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朝の読み聞かせ 5年2組 練習不足でもルンペルシュティルツヘンの力

 南K高学年の読み聞かせは、1学期に1回ずつ。児童数が減り、今は1学年2クラスしかないので、わたしも、1年に1クラスしか入れなくなった。とても、貴重だ。
 できるだけいいおはなしをと思い、「ルンペルシュティルツヘン」を選んだ

プログラム
 ルンベルシュティルツヘン グリムの昔話

「グリム童話」って知っている? と聞くと、「知らない」という答えが返ってきたので、少し説明してからはじめた。
 実はこのところ練習不足で、今朝も家のことをしながら、1回ぶつぶつ言っただけだったので、不安が……。それでも、集中して語っていたのだが、途中で、見回りの先生が入っていらして、ふっと頭が白くなった。なんとか、取り戻し、それからはまた集中できた。練習不足の不安は、そんなところで出てくるのだと思う。
 終盤には、保健室でけがの手当て?をしてもらってきた子が、それこそ(おはなしの中の小人と同じように)1本脚でぴょんぴょんしながら、入ってきて、子どもたちの注意が一時それたけれど、すぐに戻ってきてくれた。これは、やはりおはなしの力というものだ。
 ラストのところで、いつも、子どもを怖がらせてしまうので、今日は軽い感じで語ってみた。どうだっただろう。

 語り終わって、前扉から教室を出ると、後ろ扉で、頭を下げてあいさつしてくれる子がいて、ああ、大きくなったなあとしみじみ思う。高学年で語る機会がもっとほしいなあ。

朝の読み聞かせ 2年1組 おはなしが聞けるようになってきている

のんびりでかけていくと、先生が教室から顔を出してまっていらっしゃる。教室に入ると子どもたちはきちんとすわって待っていてくれた。

プログラム
 おいしいおかゆ グリムの昔話 *
 うまれたよ! モンシロチョウ (よみきかせいきものしゃしんえほん1)  小杉みのり構成・文, 安田守写真 岩崎書店

 1年生のときからとても元気な子たち。とくに顔ぶれを見ると、雨の日のお昼休みのおはなし会に、いつも走りこんできては、やりたい放題してくれた、かわいいやんちゃどもがそろっている。そして「たくさん読むの?」とか、「グリム」というと「グリムって何?」「モリー(かしこいモリーのこと)は?」とか言ってくれて、うれしくなった。
「おいしいおかゆ」は、おかゆが増えていくところから、「ええー」と言いながら聞いてくれた。ラストも笑う子がいた。全体的にとても楽しくよく聞いてくれたと思う。おはなしを楽しめるようになってきた。1年間、おはなし広場での成果がでているかも。
うまれたよ! モンシロチョウ (よみきかせいきものしゃしんえほん1)』は、写真絵本。モンシロチョウの幼虫が虫眼鏡でみたように大きく、そして美しく映っているので、みんな興味津津で見て、きいてくれた。読み終わると、「どこの図書館にあるの?」「『うまれたよ、カブトムシ』はないの?」と聞いてきた。カブトムシはないけれど、シリーズでいろいろあるから探してね。と伝えた。こうして、ほかの本へと広がっていってくれるといい。

 子どもたちの成長が感じられて、とてもうれしい読み聞かせになった。

      ←幼虫が美しい

J東第2保育園 年長さん「はやっ」

 今年度も、派遣おはなし会が始動!
 初めて依頼をいただいた保育園だ。畑と公園に囲まれた広い敷地にあり、園庭も広い。そうした環境のせいだろうか、子どもたちもとてものびのびしている。

プログラム

 わべうた たんぽぽ *
 詩の朗読 たんぽぽ 川崎洋詩 *
 絵本 くわずにょうぼう (こどものとも傑作集) 稲田和子文 赤羽末吉絵 福音館書店 *
 大型絵本 ぞうのはな (大きな大きな絵本)  内山昴写真 チャイルド本社
 絵本 ふってきました (講談社の創作絵本)  もとしたいづみ作 講談社
 紙芝居 ふたごのまじょチュラとミュラ (まじょさんこんにちは)  山本和子脚本 毛利将範画 教育画劇

 子どもたちは2クラスで30名。ござの席と後に椅子席と、広がって座ってしまった。そのため、後の方の席の子は、遠い気がした。最初にそう思ったのだが、それを言い出さなかったことを反省。たんぽぽの詩は笑って聞いてくれた。でも、『くわずにょうぼう (こどものとも傑作集)』になると、前の方の子はよく聞いているけれど、後や横の方の子は、遠巻きに見ている感じになってしまった。わたしも集中できず、ごめんなさい。読み終わるとひとりの子が「はやっ!」。『ぞうのはな (大きな大きな絵本』で、大きな本にわっともりあがったものの、後半の説明のところになると、あまり集中できない子がでてきた。この本も終わるとはやっ!『ふってきました (講談社の創作絵本)』では、動物や、お母さんが落ちてくるので喜んだ。花束をすごーいといっている子がいる。そして、終わるとまた「はやっ」。最後は紙芝居。ふたごのまじょが大きくなるあたりをいちばんよく聞いていた。最後も「はやっ」。
 園長先生のお話では、いままでこの学年の子たちは、園でほとんどおはなしを聞いてこなかったとのこと。よくいく園の子と比べて、続けておはなしを聞くこと大きさを感じた。でも、この子たちとは今年度1回限り。数回聞くと、ずいぶん違ってくると思うけれどな。

