2019年10月11日 (金)

I南小学校 朝の読み聞かせ 6年2組 「お話を知らなかった若者」躓きながらもラストまで語る

 昨日の読み聞かせ。この学校はすけっとでいっていて、ボランティアのお母さんのいないクラスに入ることが多い。6年生はボランティアさんが少ないのだろうか、ずっと縁がある。そのため、なんだかもう手持ちのお話がなくなってきた。特に高学年向けのお話、私はレパートリーが少ないので、もっと増やさないといけない。
 さて、昨日は6年2組。クラスに入ると、おや男の子が多いという感じがして、思わず口にすると「若干多いだけ、でも欠席もあるから」とのこと。なるほど。

プログラム
 
絵本 ぞうの金メダル 斉藤洋作 高畠那生絵 偕成社
 おはなし お話を知らなかった若者 アイルランドの昔話

 

ぞうの金メダル』は、南K小学校の4年生でとても面白がってもらえた本。吉野さんのノーベル化学賞受賞のニュースが飛び込んできたばかりなので、タイムリーと思って読んだ。でも、6年生ともなるとあまりおもしろがってはくれなかった。数人がくすくすする程度。

出典本
 

 おはなしの「お話を知らなかった若者」は、よく聞いていた。それで前半、私はのりにのって語っていた。ところが、後半、ちょ
っと躓いてから、リズムと集中力を失い、口ごもったり同じことを繰り返したりして、なんとかラストにたどり着いた形に。は~なんてこと!とおちこんだ。でも、嬉しかったこともある。主人公の若者が「バディー・アヘーン(主人公)しかいないだろう」と言われて、次々に恐ろしいことをやらさせられところを、予測して、にやにやと面白がりながら聞いている子がいて、ああ、お話の流れをわかってくれていると思ったのだ。この恐ろし、おもしろい部分。今まで語ったときは、聞き手はみんな真剣な目で聞いているだけて、面白がる子はいなかったのだ。
 それにしても、クライマックスでの語りのもたつきは面白さを急減速させる。そう、集中した練習が足りなかった。と、またたもや、反省しきりだ。
 終わってから「アイルランドの昔話おもしろかった」といった子もいて、躓きながらも、お話を止めることなく進めたのだから、それはそれで、よくやったのではないか、と自分を褒めてやったりもした。いやいや、そうではない。練習不足、練習あるのみ。

 

2019年10月 9日 (水)

南K小学校 朝の読み聞かせ 1年2組 おはなし「ホットケーキ」で「ああ、おもしろかった!!」

 今朝は快晴。そしてぐんと冷えた。なんでだろう、寒いと緊張感を強く感じる。と思いながら、1年2組へ。

プログラム
 絵本 おつきさまこんばんは―くつくつあるけのほん4 (福音館 あかちゃんの絵本) 林明子作 福音館書店
 おはなし ホットケーキ ノルウェーの昔話

 いつも1年生の部屋へは早く入れてもらえるので、今日もそうだと思っていたら、なぜか、ぎりぎりの時間だった。2冊用意していた絵本のうち、短いほうを読む。でも本当は読まない方がよかったかも。少し延長してしまったし、絵本もじっくり見てもらえなかった。

  

おつきさまこんばんは―くつくつあるけのほん4 (福音館 あかちゃんの絵本)』はあかちゃん絵本だけれど、月が家の向こうから出てきて、屋根に上ったねこと家のシルエットができるあたりが、とても美しいのだ。それを感じてほしかったのだが、時間が足りずささっと読んだので、その情緒が味わえなかったと思う。

  


 次のおはなし「ホットケーキ」は、まじめに聞いていて、なかなか笑いが起きなかったが、半分くらいから、にこにこ笑う子が出てきて、しだいにその笑いが広がり、最後は大爆笑となった。
 終わると「ああ、おもしろかった!」といってくれて、私もうれしかった。一気に元気になったよ。ありがとう。

2019年10月 7日 (月)

10月のおはなし広場 もりだくさん

 ぐんと涼しくなった。いよいよ読書の秋。きょうは1年生のお母さんが2人読んでくださった。やはり、お母さんは子どもをリラツクスさせて楽しませる。子どもたちはわいわいと楽しく聞いてくれた。
プログラム
 絵本 ゆっくりがいっぱい! エリック・カール作
 おはなし 金いろささかのおんどり ロシアの昔話
 紙芝居 たいふうがくるぞ―台風にそなえる (安全紙芝居 あぶないそのときどうする) 菊池俊文  宮崎耕平絵 教育画劇
 絵本 おうちにいれちゃだめ! ケヴィン・ルイス文 ディヴィッド・エルコリーニ絵 長友恵子絵 フレーベル館
 絵本 さるとかに 神沢利子文 赤羽末吉絵 銀河社 *
 大型絵本 キャベツくん (ぽっぽライブラリ みるみる絵本) 長新太作 文研出版
ゆっくりがいっぱい!』は繰り返しがたくさんある本。子どもたちはそれが楽しいようだ。繰り返すたびに笑いが起こる。うってかわって「金いろとさかのおんどり」は静かに聞いていた。
 紙芝居『たいふうがくるぞ―台風にそなえる (安全紙芝居 あぶないそのときどうする)』は、少し前の時代の紙芝居だけれど、台風の怖さは同じ。真剣な面持ちで聞いている。


