひさしぶりに「あめふらし」を語ってみた。

プログラム
 絵本 てをみてごらん (PHPわたしのえほん) 中村牧江作 林健三絵 PHP研究所
 おはなし あめふらし グリムの昔話

 6年生ともなると体が大きくて、部屋いっぱいに広がってしまっているので、「絵本の見えるところにつめてね」といったのだけれど、自分のリ場所がいいのだろう。なかなか動いてくれない。まあ、仕方ない。


   

てをみてごらん (PHPわたしのえほん)』で子どもたちは、絵のペーパーの手と、自分の手を同じ形にしたりしている。こうして積極的に参加しようとしてくれるのはありがたい。

   ←出典本

 つぎの「あめふらし」は、それはそれはよく聞いていた。後ろのすみっこのいた子もじっと顔を上げてこちらを見ている。とても語りやすかった。なのにわたしは、あちゃー! だいじなところでしくじった。なんとかごまかして、物語の筋はまちがいなく伝わったはずだけれど、エスカレーター式に盛り上がるところが、突然途切れた感じになってしまったのは、確か。本当にごめんなさいだ。
 おはなしの後、先生が、「うみうし」の写真を図鑑で子どもたちに見せてくれた。もちろん、知っている子もいた。私のはなしは、ちょっとまずかったけれど、子どもたちの、なにかの種になってくれればいい。

 ところで「あめふらし」。高慢ちきな王女が、若者に負けて鼻をへし折られ、その若者を夫に迎え自分より優れていると尊敬する。でも実際には、若者はキツネに頼っている。
 王女はだまされている。でも、恋に落ちるとはそんなこと。なんて考えると楽しい。。
 でも、こんな風にもとれる。若者は、自分の力の足りないところは、他人(キツネ)の力を借りた。不完全な自分を受け入れ、できないことはできる人の力を借りる。一人で何でもやろうとすることこそ愚か。だから、人に頼ることができるという点で、若者は、王女よりずっと優れている。
 今回、久々に語って、そんなことをつくづくと思った。昔話は、語るたびにいろいろな思いを呼び起こしてくれる。やっぱりいいなあ。
 

2020年1月15日 (水)

南K小学校 朝の読み聞かせ 3年2組 好スタート!

 語り始めは小学校で。昨年覚えたばかりの年末年始にしかできないおはなしで、スタートした。

プログラム
 おはなし お年玉のはじまり 中国の昔話
 絵本 ふゆとみずのまほう こおり (ふしぎいっぱい写真絵本) 片山孝写真・文 ポプラ社


   ←出典本

「お年玉のはじまり」は、大みそかの晩には、魔物が出てきて子どものさわって子どもの命を奪うので、魔物が嫌う銅貨を子どもの枕元に置いた。という、いわれ話。魔物に触られると死んでしまうというのが、恐ろしいのだろう。子どもたちは、とてもよく聞いていて、語りやすかった。

   

 そのあと、今年は氷がなかなか張らないねえといって『ふゆとみずのまほう こおり (ふしぎいっぱい写真絵本)』。こちらの地域では氷紋は見かけるけれど、しぶき氷、アイスバブル、アイスフラワーなどは、あまりなじみがない。興味を持ってみてくれた。
 好スタートだ!

2020年1月11日 (土)

1月のI市立図書館おはなし会 おはなし会はじまり

 今年のおはなし会はじめはI市立図書館。3連休のぽかぽか陽気とあって、いつもより子どもの数は少なめ。でも、なぜか、大人だけでいらっしゃった方が3~4名。支援学校からは4名(高学年から高校生まで)。そして、まだ1~2歳の幼児と、ものすごーい年齢幅となってしまった。途中出入りがあって、全体としては大人16名、こども10名だった。

 プログラム
 わらべうた ひとつひばしでやいたもち *
 絵本 おもちのきもち (講談社の創作絵本) かがくいひろし作 講談社
 絵本 十二支のはじまり いもとようこ作 金の星社
 絵本 おっしくっらまんじゅう おかいみほ作 こどものとも0.1.2. 2015.01 福音館書店
 手袋シアター だれかが忘れたぼうし
 絵本 みかんのひみつ (しぜんにタッチ!) 鈴木伸一監修 岩間史朗写真 ひさかたチャイルド * 
 紙芝居 紙芝居 しりなりべら (日本民話かみしばい選・わらいばなしがいっぱい) 渋谷勲脚本 松谷みよ子監修 福田庄助絵 童心社
 わらべうた さよならあんころもち

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 わらべうた「ひとつひばしでやいたもち」は、3番の「みごとなかざりもち」まで。歌いながら、お手玉を三つのせて、鏡餅をつくった。でも、鏡餅、なんかぴんと来ないようだった。いまは、あまり家でかざらないのだろうか? 

   

おもちのきもち (講談社の創作絵本)』と『十二支のはじまり』は、1~2歳の子にはよくわからなかったようであきてしまい、2組の親子が出ていかれた。
『おっしくっらまんじゅう』は、わたしたち会員も「おっしくっらまんじゅう♪」と読み手と歌った。年嵩の大人たちもなつかしそうに歌ってくれた。
 手袋シアターでは、ちいさな子と支援学校の何人かが大喜び。「ワンワン」など、動物の鳴き声が楽しいのだと思う。


   

 みんなが興味を持って聞いてくれたのは『みかんのひみつ (しぜんにタッチ!)』。おなじみのミカンだけれど、切り口がよくて、ひと房のみかんにつぶつぶが270以上もあるとか、大人でもびっくりすることも教えてくれのだ。

   

 最後の紙芝居『紙芝居 しりなりべら (日本民話かみしばい選・わらいばなしがいっぱい)』は、初笑い。小さな子には、理解しにくかったかも。ただおならの音がリズムよく、見ていてくれたように思う。

 

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