4月のひよこちゃん にこにこちゃん

 今年度はじめてのひよこちゃん。雨が降って小さい子を連れてくるのは大変。常連さんがみな幼稚園に上がって、来てくれたのは1組の親子だった。歩き始めたばかりのAちゃんだ。Aちゃんは、何を見ても楽しくてしかたないようす。ずっとにこにこだった。

プログラム
 絵本 いいきもち  ひぐちみちこ作 こぐま社
 絵本 ももんちゃん ぎゅっ! (ももんちゃん あそぼう)  とよたかずひこ作 童心社
 わらべうた めんめんすーすー
 わらべうた こーりゃどーこのじーぞうさん
 絵本 いないいないばあ (松谷みよ子あかちゃんの本)  松谷みよ子文 瀬川康夫絵 童心社
 絵本 こんにちは どうぶつたち (0.1.2.えほん)  とだきょうこ案 さとうあきら写真 福音館書店
 わらべうた ちょちちょちあわわ
 紙芝居 ママ、どこかしら (乳幼児かみしばいいいおかお)  林原玉枝脚本 内海博画 教育画劇

 おうちでたくさん読んでもらっているのだろう。絵本を見せると、Aちゃんは、それをとりにきて、ママのところへ持っていく。ママと一緒に絵本を囲んで読んだ。そのなかで、最初から最後まで、手をださずに、じっと見ていたのは『ももんちゃん ぎゅっ! (ももんちゃん あそぼう)』。うちでたくさん読んでいるとのこと。日常のつくるものの大きさを感じた。わらべうたの「ちょちちょちあわわ」は「かいぐりかいぐり」を、自分でしようとする。これもおうちでされているとこと。たっぷり遊んでもらっていて、幸せだね。

      ←Aちゃんのお気に入り

『太陽が見える』グルジアのあたたかさに包まれた本

  1991年出版と、古いけれど、とても、あたたかい本。会話が多く、その言葉に引き込まれ、あっというまに読んだ。でも、紹介するのはむずかしい!! 『第八森の子どもたち (福音館文庫 物語) 』に匹敵するおもしろさ。是非、読んでみて。

太陽が見える

 ノダール・ドゥムバーゼ作
 喜田美樹訳
 佑学社
 

 

グルジアの村で、ソソイヤ少年は教師をしているおばさんと暮らしている。
 1941年、ソソイヤが12歳のとき、ドイツがソ連に宣戦し、村の若い男たち――息子であり、夫であり、恋人である男たちは出征した。残された者たちは、コルホーズ(集団農場)で働き、ささえあって暮らしをたてる。

 物語は、戦争開始から1945年の終戦まで。村の出来事、暮らし、人々の会話をソソイヤ少年の目を通して描く。村人たちは素朴で、人情味にあふれ、言いたいことを言い合う。「ええい。このクソジジイ! どうしてそう不吉なことばかりいうんだい!」「女のくせになにをがなりたてるんだ」(p49)といった具合だ。
 食べ物が不足し、戦死の知らせが届き、悲しい別れ、運命がある。それなのに、人々はユーモアをわすれず、全体にゆったりとした空気が漂っている。この共同体では、いさかいがあっても、たがいを知り、ゆるしあい、苦しいことはそのままに受け入れて、ともに忍ぶ。
 郵便配達人が、「戦争勃発も訃報も、自分が村に運んでくるから、戦争を起こしたのは自分だ、もう配達人はしたくない」と郵便物を投げ出したときも、また、ソソイヤがある理由のために、村中のヤギの乳をしぼって盗んだときも、村人たちは、苦しみや思いをともにわかちあう行動をとるのだ。子どものとき木から落ちて以来、少々精神障害のあるベジャーナも、人々から愛され、話の輪のなかにいる。彼の頓珍漢な話は、半分的を得ていて、深刻な話をまぜかえし、人々の心をなごませる。
 この作品の底には、強い人間肯定がある。水車小屋番のベグラールは、どんなことがあってもずるをしないし、村人たちは、病人や困っている人、弱い人には、だまって手を差しのべるのだ。
 タイトルの「太陽が見える」は、ソソイヤの幼馴染で盲目の少女ハチヤの言葉だ。彼女は、「太陽が見えれば、視力は取り戻せる」と医師にいわれていて、太陽が見えることに希望の光をつなぎ、いまを朗らかに暮らしている。どんな苦しみの中にあっても、かすかな光をみつけて一日一日を生きていく。ささやかな暮らしの素晴らしさが、ここにある。

『第9軍団のワシ』映画は映画 原作は原作

 ふふっ、また、昨日、映画を観てきた。
『第9軍団のワシ』だ。
 前半は、イメージ通り。そうそうと思いつつ観ていたのだが、マーカスとエスカが北へ旅立つあたりから、あれ? そうじゃないよね。と思い始めた。主役のマーカスと準主役のエスカの立場が逆転している。いつのまにか、エスカが主導権を握っているではないか。どこで原作にもどるの?と期待しながら見たが、ラストシーンも、まったく違うものになっていて、はぁー?とキツネにつままれた気持ちで、よく理解できないまま終わった。特に、マーカスとマーカスの父親の名誉のために、あれほどたくさんの血が流れ、命が奪われなければならなかったの? マーカスがワシを取り戻そうとさえしなければ、アラザシ族はじめ北の人たちは平和に暮らしていたのに……と、逆に感じてしまった。
 原作を知っていることがあだとなった。誇り、忠誠をテーマにしているのは同じでも、描き方は全く違う。原作を見た同じ目で観たために、引っかかってばかりで映画の流れについていけなかったのだろう。原作を知らなかたら、あるいは原作とまったく違うものとして観たら、きっと流れに乗り、後半盛り上がったのだろうに……。
 しかしながら、ハイランドの荒涼と広がる景色、国境の北壁、砦、亀甲の隊形、闘技場の様子が、映像で見られて、よかった。そして、マーカス役のチャニング・テイタムの素敵だったこと!! これだけで、もう、十分満足だ。