おうちにいれちゃだめ!』は、おうちに入れちゃだめとお母さんに言われるものがどんどん大きくあり得ないものになっていくので、大喜び。最後のオチも十分分かって楽しめたようだ。

 

 その次の『さるとかに』は、私が読んだ。途中で、「かにのももたろう、かにたろうだ」と言う声が聞こえてきた。クライマックスのところ、うまく読めなくて、自分としてはがっかりだ。練習が足りなかったと思う。
 

 
最後は『キャベツくん (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)』で、子どもたちはもう大喜びだ。ノミから鯨への展開に、きゃーきゃーと喜んでいた。やっぱり、キャベツくん、強し!
 盛りだくさんのプログラムで、うまく時間内に収まった。おもしろいものと、聞くもの。バラエティに富んでいたから、子どもたち、飽きなかったと思う。

2019年10月 5日 (土)

10月のK図書館分館おはなし会 みんなでハッピーバースデー

 秋らしい気持ちのいい天気になった。やっと秋?
 近くの幼稚園では運動会。そんななか2組の親子が来てくれた。2年生、年長さん、3歳さん、そして赤ちゃん2人。
プログラム
 朗読 かき まどみちお詩 *
 絵本 どうぞのいす (ひさかた絵本傑作集) 香山美子文 柿本幸造絵 ひさかたチャイルド
 絵本 ぽぽぽぽぽ (偕成社の五味太郎絵本) 五味太郎作 偕成社 *
 絵本 やまこえ のこえ かわこえて 小出保子作 福音館書店 *
 紙芝居 おひめさまのカレーライス―すききらい (食育紙芝居たべるこそだつこげんきなこ) 山本和子作 伊東美貴が 教育画劇
 手袋シアター バースデーケーキ
 エプロンシアター ○△□なーに?


 詩の「かき」では、子どもたちぽかーんとして見ていた。カーカーという私の声に驚いたようだ。柿をカラスが食べるという感覚がよくわからないのかもしれない。

  

ぽぽぽぽぽ (偕成社の五味太郎絵本)』は、電車がでてくるので、3歳の男の子が喜ぶかなと思って読んだのだが、一番喜んだのはもうすぐ1歳の赤ちゃんだった。言葉の響きが面白いのだろうか。『どうぞのいす (ひさかた絵本傑作集)』『やまこえ のこえ かわこえて』『おひめさまのカレーライス―すききらい (食育紙芝居たべるこそだつこげんきなこ)』は、静かに聞いてくれていた。
 ずっとおとなしかった子どもたちがはじけたのは、やはり、エプロンシアター。クイズを一生懸命に当てようと頑張っている。もうすぐ1歳のNちゃんの誕生日が近いので、みんなでハッピーバースデーの歌を歌ってお祝いした。Nちゃんもわかっているのか、にこにこ。お母さんもにこにこ。素敵な時間になった。
 

2019年9月27日 (金)

I幼稚園 年長さん おはなし会 もういっこやって

 久しぶりに幼稚園に読み聞かせにうかがった(9/25の)。子どもたちはとても待っていてくれて、私たちの顔を見ると「なんのお話?」と聞いてくる。「なんだろうね」などといいながら、いそいそと準備した。

プログラム
 詩の朗読 かき まどみちお詩 *
 大型絵本 ビッグブック パパ、お月さまとって! エリック・カール作 もりひさし訳 偕成社 * 
 絵本 10ぴきのかえるのうんどうかい 間所ひさこ文 仲川道子絵 PHP研究所 
 手遊び どんぐりころちゃん *
 絵本 とりかえっこ さとうわきこ文 二俣英五郎絵 ポプラ社
 紙芝居 てんぐのはなくらべ 堀尾青史脚本 岡野和絵 童心社

 子どもは2クラスで30人くらい。一番うしろだけが椅子席で自由な感じで座っている。リラックスしていてくれるのが嬉しい。

「かき」は、軍手でつくった柿と、カラスのペープサートを見せながらやった。「かあ、かあ」とカラスが鳴くところで笑い声が起こる。最後、「食べてもいいですかあ」で、「いいよー」と言ってもらってから、つついて食べるまねをした。


 大型絵本『ビッグブック パパ、お月さまとって!』は、しっかり目を見開いて見てくれた。長いはしごや、高い山に驚く。お月様がなくなってしまうと、しんとなった。でも、また現れたのでにっこり。楽しく読めた。
『10ぴきのかえるのうんどうかい』は、かえるが穴に落ちてしまうところで、真剣にみつつも、笑う。ユーモアで捉えているんだなと思う。
 大笑いが起きたのは『とりかえっこ』。声を取り替えるということが、面白くてたまらないらしい。最後のオチが、ちょっとわからなかったようだが……。
 紙芝居『てんぐのはなくらべ』も、おもしろがって見てくれた。特に、鼻がお城に入ってしまったところを、どうなるんだろうかと真剣に見ている。おさむらいさんに切られちゃう戸、手振り身振りでやっている子、鼻を触っている子などがいて面白い。
 紙芝居が終わると、「もう終わり? もういっこやって」などという声も出て、アンコールを用意しておけばよかったなどと思ったりした。

 年長さんぐらいになると、お話の幅がぐーんとひろがって、楽しい。また、行きたいな。

 