朝の読み聞かせ 1年1組 緊張しちゃうよね。

 おととい、おはなし広場があったばかりの1年生に朝の読み聞かせ。朝、1年生の教室近くまで行くと、1年生たちが洗面所あたりの廊下で、元気に走り回っている。教室にはいっていなくていいのだろうかと思いつつ、教室の方へ向かうと、教務主任の先生が子どもたちをかき集めていた。担任の先生は、教室で子どもたちをならばせている。いやはや、大変だ。ようやく、みんな教室におさまり、子どもたちの「よろしくお願いします」という声で教室の中へ。ひとり後ろを向いている。後ろの方に固まっている子たちもいる。大丈夫かしらと思いながらはじめた。

プログラム

 おはなし 世界でいちばんきれいな声 ラ・フルール作
 絵本 ぐりとぐらのえんそく (こどものとも傑作集―ぐりとぐらの絵本)  なかがわゆりこ文 やまわきゆりこ絵 福音館書店

 おはなしが始まると、急に静かになって、静かにきいてくれた。でも、反応がない。子どもたちは、さっきまで元気だったのに、私が話しだしてから、緊張してしまったのだろうか。語り終えると、いちばん前の子が「ありがとうございます」を言おうとして、だれもしわなかったので「あり……」と止まってしまった。担任の先生が「では、みんなでお礼をしようか」と言ってくださり、声をそろえて「ありがとうございます」。子どもたちは、まだ、学校にもクラスにも慣れていなくて、どういう態度をとっていいのかわからないのだと思った。つづいて『ぐりとぐらのえんそく (こどものとも傑作集―ぐりとぐらの絵本)』。これは、「知っている~」「うちにある~」と、くだけた雰囲気になった。これも、静かにきいてくれた。最後のお弁当を広げるところでは「いっぱい」という声が。「世界でいちばんきれいな声」はわかりやすいお話なので前に持ってきたが、絵本を最初にしたほうが、よかったかもしれない。「ぐりとぐら」を読んだのは、親しんでいるお話がいいと思ったからなのだから。
 何しろ、子どもたちは、毎日がはじめての連続。好き勝手にふるまっているように見えて、不安でぴりぴりしている。そんな子たちを包み込んでやわらげてあげられるような、人柄でありたいけれど、わたしもわりと緊張しちゃう方だから……おたがいに緊張しちゃったね。

4月のおはなし広場 のどのトラブル発生!

今年度、初めてのおはなし広場。

 まだ入学して1週間の子どもたち。うまれたてのほやほやの小学生だ。
 先生の指示に従って、おりこうに座って聞いてくれた。

プログラム

 わらべうた たんぽぽ むこうやまへとんでいけ *
 詩 たんぽぽ 川崎洋 詩 *
 絵本 はなのさくえほん (いしかわこうじ しかけえほん)  いしかわこうじ作 童心社
 大型絵本 だるまさんの (かがくいひろしの大型絵本)  かがくいひろし作 ブロンズ新社
 大型絵本 だるまさんが  かがくいひろし作 ブロンズ新社
 大型絵本 大型絵本 こすずめのぼうけん (こどものとも劇場)  ルース・エインズワーズ作 石井桃子訳 堀内誠一絵 福音館書店
 エプロンシアター 3びきのヤギのガラガラドン *

はなのさくえほん (いしかわこうじ しかけえほん)』は、前に年少さんで読んだとき、いまひとつ反応がよくなかったのだが、1年生だと、種や球根から、何の花が咲くか、興味を持ってきいてくれた。『だるまさんの (かがくいひろしの大型絵本)』『だるまさんが』は、大喜び。みんな大笑いだ。とても盛り上がったが、そのあとの『大型絵本 こすずめのぼうけん (こどものとも劇場)』は静かに聞いていた。最後のエプロンシアターの前に「ああ、もうあとひとつか」という声。初めてのおはなし会だと、これぐらいでもう疲れるのかもしれない。そして、私のエプロンシアターは、ちょうどトロルが出る前に、喉にエヘン虫が取りついた。すぐにせきばらしいてやればよかったのに、我慢して続けたために、声が出なくなるトラブルが……。その喉をなだめつつ、後半は少し出るようになって、なんとか、なんとか、最後までやり通したけれど、迫力が今一つで、子どもたちものせられてあげられなくて、本当にごめんなさい。おわってから、発声すると、ちゃんと治っていて、ああ、なんであの時に限って……と、すこしへこんでしまった。 でも、終わったことは仕方ない。これから、ああいうことがおきたとき、どうしたらいいんだろう。自分のやる前に、水を飲むなりして、整えておかなくちゃ。喉は大切だ。