2019年9月12日 (木)

S幼稚園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 

 昨年は、お帰りの時間の前で、子どもたちはすっかり帰り支度のいでたち(帽子をかぶり、カバンを肩にかけて)で聞いていたのだが、今年は少し時間をはやめて、帰り支度の前にきいてもらえるようになった。そのせいだろうか、違う子たちだからだろうか、子どもたちはリラックスして、よく聞いてくれているように思う。


プログラム
 なら梨とり 日本の昔話 *
 手遊び むしかご *
 オオカミと七ひきの子ヤギ グリムの昔話


「なら梨とり」では、静かにきいているのだが、太郎、次郎が沼の主にのまれてしまうところで、えっと驚く顔をしていた。ラストのクライマックスもゆっくり目に語り、子どもたちもしっかり聞いてくれた。
「おおかみと七ひきの子やぎ」も、語り手はゆっくり語り、子どもたちはよく聞いていた。おおかみが家の中で入ってきたときは「おおかみだ」と叫ぶ子もいた。


 今日は、ストーリーのあるおはなしばかりになってしまった。たぶん、すべての子がおはなしについていけているわけではないと思う。でも、どこかひとところでも、頭に残って、体に入っていてくれたらなと思う。


出典本

2019年9月11日 (水)

南K小学校 朝の読み聞かせ 4年1組 東京オリンピックが近いから『ぞうの金メダル』

 今朝も蒸し暑かった!! でも、教室はエアコンがきいていて快適。ありがたい。


プログラム
 おはなし 頭に柿の木 日本の昔話
 絵本 ぞうの金メダル 斉藤洋作 高畠那生絵 偕成社


 初め、子どもたちが離れて座っていたので、真ん中に寄ってもらうようにお願いした。こんな感じていいかなと思って「頭に柿の木」を語り始めたが、そのあとに場所を変えようとする子がいて、そちらに気をとられていたら、出鼻で言い間違えて、最初からやり直した。でも、それで笑いが起きて、子どもたちもわたしも緊張が解けて、笑い話にはよかった。子どもたちは、男が「あたまーがき」「あたまーきのこ」「あたまーさかな」と、うり声をあげるところを特に面白がっていた。


    


 そのまま言い流れで『ぞうの金メダル』。高畠那生ワールドの絵をじっくり見せて、大いに面白がってもらえた。なにより驚いたのは「ぞうはいくつ金メダルをもらったでしょう」と、尋ねるページで、正しい答えを言った子がいたこと。クラスみんなで元にもどって確認した。後の表紙まで十分に楽しんでおしまい。一日のよい始まりとなった。

2019年9月 7日 (土)

9月のK図書館分館おはなし会 聞き手が増えてきている!

 なんだか、また夏が戻ってきたみたい。暑い中、11人もの子が来てくれた。1番小さな子は3歳くらい。大きな子は2年生ぐらいかな。


プログラム
 わらべうた どんぐりころちゃん *
 絵本 あしたうちにねこがくるの (講談社の創作絵本) 石津ちひろ文 ささめやゆき絵 講談社
 絵本 まどのむこうのくだものなあに? 荒井真紀作 こどものとも年中向き2019.07 福音館書店
 絵本 ほら なにもかも おちてくる ジーン・ジオン文 マーガレット・ブロイ・ブレアム絵 瑞雲舎 *
 大型絵本 ビッグブック パパ、お月さまとって! エリック・カール作 もりひさし訳 偕成社 *
 紙芝居 へんでもわらいっこなし 早川元二脚本 久保雅勇画 童心社
 手袋シアター むすんでひらいて
 エブロンシアター 若返りの水


 
『まどのむこうのくだものなあに?』は、ほとんどの子がすぐあてられたので、すごいなと思う。当たらなかったのは、最後のザクロ。そして、なぜかパイナップルをオクラという子が……(#^.^#)


 
静かに聞けるかなあと心配しながら読んだのは『ほら なにもかも おちてくる』。でも、大丈夫。子どもたちはとてもよく耳を傾け、じっと絵を見ていた。雨や雪は、体験したことを思い出しているようだった。地味だけれど、体験と重ねて、さらに広げる、とてもいい絵本だと思う。


 
 大型絵本『ビッグブック パパ、お月さまとって!』は喜んでくれた。とくにながーい梯子をパパが持ってくるところ。はじめ「お月様なんて持ってこれないよ」と言っていた大きなお兄ちゃんも、驚きの声を上げていた。


 エプロンシアター「若返りの水」は、親も子も大喜び。おばあさんがどんどん水を飲むと、「飲みすぎると子どもになっちゃうぞ」と誰かが言ったすぐに、赤ちゃんになったので、大笑い。そのあとみんなで水を飲む真似をしたりした。


 少し長めになってしまったが、それぞれに楽しんでもらえたからよかったと思う。この頃、図書館員さんたちの働きかけもあって、聞き手が増えてきた。今日来た子たちは、ほとんどがリピーター。「図書館のお話会にいくと楽しい!」と思ってもらえるよう、ボランティアの私たちもがんばりたい。

2019年9月 6日 (金)