映画・桜・つくし

 朝日新聞の3週間ぐらい前の土曜日版の「悩みのるつぼ」で、映画狂のため人生を誤ったのではと悩んでいるという50歳の男性の相談が載っていた。回答者の金子勝さんは、池波正太郎の『映画を見ると得をする (新潮文庫) 』を紹介し、『「自分の人生以外のもっといろいろな人生を知りたいという、そういう欲求を生まれき人一倍持っている人間」が「映画狂」になる』と引いている。「自分の人生以外のもっといろいろな人生を知りたい」それは、おはなしを聞きたいのと同じこと……などと思ったら、どうしても『映画を見ると得をする (新潮文庫)』が読みたくなった。図書館にはない。アマゾンで調べるとなんと中古なら1円!! 早速取り寄せた。
 昭和62年の発行。さすが、時代を感じる。今では、えっ?!そんなこと言っていいのと思うようなことも書いてある。けれど、私も知っている懐かしい映画があり、そして「スクリーン」や「ロードショー」といった今は廃刊になった雑誌のことも書かれていて、映画狂とまでいかなくても、映画大好きだった若き日々を思い出した。高校時代、「スクリーン」や「ロードショー」を、電車待ち時間に、駅前の本屋で立ち読みしていたなあ。あのころは、ああして読むだけですぐ俳優の名前なんか覚えちゃったなあ、など。
 新聞に引用された箇所は、なかなか出てこない。1章、2章と、池波正太郎ならではの映画の楽しみ方が書かれて、どんな映画にも見るところがあることを教えてくれる。
 そしていよいよ、最終の第3章で、あの「自分の人生以外の~」のくだりがでてくる。映画が「娯楽をしながら、いろいろなものが身につく芸術」であり、「わずか千何百円で、時間も二時間でね」と付け足され、「一週間に一本は映画を観なくてはというのだ。
 そうそう! 映画ほどすべての芸術が凝縮されたものはない(それからミュージカルも)と考えて、映画館によく行ったことを思い出した。それが、いまは、ほとんど行かない。数年前は、息子と「ハリー・ポッター」を見にいったけれど、息子が友達と映画に行くようになってからは、映画はわたしのなかから消えていた。なんてこと……。
 よし、さすがに1週間に1本とはいかないけれど、せめて1か月に1本くらい、いこうよ。というわけで、今日観てきたのは『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』。映画リハビリ開始、社会音痴の私には、ちょっとハードだったかも。あまりに厳しい老い、政治の動き、そして、メリル・ストリープのメークと迫真の演技に、ただただ驚いて観て、あっという間に2時間たった。

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 帰りの車から、川沿いに続く満開の桜並木を発見。わたしの町の桜はまだ咲きはじめなので、うれしくて、近くの大型スーパーに車をとめて、そぞろ歩きしてきた。すると、おやおや、川岸にはスギナが……。よくよく見れば、つくしも、ぽつん……。昨年も、今年も、なぜか家の近くの以前はえていたところで、つくしに会えなくて、さびしく思っていたので、大感激だ。それからは、桜はそこそこに、足元ばかり見て歩き、数本みつけた。
 うららかな、よい1日となった。

 

4月のK図書館分館おはなし会 少人数だから

毎月第1週目の土曜日にK図書館分館おはなし会を担当している。毎年、4月の図書館の桜はちょうど満開なのに、今年はなんということだろう。彼岸桜がようやく咲いただけ。ソメイヨシノは、まだ、つぼみだった。
春休みも明日でおしまい。隣のI市では春祭りの真っ最中。そのせいか、子どもたちがいない。はじめは、たったひとりの小2になる女の子だけではじめた。1冊読んだところで、いつものMくん、Sちゃんの兄妹が、お祭りに行ってきたよと言いながら、かけこんできた。最後のエプロンシアターでもう一人、今度年長さんの女の子。とっても小さなおはなし会になった。

プログラム
 手袋シアター はながさいた まどみちお詩 *
 絵本 うえにはなあに したにはなあに (福音館の科学シリーズ) ローラ・M・シェーファー文 バーバラ・バッシュ絵 木坂涼訳 福音館書店
 絵本 きょうりゅうたちのおやすみなさい (世界の絵本コレクション) ジェイン・ヨーレン文 マーク・ティーグ絵 なかがわちひろ訳 小峰書店
 絵本 おいしいものなあに? (ちいさななぞなぞえほん (1))  石津ちひろ文 たかばやしまり絵 フレーベル館 *
 手遊び ホットケーキ *
 絵本 くものすおやぶん とりものちょう (こどものとも傑作集) 秋山あゆ子作 福音館書店 *
 エプロンシアター 3びきのヤギのガラガラドン

 ひとりのときは、演じ手も、聞き手もちょっぴり照れる。Mくん、Sちゃんが来てくれて本当によかった。『きょうりゅうたちのおやすみなさい (世界の絵本コレクション)』では、Sちゃんは、ママが恐竜に食べられちゃうのではないかとはらはら。
おいしいものなあに? (ちいさななぞなぞえほん (1))』は手のひらサイズの小さな絵本。『くものすおやぶん とりものちょう (こどものとも傑作集)』は細かい絵の描きこみが楽しい(おはなし会用に大型絵本 もあるけれど、今日は普通サイズ)。両方ともおはなし会向けではないが、この人数なら大丈夫。ということで読んでみた。『おいしいものなあに? (ちいさななぞなぞえほん (1))』は、なぞなぞが3分の2くらいしか、あたらなかったので、ちょっと意外。でも最後のなぞなぞは、みんな声をそろえて答えたのでにっこりだ。『くものすおやぶん とりものちょう (こどものとも傑作集)』は、一度読んだ後、「かくしばね3きょうだい」をみんなで探して遊んだ。
 最後のエプロンシアターは、演じ手がトロルを子どもたちの目の前でだしては驚かせたので、そのたびに子どもたちは体をのけぞらせて、こわおもしろを楽しんでいた。
 少人数だからこその楽しみだ。

     ←手のひらサイズなので、家庭でおすすめ。

『ジェンナ 奇跡を生きる少女』 ほんとうのわたしって?

 昨日、今日の朝日新聞に「母の娘」という特集記事がでていまたが、ちょうど読んだ本とシンクロしていて、驚きました。

ジェンナ 奇跡を生きる少女 (SUPER!YA)

 メアリ・E・ピアソン作
 
 三辺律子訳
 小学館
 

       

 17歳のジェンナは、事故の1年半後に意識を取り戻した。だが、自分の名前も、家族も、事故のことも、なにも思い出せない。母親は、過去の生活を説明し、なんとか思い出させようとする。一方で、祖母のリリーは、ジェンナによそよそしい。父親は、仕事があるのでボストンにいる。家族は、もとはボストンに暮らしていたが、ジェンナの静養のために、カルフォルニア州の引っ越してきたのだ。母親はそのために仕事をやめたらしい。だが、ジェンナの静養のためとはいえ、父親と母親の仕事から遠く、医者からも離れたこの地に引っ越してきたのはなぜたろう。

 時代設定は未来。何年後かはっきりと書かれていないが、地球最後の野生のシロクマが死んでいる時代だ。科学は進歩している。しかし、抗生物質の乱用が、強力な細菌株を生み出し、世界の4分の1の人口をなくしている。遺伝子組み換え作物が、元来の種と交配を繰り返すことで、突発的になにが起こるかわからないと危機を感じる人がいる。医療の進歩はクローンを超えている。

 ジェンナは、やがて、学校へいき、クラスメートと出会い、恋を知る。その間に、母親から渡された自分を記録したディスクの映像を見る。記憶は、断片的に、そして無秩序によみがえる。自分への謎が膨らみ、次第に明らかになっていく。

 訳者はあとがきで、この作品について、「ミステリーであり、SFであり、思春期の少年少女の心の動きを描くYA小説であり、親子の葛藤をテーマにした家族小説であり、切ない恋愛小説であり、この物語は多彩な顔を持っている。」と書いている。

 本当に、一つの物語にたくさんの要素が自然に組みこまれている。そのなかで、わたしが特に惹きつけられて読んだのは、親子の葛藤だ。ジェンナは、つねに、「わたしはなに? 本当の自分はなに?」と自問し、親の「保護」――または保護という名にくるまれた「干渉」に反抗しようとする。未読の方から物語の楽しみを奪ってしまうので詳しく書けないが、ジェンナのおかれた非常に特殊な状況が、親子の問題をくっきりとうきあがらせている。子どもを縛る親の愛、子どもにかかる重圧と、そこから逃げようとする子どもの苦悩。これは、親子の普遍的な問題であり、親子は、これを乗り越えられないと、互いに依存しあって自立できない。そして、わたし自身、母との関係、子どもとの関係で、いまだに現在進行形だと思う。多くの読者が、まったくかけ離れた存在であるジェンナの気持ちを、痛いほど理解できるだろう。

 ひとことも読みこぼせない文章に、興味をかきたてられて読みながら、考えさせられている。本当のわたしってなに? 生きるとは?

 

K図書館本館 ストーリーテリングによるおはなし会 いっしょに大人が楽しめば……

 朝からしゃんしゃんと降り続く雨。でも、お昼すぎから上がってきた。明日から4月というのに、風が冷たい。こんな日は、図書館に来る子もすくないよなと思ったのだが、意外や意外、8人の子が来てくれた。どの子も、お母さんか、おじいちゃん、おばあちちゃんと一緒だ。いちばん小さな子き1歳くらい。あとは3~5歳くらい、小学生が二人とと小さな子が多い。

プログラム
 手遊び 頭に帽子、目にめがね。
 おはなし 鳥呑爺 日本の昔話 *
 おはなし ロバの耳はなぜ長い イタリアの昔話
 おはなし ミアッカどん イギリスの昔話

 こんな小さな子たちが大丈夫だろうかと思いながら、語りだしたのだが、いっしょに来た大人たちが、子どもたちと一緒に楽しんでくれたこともあって、とてもよく聞いてくれた。
 わたしは「鳥呑爺」を語った。小さな子が多いので、「鳥呑爺」は「鳥をのんじゃうおじいさんの話だよ」と説明してから始めた。「こわい」という子もあったので、「怖くないから大丈夫、面白い話だよ」と言って始める。説明があったからだと思う。興味を持って聞いてくれた。鳥を飲んでしまい、へそから尻尾が出て、引っ張ると鳥が鳴いたところを、大勢の子が喜んでいた。語り終わってから、ドア当番で外に出たので、ほかの人の語りはよくわからないが、語り手の声は響き、楽しそうな笑い声も聞こえてきた。「ミアッカどん」のときは、ちゃんと落ちがわかった「なーんだ」という声も聞こえてきた。これはすごいと思う。
 小さな子たちでも、おはなしを一緒に楽しんで、導いてくれる大人がいたら、ちゃんと聞けるのだ。

K児童館 春休みおはなし会 こちらはゆるやかな強制

 ようやく春らしい陽気になった。
 昨日に引き続き、今日はk児童館のおはなし会。いつもは、幼児が多いのだが、今日は小学生が20人。幼児が2人、おじいちゃん1人だった。

プログラム

 ロバの耳はなぜ長い イタリアの昔話
 手遊び かたどん ひじどん *
 雌牛のブーコラ アイスランドの昔話 *

 プログラムが少し小さい子向けすぎたかもしれない。こんなに小学生がきてくれるのなら、大きい子向けのプログラムにすればよかった。なにしろ、ふたを開けなければ、どんな子が来るかわからないのだから、しかたない。