D保育園 年長さん ストーリーテリングによるおはなし会 2回目 それぞれの成長、それぞれの個性、それぞれの聞き方

 2回目の今日は、2人の子が職員室まできて、恥ずかしそうに小さな声で「お願いします」と、迎えに来てくれた。おとなしい子たちと思っていたら、いやいや、教室に入って友達の顔を見ると急に元気になって「きたよー」と大声でいっている。他の子たちも元気で思い思いにしゃべっていたが、私が前に行ってあいさつをすると、静かに聞いてくれた。


プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 おはなし なら梨とり 日本の昔話 *
 手遊び むしかご *
 おはなし おばあさんとブタ イギリスの昔話
 おしまいのうた ろうそくぱっ 


出典本
   



「なら梨とり」は、初め静かにしていた。でも、あまり表情がかわらず、よくわからないのではと心配だった。でも、三郎が「きれやいば」をもらったり、沼の主にげろりと重れそうになるところなど、真剣な目になった子が何人かいて、ああよかったと思った。
 手遊びでは、両手の手首のところで合わせて、中指、薬指、小指、人差し指とあわせていく。その説明をしているとき、「指が反対になる」という子がいた。私と子どもたちは、向かい合っているので、両手を合わせたとき、演じ手と聞き手は、鏡で見てるように対称になる。それで、子どもたちと同じ方向をむうて説明した。それでもまだわからない子もいて、そりなりにやっていた。そうかと思うと、ばっちりできる子もいて、この年頃の子の成長の差を感じる。
「おばあさんとブタ」も静かに聞いていたが、その流れがわかっている子は少なそうだ。今年の子は幼めかもしれない。


 最後の挨拶をしてから、子どもたちはそれぞれハイタッチをしに来てくれた。思いっきり元気にたたく子もいれば、やさしく包むように触れる子もいて、これもまた、それぞれ。それぞれの個性で、のびのびと育ってね。

2019年8月23日 (金)

8月のひよこちゃん どんどん成長している!

 先月、私用で私はお休みしたので、2ヶ月ぶりのおはなし会。昨年の常連さん(今年度2歳になる子たち)がお友達をつれてきてくれ、新しい赤ちゃんも増えて、7組になった。ああ、嬉しい!

プログラム
 わらべうた くまさんくまさん *
       お茶を飲みに来てください *
 絵本 ダンスダンスタッタッタ (かどのえいこのちいさなえほん) 角野栄子文 ポコヤマクリタ絵 ポプラ社
 絵本 くだもの ぱくっ (講談社の創作絵本) 彦坂有紀・もりといずみ作 講談社  
 わらべうた ゆーすりゃゆすりゃ *
 絵本 がたんごとん がたんごとん ざぶんざぶん (福音館あかちゃんの絵本) 安西水丸作 福音館書店 *
 わらべうた こまんかなみ *
 絵本 たかーいたかーい (こどものくに傑作絵本) 内田麟太郎文 本信公久絵 ひかりのくに社 *
 わらべうた こーりゃーどーこのじーぞーさん *
 紙芝居 くねくねゆらゆら (年少向けおひさまこんにちは) ひろかわさえこ作 童心社 *
 紙芝居 おおきな いわが どーん (かみしばい とよたかずひこ わいわいシリーズ) とよたかずひこ作 童心社 *

 

   

 お話の部屋に来ると、2歳になったNちゃんはジャンプがしたくてたまらない。でももうすぐ2歳のYちゃんはまだジャンプができない。でも、ダンスが得意で、腰を動かして踊る。それで、最初に『ダンスダンスタッタッタ (かどのえいこのちいさなえほん)』。それから、果物がおいしくなってきたので『くだもの ぱくっ (講談社の創作絵本)』。1-2歳さんたちはリンゴ、みかん、メロン、バナナなど名前を言って、食べるまねができた。

 毛糸でつくったポンポンを手にぶら下げて、「ゆーすりゃゆすりゃ」と歌いながら、子どもたちの前に落としてみた。みんな、嬉しそうに拾う。それで、今度は子どもたちに、そのひろったポンポンをゆらしておとしてもらう。落とすということ、小さな子にはなかなか難しいのだ。赤ちゃんは、お母さんがゆらすポンポンを楽しそうに見ている。

 

   

がたんごとん がたんごとん ざぶんざぶん (福音館あかちゃんの絵本)』は、魔法の本。リズムがいいのだろう。赤ちゃんまで、静かに聞いていた。それで、今度は子どもたちに波になってもらい少しずつ両手の幅を大きくしながら「こまんかなみ」をした。手の幅を広げるところが、面白いようだ。
たかーいたかーい (こどものくに傑作絵本)』も、1-2歳さんは、動物の名前がわかるだけでなく、なにがおきているか理解して聞いているようだ。この数ヶ月間にずいぶん成長したようで驚いた。

 

   

 紙芝居では、『くねくねゆらゆら (年少向けおひさまこんにちは)』は、ストーリーがまだ理解できなかったよう。『おおきな いわが どーん (かみしばい とよたかずひこ わいわいシリーズ)』では、Nちゃんは岩が岩と見えなかったようで「なに?」といったり、「こわい」といったりする子が。でも、足をくすぐるところは、お母さん方が子どもの足の裏をこちょこちょしたこともあって、子どもたちは喜んだ。多分一番大きいOちゃんは紙芝居の前にでてきて、岩の足の裏をさわり、「ここをこちょこちょした」という。子どもたち、ひとりひとりの反応はそれぞれで、本当に楽しい。
 来月は館内整理のためお休みだけれど、また、きてください。2か月ぶりに会ったら、また成長しているんだろうな。

2019年8月19日 (月)

Sキッズクラブ 夏休みのストーリーテリングによるおはなし会  「ちいちゃい、ちいちゃい」で怖がらせる

 

 盆明けの月曜日は、Sキッズクラブへ。毎月行っているので、子どもたちとはおなじみだ。

Dキッズクラブと同様に1、2年生と3年生以上に分かれた。

プログラム
1、2年生
 手遊び ブラックさんとブラウンさん
 ごぶじろう 日本の昔話
 魔法のかさ R・ファイルマン原作 E・コルウェル再話
 ちいちゃい、ちいちゃい イギリスの昔話 *

出典本
  

3年生以上
 味噌買い橋 日本の昔話
 ラプンツェル グリムの昔話
 ヤギとライオン トリニダード島の昔話

出典本
   


私は、1、2年生の担当。一番目に語る予定の人が遅れたので、急遽「ブラックさんとブラウンさん」の手遊びをして待っていた。ちょうど終わる頃に来たので、予定通りのプログラムで進めることができた。「ごぶじろう」はいくつもの多難を乗り越えるので、長いけれど、聞いていると面白い。そのあたり、子どもによって差が出てしまった。
「魔法のかさ」では、3、5、7と数えると不思議なことが起きる。これを子どもたちは理解して、さきを予想して、と笑いながら楽しむことができた。
 さて、私の「ちいちゃい、ちいちゃい」のときは、子どもたちはたくさん聞いた後なので、もうだらだら。背伸びをしてから、「短いお話だから聞いてね」と言ってから始めた。はじめは「ちいちゃい、ちいちゃい」の繰り返しを笑いながらのんびりと聞いていたのだが、骨がしゃべり始めると一転。急に身を乗り出す子、そして、怖がって逃げ出す子。私は、初めて子どもの前で語ったので、この反応に驚きつつ、ちょっと怖くしすぎたかもしれないと心配しつつ、その反面でおもしろがりつつ、語った。最後のところも飛び上がらんばかりに驚いてくれて、成功!! このお話は短く、どこかで引っかかったり、まごついたりすると、面白さが半減する。だから、こんなにうまくいって、心底ホットした。繰り返し練習した甲斐があった。こういうことがあると、また頑張ろうという気になる。
 

2019年8月10日 (土)

8月のI市立図書館分館おはなし会 楽しみにしている子たちがいて

 I市は今晩、花火大会。図書館には家族連れが多い。14人の子と6人の大人が集まってくれた。

プログラム
 おはなし くらーいくらーい家 (『五分間で語れるお話―もっと聞かせて!短いお話48編』より)*
 絵本 いっしょなら ジェーン・シモンズ作 まつおさなえ訳 バベルプレス 
 絵本 まどのむこうのくだものなあに? 荒井真紀作 こどものとも年中向き 2019.07 福音館書店
 絵本 あつい あつい (幼児絵本シリーズ) 垂井真子作 福音館書店 *
 絵本 なにをたべたかわかる? 長新太作
 手遊び カレーライス
 紙芝居 すうじのかくれんぼ やべみつのり作 童心社
 わらべうた さよならあんころもち

  

 聞き手たちが散らばらずに、真ん中にきゅっと固まって座っていて、いい雰囲気のお話会になった。『まどのむこうのくだものなあに?』では、ひとつひとつのくだものの外側、断面図をじっくりとみんなで見ることができた。ゆっくり見たので結構長い時間がかかったのだが、夢中になっていたのだろう。読み終わると「早っ!」

  


あつい あつい (幼児絵本シリーズ)』もよく見て聞いてくれた。新しい影が出てくるたびに何の影か、声が上がる。最後は「川」という声があがったが、ページを開くと「海だ!」と何人かが声をだした。

  


 大人も子どもも楽しんだのは『なにをたべたかわかる?』。タイトルをよむと「わからない!」。でも、読み終わってからまた「なにをたべたかわかる?」と聞くと、それぞれ答えてくれた。

 紙芝居『すうじのかくれんぼ』は数字を絵から探す。子どもたちはすぐに見つけてしまう。

 終わってから、カードにスタンプを押すのだが、初めての子も多いけれど、半分くらいはおなじみさん。「この子がどうしても来たいので来ました。」と孫ときたおばあさんもいた。楽しみにしている子がいると思うと、がんばろーという気になる。

2019年8月 7日 (水)

Hキッズクラブ 夏休みのストーリーテリングによるおはなし会 喧噪の中

 


 暑さが続いている。H小学校の校庭わきにあるHキッズクラブへ。元気な子が大勢いる。この暑さでは外のグラウンドでも遊べず、狭い部屋は大変な喧噪だ。


プログラム
 なまくらトック ボルネオの昔話
 わらべうた こどもとこどもがけんかして *
 へびの食い合い 日本の昔話 *


出典本
  



 何人かけんかしたり、ふざけたり、それを先生にちゅういされたり。トイレの戸をがんがんする音が響いてきたり。まあ、とてもお話をする雰囲気ではないなか、語ることになってしまった。
「なまくらトック」のときは、語り手を上回る声がひびいて、語り手はそれが収まるのをまったりしながら、賢明に語った。きっとものすごく集中力がいったと思う。そのなか、聞いている子がいることに脅かされる。面白いとろろになると、隣の子と顔を見合わせてにっこりしている。