「ロバの耳はなぜ長い」は、ゆったりした語りなのだが、それが、小学生の子にはくすぐったいらしく、くすくす笑い、語り手も語りにくそうだった。わたしの「雌牛のブーコラ」も前半の繰り返しや、ブーコラが「モー」となくところなど、2、3年のいたずらざかりの男の子たちが、笑っている。でも、トロルがでてくると、どの顔も真剣になって聞き出したので驚いた。3回の繰り返しがあるので、後半、すこしだれてきたけれど、とてもよく聞いてくれた。最後にプログラムを渡すと、みんな喜んで持っていってくれた。

 昨日のことがあったので、先生に、子どもたちをどう誘ってくださったかうかがった。昨日の館ほどではないが、「みんな聞こうよ」という呼びかけをされたらしい。でも、無理矢理に(おはなしを聞かないなら帰りなさい)というようなことはされなかった。子どもたちは、素直に図書室に入ってきて、素直に聞いて、おはなしが終わると、また自分たちのやりたいことをしに、外へでていくなり、そのままいて、本を読んだり、塗り絵をしたりしていた。先生方も、「みんな最後まで上手に聞けて、びっくりしました」と言ってくださった。穏やかだ。

 子どもたちも違うし、先生方も違う。館の雰囲気も違うだろう。でも、子どもは、強く縛れば縛るだけ、逃げていく、そんな気がした。

S児童館 春休みおはなし会 強制しなくちゃ来ないとは……

 ぱーっと晴れたり、にわかに曇って冷たい雨が降ったり、春と冬が同居しているような不安定な天候の昨日。S児童館でのストーリーテリングによるおはなし会。毎回、この館では聞き手は小さな子が多く、ちょうど聞いてもらいたい小学生は、遊戯室や廊下で大騒ぎして、おはなし会の間、その声と音が響いているという状態だった。
 ところが昨日は、小学生の子たちが、次々入ってくる。全員で15名。外も静かだ。わたしたちは、なんて嬉しいことと、気持ちよく語ったのだが……。

プログラム

 さる地蔵 日本の昔話
 力太郎 日本の昔話
 手遊び 木がのびる *
 ねことねずみ イギリスの昔話 *

 すべての子がよく聞いていたとはいえない。下を見てもぞもぞする子、ぼぉーっとしている子が半数ほど。でも、目をじっとみひらいて、とてもよく聞き、確かな反応をしていている子が3人は確実にいた。わたしの語った「ねことねずみ」は、このお話のエッセンス、繰りかえしと積立を、とても面白がってきいている3年生くらいの女の子がいた。男の子たち数人も、積み立てていくたびに面白がってい。このお話は、幼い子向けだけれど、こんな風に楽しんてもらえるのだと、とても嬉しかった。

 ところが……そのあと、先生方とお話していて、子どもたちが強制的にを聞かされていたとわかった。それも、ゆるい強制ではない。遊戯室は使用禁止。おはなし会のある図書室に入るしかない。でも、おはなしを聞かないなら、館からでていてほしいという、子どもからすれば、何とも不条理な強制をされていたのだ。私たちに気を使ってくださる先生のお気持ちはわかる。でも、でも……なんともつらい気持ちだった。

 先生のおっしゃるには、今の子は、なにか、得になることがなければ、児童館の企画に自主的には参加しない。視覚的なものになれているので、耳できくだけのお話なんて、魅力がない。でも、おはなしの素晴らしさを伝えたいから、強制するしかない。子どもたちを誘うのに、とても苦労しているいうのだ。

 ショックだった!! もちろん、お話が地味で子どもたちを引き寄せないのは知っている。でも、ほんの少人数でも、おはなしの好きな子に聞いてもらえばいいし、たまたま聞いて、面白いと思ってもらえばそれでよいと、私たちは思っていた。でも、その善意のつもりの活動が子どもたちを縛リ、先生方を煩わせていたとは……。

 それから、今後のことを話し合い、図書室でなく、小さな6畳ほどの和室で聞きたい子だけ入ってもらって、おはなしをさせていただくことになった。次回は夏休みなので「こわいはなし」特集にしたらどうかという意見も出た。先生も、そういう企画ならと、いってくださった。そのときは、できるたけ、部屋をくらくするなど演出もいるが、それ以上におはなしそのものを楽しめるようにしたい。さあ、どうなるか……。

図書館小学生向けおはなし会 でも小学生がいない!

I図書館での年に1回の小学生向けおはなし会。
図書館では、おはなしかいに来る子たちが、この1、2年、ますます低年齢化してきて、1~3歳の子ばかりということもしばしば。それで、わたしたちも、ふだんは、小さい子を焦点に絵本を選んでいる。でも、小学生向けと銘打ったこの日は、小さい子も来てもいいけれど、ごめんね、ちょっと難しい話もあるよ、長いよ。ということで企画している。
今日は、4~6歳の子が10名ほど来てくれた。そして、悲しいことに肝心の小学生がいなかった!!でも、高学年の子たちが来るとは考えられないので、小学生1年生くらいを対象に考えてプログラムをたてていたので、子どもたちは、いつもよりかなり充実した長いおはなし会をたっぷり楽しんでくれたようだ。

プログラム
 テーマは「あな」

 絵本 ジェリーのあーなあーな  矢野アケミ作 大日本図書
 おはなし あなのはなし
 絵本 ちいさなたいこ (こどものともコレクション2011)  松岡享子作 秋野ふく絵 福音館書店 *
 葉書であなをつくろう 『まほうのわ (こうしたらどうなる?どうしたらこうなる?) 』(大日本図書)より
 絵本 ろくべえまってろよ (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)  灰谷健次郎文 長新太絵 文研出版
 絵本 あな 松岡達英作 ポプラ社
 紙芝居 あなの中のライオン 大川 秀夫文  六郷 僚一画 教育画劇