 わらべうたで少し落ち着いてから「へびの食い合い」へ。これも、ざわざわ騒がしく、Kキッズクラブでの反応はない。あむあむあむとヘビが互いを食い合うところで、やっと笑いが起こった。やれやれ。


 夏休みを毎日、この狭い空間で仲間と過ごす子どもたち。今日のお話が、少しでも、楽しいことの一つに入っていてくれればよいのだけれど。

2019年8月 5日 (月)

Dキッズクラブ 夏休みのストーリーテリングによるおはなし会 

 1年生から4年生までのDキッズクラブへ。1、2年生と3、4年生に分かれて行った。


プログラム
1、2年生
 さるの生き胆 日本の昔話
 あなのはなし マラリーク作
 まめたろう イランの昔話


出典本
  



3、4年生
 サルのきも タイの昔話
 魔法のかさ R・ファイルマン原作 E・コルウェル再話
 かえるの王さま グリムの昔話


出典本
   



 私は、3、4年生(なんと小学校の校舎の非常階段を上がった4階で)で「サルのきも」を語った。ちょいと練習不足、そして連日の熱帯夜で寝不足のため、とっても不安。ゆっくり語ってなんとかやり終えた感じ。途中「いちじくの実」というところで、なぜか、口がうまく回らず。それでも、2回目の「いちじくの実」をしっかり言ったので、子どもたちに伝わったらしい。ラストで、病気だったワニの奥さんが、イチジクの実を、サルの生き胆とだまされて食べたのに、回復すると、「治るわけない!」という声が。ふふふっ、プラシーボ効果ですよ。
「魔法のかさ」は、楽しいお話。魔法の傘のいたずらで、おかみさんが家に戻ってきちゃったり、人の車にとびのったり、教会の塔の周りをぐるぐるまわったり。特に女の子たちがくすくす笑いながら聞いていた。
 最後の「かえるの王さま」も、女の子がよく聞いていたように思う。後のほうにいた男の子たちは、ちょっと疲れてしまったかも。


 終わってから、お礼にと子どもたちが絵を描いたうちわをいただいた。この季節。なによりのものです。ありがとうございました。

2019年8月 3日 (土)

8月のK図書館分館おはなし会 怖いお話

 

 8月は昨年と同様、プログラムに怖いお話を入れて欲しいとの図書館から提案があった。児童室は、柳の下に井戸がありそこから白い手がでていたり、すみっこにはお化けがいたりと、こった雰囲気作りがしてある。子どもたちも11人とたくさん来てくれた。おじいちゃんおばあちゃんに連れられてきた子も多い。里帰りだろうか?

プログラム
 おはなし くらーいくらーい家 アメリカの昔話 (五分間で語れるお話―もっと聞かせて!短いお話48編より)*
 絵本 あつい あつい (幼児絵本シリーズ) 垂石真子作 福音館書店
 絵本 おんぶおばけ (松谷みよ子 あかちゃんのむかしむかし) 松谷みよ子分  童心社
 絵本 おばけなんてないさ (せなけいこのえ・ほ・ん) せなけいこ作 ポプラ社
 紙芝居 紙芝居 のっぺらぼう (日本民話かみしばい選・おばけがいっぱい) 渋谷勲脚本 小沢良吉絵 童心社
 エプロンシアター 3びきのヤギのガラガラドン

      

 4~5歳くらいの子が多くて、まだ『おんぶおばけ (松谷みよ子 あかちゃんのむかしむかし)』『紙芝居 のっぺらぼう (日本民話かみしばい選・おばけがいっぱい)』は、しっかりとイメージできないようだった。喜んだのは『おばけなんてないさ (せなけいこのえ・ほ・ん)』。5番まであるので、さすがに全部知っていて歌える子はいなかったけれど、「おばけなんてないさ おばけなんてうそさ」「だけどちょっと だけどちょっと ぼくだってこわいな」のところを、みんなで歌えた。おばけだけれど、とても楽しい!!という気分になってもらえたと思う。
 おばけのお話ではぜんぜん怖がらなかったのに、エプロンシアター「3びきのヤギのガラガラドン」では、迫力満点のトロルがででくると何人かがびつくりして怖がった。一人の子はだんだんと後ろへ下がっていって、おしまいには部屋の一番うしろまで下がっていた。それでいて、にこにこ笑っている。
 子どもたちは、怖いものの、どきどきするけれど好きなんだ。

 

2019年7月31日 (水)

Kキッズクラブ 夏休みのストーリーテリングによるおはなし会 ハインリヒってなに?

 児童保育のキッズクラブへ。今年は1年生だけで30人くらいいるとのこと。3年生までの子に聞いてもらった。

プログラム
 かえるの王さま グリムの昔話
 わらべうた こどものけんか *
 へびの食い合い 日本の昔話 *

出典本
  

 中には、最初から「お話なんか聞きたくない」などという子たちもいて(そうだよね。いまは夏休みだものね)、わいわいと騒がしかったのだが、話がはじまると静かになって聞いてくれた。でもこの暑さ。冷房がきいているとはいえ、体がけだるいのだろうか。だんだんぐにゃぐにゃとする子が多くなった。後半のハインリヒは、低学年の子たちにはよくわからなかったらしい。話が終わると「ハインリヒってなに?」と、聞いた子がいた。「王さまの家来で……」と、語り手が説明し始めると今度は「家来って兵隊?」。その子には、「家来」も聞き慣れない言葉なのだろう。
「へびの食い合い」は、ヘビがだんだん大きくなってイノシシや鹿ぐらい大きくなるというと、「ええー、うそだ!」といって喜んでいた。へびとへびが食い合って、最後はどうなるか、一瞬しんとなって、息を呑んで答えを待ってくれ、とわかると笑いが広がった。
 楽しく終れてよかった。次は春休み。楽しみにしてくれるといいのだけれど。

2019年7月30日 (火)

K児童館 夏休みのストーリーテリングによるおはなし会 初めて子どもに語る「しゃれこうべ」

 いきなり夏が来た!! でも児童館は冷房がきいていてありがたい。たくさんの子どもがきていて、小学生は1年生から6年生まで40人程度。小さい子から順に並んで聞いてくれた。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ
 おいしいおかゆ グリムの昔話
 わらべうた こどもとこどもがけんかして *
 しゃれこうべ チロルの昔話 *
 おしまいのうた ろうそくぱっ *

出典本

   

「おいしいおかゆ」は、特に低学年の子たちが楽しそうに聞いていた。終わると「みじかーい!」という。つぎは長い「しゃれこうべ」へ。
 このおはなしは、初めて子どもの前で語る。前半は恐ろしいものの、ラストは明るい。でも、後半の種明かしの部分が難しめなので、3年生以上の子のおはなしだと思う。時間は13分程度。こうなると10分枠の朝の読み聞かせでは語れず、覚えたもののお蔵入りとなりそう。それで、高学年の子も集まってくるこの児童館で語ろうと思ったのだ。
 まずは「がいこつ」と「しゃれこうべ」の説明から始めた。小さな子は「がいこつ」もあまりわからないみたいで、少し驚いた。
 語り出すと、子どもたちは目をまんまるにして、びっくりしたように聞いていた。でも、主人公の女の子が怖い目に遭うところでは息を殺して聞いている。でも、女の子が安全になると、とたんに緊張が緩んだ。意味がわからないところもたくさんあっただろう。もぞもぞ、ぐにゃぐにゃと体を動かす子が多くなってきた。わたしも、少し言葉を間違えてごまかして勝たったりもした。そんな中で高学年の男の子たちが特に真剣に聞いてくれたように思う。
 高学年以上のところで、また語ってみたいものだ。

2019年7月10日 (水)

南K小学校 朝の読み聞かせ 2年1組 「おばけ学校の三人の生徒」で驚いて笑って。

 夏休まであと1週間あまり。どんよりした天気が続いているけれど、子どもたちはますます元気。2年1組の子たちも、にこにこ笑顔で迎えてくれた。


プログラム
 絵本 しろねこしろちゃん (幼児絵本シリーズ) 森 佐智子文 MAYA MAXX絵 福音館書店
 おはなし おばけ学校の三人の生徒 松岡享子作


    


 絵本『』の表紙を見せて、はじめのページをめくると、タイトルが白ねこなのに「黒いねこだ」という。「ほら、ここに白いねこもいるよ」と言って読み始める。ほかのきょうだいと違って白い、しろちゃんが、自分も家族の一員として感じられるまでの物語。シンプルで短いストーリーだけれど、子どもたちは共感できるのだろう。じっと見ていた。


 出典本
    


 次の「おばけ学校の三人の生徒」は、1年生、2年生、3年生がそれぞれに先生の課題に答えて披露するのを楽しんで聞いてくれた。先生の評価は「だめだめ」「まあまあ、よろしい」「たいへん、よろしい」。私の今日の出来は「まあまあ」と「たいへん、よろしい」の間くらいかな? ラストは突然大声を出して、聞き手を驚かせるのだけれど、これもうまくいったというか、うまくいきすぎた。「心臓がとまりそうになった」といった子もいて、もう少し抑えておいたほうがよかったかもしれない。


 なにはともあれ、楽しいお話会になった。子どもたちも、よい夏休みを!

2019年7月 9日 (火)

課題図書を読む『ある晴れた夏の朝』

 日本人でありながら、かなり年いった大人でありながら、自分が何も知らないとわかり、恥ずかしくなった本。

ある晴れた夏の朝
 小手鞠るい作
 偕成社

     

 物語は、今(2014年)、中学校の英語教師をしている主人公メイが、15歳でアメリカの高校生だったとき参加した、ミュニティ・センター主催の公開討論会について、生徒たちに伝えるという、入れ子になっている。

 メイは日本人の母とアイルランド系アメリカ人の父のあいだに生まれたハーフ。日本で生まれ、4歳で家族とともに渡米し、その後はアメリカで育った。
 彼女が高1から高2になる夏休み、原爆の是非を問う公開討論会に出場して欲しいと、上級生から誘いを受ける。討論会の出場者は8名で、肯定派と否定派、4人ずつに分かれて論議をかわす。4回の討論会で、公聴にきた一般市民が投票し、勝ち負けを決める。。
 原爆否定派には、メイのほかに、反戦・平和運動家として知られるジャスミン、飛び級した天才スコット、アフリカ系のダリウス。一方肯定派は、勉強・スポーツともに優秀なノーマン、ユダヤ系のナオミ、中国系のエミリー、そしてメイと同じ日系だが、両親ともにアメリカ生まれの日系であるケン。
 彼らは夏休みがはじまると、睡眠時間をも削って、徹底的なリサーチと分析をし、戦略をたてて、討論会に臨む。両派から交互に一人ずつ、制限時間内にスピーチをすることで討論が繰り広げられた。