ジェリーのあーなあーな』は、幼児絵本。犬のジェリーが、コンクリートの筒、長靴とだんだん小さな穴に入っていく。ドーナツ、ちくわ……とありえないものになっていくので、子どもたちは大喜びだ。そのあとの「あなのはなし」も、最初はもぞもぞしていたものの、真ん中からちゃんと聞けた。最後を不思議がる子がいて、よく想像できていると思う。わたしが読んだ『ちいさなたいこ (こどものともコレクション2011)』も静かに聞いていてくれたので、驚いた。8分くらいかかるし、派手なお話ではないので、とても心配していたのだ。そのあとは、葉書で穴をつくり、子どもたちがくぐって楽しんだ。
ろくべえまってろよ (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)』は、読み手が視力が衰えているので、アシスタントに絵本を開いてもらって読んだ。年齢とともに衰えてくる視力。こうした工夫があってもいいと思う。『あな』は、少し絵が小さいが、子どもたちは少ないし、前に出て行ってちゃんと見ていた。きつつきの穴のところで、「アカゲラ」と答えている子がいるのに驚いた。この時点でもう40分ほど経過。子どもたちは疲れていただろうが、紙芝居ときいて、また復活。読み手が伸びをさせて読んだ。迫力のある声で読んだので、子どもたちもちゃんと最後までついてきてくれた。
 50分のおはなし会だった。でも、途中で出ていく子は一人もいなかった。小学生がいなかったことは、残念だったけれど、充実した内容のおはなし会ができたことが、うれしい。
 今回をふまえて、来年小学生向けのおはなし会をするかどうかは、これから会で相談していくことだが、大きい子むけおはなし会などと、名をかえて残したいと思う。

      ←ふしぎなおはなし

I図書館 ストーリーテリングによるおはなし会 試練の場所

 春を迎える雨が降っている。I図書館で語るのは、本当に久しぶりだ。大人4人。子ども6人というこじんまりとしたおはなし会だった、

プログラム
 みるなのくら 日本の昔話 *
 こすずめのぼうけん エインワース作
 ついでにペロリ デンマークの昔話

 子どもたちは初めて聞く子ばかり。小さな薄暗い部屋で、絵本も紙芝居もないという、普通と違うおはなし会に、緊張している気がする。そして、「みるのくら」を語ったわたしも、久しぶりということで、ものすごく緊張した。子どもたちは、はじめのうち、もぞもぞしている。でも、半分すぎの一の蔵から順に開けていくところで、どの子もピタッととまって、聞いてくれた。そのあたりで私の緊張もとけ、気持ちよく語れた。
 次の「こすずめのぼうけん」は、対象年齢が限られてくるように思う。あまり小さくてもわからないし、大きな子は感情移入しにくい。今日の子たちは、ちょうど、大きい子と小さい子で、すこし物足りなかったかもしれない。
「ついでにペロリ」は保育園や小学校で語ると、わいわい楽しんでくれるが、知らない子同士が集まっているおはなし会では、気を許して笑いあえないために、盛り上がらない。語り手が一生懸命楽しそうな雰囲気をだしていたが、やはり、しんとしていた。私たち会員はとても楽しかったのだが……。
 この図書館で語るのは、試練でもある。しかし、こっちが緊張してどうする。もっと場を和ませなくては。

3月のおはなし広場 1年間楽しかったよ

 朝、雪がうっすらと積もっていてびっくり。午後からは日が差してきたけれど、空気が冷たい。今年度最後の1年生のおはなし広場だ。

プログラム

 絵本 3びきのくま  ポール・ガルドン再話 多田裕美訳 ほるぷ出版
 おはなし かしこいモリー イギリスの昔話 *
 絵本 ふしぎ ふしぎ (絵本といっしょ)  片山令子文 長新太絵 国土社
 紙芝居 ありのぼうけん (小さな生物のせかい)  堀尾青史脚本 宮下森画 童心社 *
 絵本 たいへんなひるね―ばばばあちゃんのおはなし (こどものとも傑作集)  さとうわきこ作 福音館書店

3びきのくま』を、子どもたちは、とても神妙な顔できいていた。繰り返しの多いこのお話を、予想しながらきいているのか、はらはらしながら聞いているのか、と思う。毎年、進級祝いのつもりで語る、わたしの「かしこいモリー」は、わたしが、2箇所、いいよどんだけれど、しっかり聞いてくれた。かなり緊張して聞いていたらしく、話し終わると、でれ~となった。そのあとの『ふしぎ ふしぎ (絵本といっしょ)』は、ひだまりを感じさせるあたたかい話。半分と全部とどちらが多い?半分のほうが多い。半分こするとふたりがおいしいから。という哲学を楽しんでいた。「ありのぼうけん (小さな生物のせかい)」は少し幼稚すぎるかなと思って読んだのだが、意外や意外、真剣に聞いていた。わかりやすいからだろう。最後『たいへんなひるね―ばばばあちゃんのおはなし (こどものとも傑作集)』は、今日の天気にピッタリの楽しいお話。子どもたちは、だんだん前の読み手の方に、にじりよっていった。