 作品では、スピーチの内容と出場者の姿、会場の様子が、メイの視線で、メイの思いとともに語られていく。

 語られる内容は、原爆投下り理由や結果にとどまらない。真珠湾攻撃やポツダム宣言、日系アメリカ人の強制収容所といった第二次世界大戦時はもとより、南京虐殺、朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラク攻撃、ビキニ環礁での核実験、さらにはアメリカでの黒人やユダヤ人差別と、四方八方に、掘り下げながら広がっていく。
 冒頭にも書いたとおり、無知な私は、彼らにより明かされた事実とその分析が驚きの連続で、彼らのスピーチの内容を早く知りたくて、ページを捲り続けた。その白熱した討論会を公聴したような高揚感を感じながら。

 討論会をこんなにも面白く、熟考させるものになったのは、8人の高校生が、それぞれ違うルーツを持っているからだ。まさに、他民族国家、アメリカだからこその討論会ともいえよう。
 8人の違いは、討論に多角的な視点を与え、分析や思考をもたらす無意識下の感性や感情までもあぶりだしている。民族の違いだけではない。同じ日本人の血が流れていながら、日本で生まれ育って渡米してきたメイと、両親ともアメリカ生まれのケンとでは、全く違う。受けた教育(学校だけでなく家族や周囲の人からも)、育った環境によって、出来事の受け止め方が違うのだ。ひとりがスルーしていることを、別なひとりは重大なこととして感じる。憎しみや偏見が、当然のこととして、植えつけられていることもあるのだ。

 この討論会を通して、8人は勝敗を超えて、とある共通した認識へと向かっていく。それは、作者の願いだろう。そして、私もこの作品を全世界の人々にいま読んで欲しいと思う。


*第65回青少年読書感想文全国コンクール 中学校の部 課題図書。

2019年7月 8日 (月)

7月のおはなし広場 いいプログラム

 今日は梅雨の合間。久しぶりのおひさまは嬉しい。新人さんがひとり入って下さって、読んでいただいた。1年生のお母さん。子どもと接していらっしゃるから、本選びも読み方も上手。子どもたちも嬉しそうだ。


プログラム
 絵本 しろちゃんとはりちゃん あめのいちにち たしろ ちさと作 ひかりのくに
 絵本 ライフタイム: いきものたちの一生と数字 (ポプラせかいの絵本) ローラ・M. シェーファー文 クリストファー・サイラス ニール絵 福岡伸一訳 ポプラ社
 おはなし 小さなオンドリとダイヤのボタン ケイト・セレディ作(『お話してよ、もうひとつ―コルウェルさんのお話集』より)*
 大型絵本 たなばたバス (チューリップえほんシリーズ) 藤本ともひこ作 鈴木出版
 絵本 わたししんじてるの (絵本の時間) 宮西達也作 ポプラ社


 今日は3回目。子どもたちはだいぶなれたきたようで、感想などを口々にいう子も出てきた。


    


しろちゃんとはりちゃん あめのいちにち』は、雨の日のけんかがテーマ。ついけんかをして、意地をはりあって、つまらない気持ちになること、子どもたちには身につまされるお話。しんとして見ていた。読み終わると、花瓶が2つだね。水が漏ってるね。とちゃんとわかっている言葉が聞こえた。


    


ライフタイム: いきものたちの一生と数字 (ポプラせかいの絵本)』は。新人さんが読んでくださった。読み聞かせが初めてとは思えなくて、びっくり。しっかりした声で、子どもが興味を持つところを丁寧に読んで、動物のすごさに、子どもたちも驚きの声を上げていた。


   


 次は、わたしの語り。オンドリがやっつけられそうになるたび、起死回生することを喜んで聞いてくれた。2つ目のエピソードでもう先を予測できる子もいて、語りながら、おおーすごい!と思った。
 このお話は昨年の1年生にも語って、子どもたちが歓喜の声をあげて大騒ぎになった。それと比べると、かなり落ち着いた聞き方だ。学年のカラーというのだろうか。そういった聞き手の反応の違いがあるのがおもしろい。


    


たなばたバス (チューリップえほんシリーズ)』は、昨日七夕だったねと、読み手が子供たちを導入して始めた。「……バス」のしゃれは、まだわからなかったみたいだけれど、面白い展開を楽しんでいた。彦星、織姫、天の川のページがきれいだ。


    


 ラストは『わたししんじてるの (絵本の時間)』。シリーズの本なので、子どもたちは「知っている」と言いながらも、よーく聞いていた。11分くらいかかる長いお話。しかも、暑いし、たくさん聞いた後なのに、集中が途切れない。じっくりと聞けてこどもたちも、満足だったと思う。


 終わってから、とてもいいプログラムだったねと、みんなで自画自賛。2学期も頑張ろう!!

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