 1年間、よく聞いてくれてありがとう。とても、楽しかったよ。

        ←三寒四温の季節にぴったり
     ↑
    小学1年生でも、楽しめます。

D保育園 年長さん 6回目 もうすぐ卒園

 今年は、6回も行かせてもらったD保育園。お部屋にはいると、みな椅子席にすわってぴしっと座っていた。語り手用に高い椅子が用意してあったが、わたが座ると足が届かないので、立ってお話した。

プログラム
 雌牛のブーコラ アイスランドの昔話 *
 手遊び つくしんぼ
 アナンシと五

 はじめに「ろうそくポン」をして始めるのだが、わたしは、手遊びに準備していたつくしんぼのメロディが頭にこびりついていて、違う言葉が出てしまった。ところが子どもたちが、ちゃんと覚えていて、「ろうそくポン!」と歌ってくれた。すごーい。

 さて、語り始めると、おやおや、子どもたちがいつもとぜんぜん違う。背筋をぴんとのばして微動だにしない。私の顔を見ている子もいるけれど、じっと前を向いたままの子もいる。な……なに?!と、うろたえながらも語った。しっかり聞いているとわかる子が数人いて、その子たちを便りに語り終えた。「みんな、おりこうで聞けてすごいね」といい、手遊びにうつった。すると、後ろの子が「ぼくは指が痛いからできない」という。見れば、指に湿布が。どうしたのかな? 違う手でやってね。といって始めると、安心したことに子どもたちの緊張がほどけてきた。手が痛いといっていた子も喜んでやっている。相方の「アナンシと五」も、子どもたちはぴんと背筋を伸ばして聞いた。子どもたちはみなちゃんと顔を見てくれたけれど、怖いほどに真剣な顔だったという。
 おしまいに、子どもたち手づくりのお礼カードをいただいた。ありがとう!!!!!

 そのあと、園長先生と話し、今日の座り方が卒園式と同じだったこと、子どもたちは卒園式、入学式に備えて、きちんとすわる練習をしていること、などうかがった。それで……と合点がいった。子どもたちをほめてあげよう。でも、と思ってしまう。お話をきちんときく練習にしちゃうと、おはなしが、面白くないものになっちゃわないかなあ。

I南小学校 朝の読みきかせ 5年2組&3組 メインはひとつに

 今年度は4回いせてもらったI南小学校の朝の読み聞かせ。今日は、年度最後ということで30分間。昨日の夜遅くに、隣のクラスの担当者が体調不良なので、2組いっしょにと連絡があり、ひゃあーーどうしよう!と緊張してでかけた。子どもたちは音楽室にきっちり座って、待っていてくれた。

プログラム

 絵本  おはなししましょう (日本傑作絵本シリーズ)  谷川俊太郎文 元永定正絵 福音館書店
 おはなし お話を知らなかった若者 アイルランドの昔話
 絵本 こしぬけウィリー (児童図書館・絵本の部屋)  アンソニー・ブラウン作 久山太市訳 評論社
 絵本 シロナガスクジラより大きいものっているの? (児童図書館・絵本の部屋―ふしぎだな?知らないこといっぱい) ロバート・E・ウェルズ作 せなあいこ訳 評論社 *

 前半は、昨日しくじったのとまったく同じプログラム。人数が多いので、この絵本なら遠目がきくだろう。『お話を知らなかった若者』は、今回は集中して語れた。後ろの方できょろきょろしていた子たちも、次第に顔をこちらに上げて、見てくれるようになった。語れ終えると、しーん。おしまいです。というと、気づいたように拍手してくれた。そのあとは、『こしぬけウィリー (児童図書館・絵本の部屋)』で少し休憩して雰囲気を変え、『シロナガスクジラより大きいものっているの? (児童図書館・絵本の部屋―ふしぎだな?知らないこといっぱい)』で楽しむ。という予定だった。前に1年生で読んだときは、ひとつひとつに驚きの声を上げ、わいわいいって喜んでくれた。内容がしっかり理解できる5年生はどんな反応だろうかと楽しみにしていた。けれど、さすが5年生は、いちいち驚いて声をあげたりしない。静かに、真面目に聞いている。そして、前半のお話で疲れたのだろう。たいくつそうな顔をする子も出てきた。朝から、きついプログラムだったと、今日もまた反省。でも、今日は、おはなしがうまくいったので、満足感もある。高学年は、静かに聞く。だから、メインはひとつを心がけよう。

朝の読み聞かせ 4年2組 欲張ってはいけない

 今年度最後の朝の読み聞かせ。気持ちよく終わろうと思っていたけれど……ちょっぴりしくじった。

プログラム
 絵本 おはなししましょう (日本傑作絵本シリーズ)  谷川俊太郎文 元永定正絵 福音館書店
 おはなし お話を知らなかった若者 アイルランドの昔話

 おはなしが9分なので、すこし早めに入って短い本を読む予定にしていたのだが、教室に入って、はじめようとした時にチャイムがなってしまった。ここで、絵本をあきらめればよかったのだが、読んだために、おはなしが押してしまった。なのに、おはなしのはじまりが調子悪くて、言い直したり、詰まったり……でも、おはなしが進むうちにうまく話にはいることができて、子どもたちも真剣にきいていた。ところが、クライマックスで終わりのチャイムが鳴り、となりのクラスの読み聞かせが終わった音がし、歌が始まった。そこで、また、集中が途切れてしまい、最後が、丁寧に語れなかった。子どもたちは、このおはなしのハラハラ感を感じることが出来ただろうか……。初めて子どもの前で語るお話だから、もっと大切に、ひとつだけ語ればよかったと反省すことしきり。でも、終わったことは仕方ない。これからは、欲張らずに、丁寧にひとつひとつ語ること!!

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