最近のトラックバック

課題図書を読む『ぼくとベルさん 友だちは発明王』

 タイトルにあるベルさんは、もちろん電話を発明したグラハム・ベルのこと。電話は彼の業績のほんの一部だった。このことを私は恥ずかしながら、この作品ではじめて知った。

ぼくとベルさん 友だちは発明王 (わたしたちの本棚)
 フィリップ・ロイ著
 櫛田理絵訳
 PHP研究所

     

 1908年、カナダ。10歳のエディは、好奇心旺盛で工夫にとみ、算数は得意だが、読み書きがまるっきりできない。そこで、学校では頭が悪いと見なされ、両親からは農夫になるしかないと落胆される。エディは悔しく、悲しい思いをしていた。
 そのころ近所に、ベルさんが帰ってきた。ベルさんは有名な発明王で賢くてみんなから尊敬されている。エディは、近所を歩いていて、ベルさんと出会い、言葉をかわすようになる。ベルさんはエディの鋭い観察力、豊かな発想力や想像力、独自な着眼点、数学的な思考力を見ぬく。
 ある日、ベルさんの家に招待されたエディは、ヘレン・ケラーや、ベルさんと飛行機を作って飛行実験をしている科学者と出会う。こうしたことから、エディは数学に興味を持つようになり、学校にあった難しい応用数学の本を辞書を引きながら懸命に読み、滑車の理論を使って、父親があっというような大仕事をしてみせる。
 だが、読み書きの方はなかなか進歩しなかった。そんなエディをベルさんは励まし続ける。

 ベルや、ベルがサルヴァン先生を紹介したヘレン・ケラー、ベルと飛行実験をした二人の科学者のボールドウィンやマカーディーは実在する。ベルがカナダに家を持っていたのも事実。エディももしかしたら実在すると思って読んだが、巻末に「史実を考慮して書かれたフィクション」とあり、エディは架空だとわかった。それくらいうまくフィクションが史実に溶け込んでいる。読み書きのできない農夫がたくさんいること、エディが左ききなのに右手で字を書くよう学校で厳しく矯正されることなど、当時の時代が反映されている。

 物語では、識字障害を持つ少年エディが、ベルやヘレン・ケラーから、情熱の持つ力、失敗にめげない心や考え方などを学び、成長していく。「できたことは喜ぶ、失敗についてはくよくよしない」(p58)といった、含蓄があるベルの言葉があちこちにちりばめられ、読み手も励まされる。この作品のベルのような、才能あふれる個性的な大人が身近にいて、自分を対等に扱い、励ましてくれたら、子どもたちはどんなに力づけられるだろう。

 エディとベルとの交流は心温まるが、さらに心を揺らすのは、エディが父親に認められていく過程だ。子どもにとって、親に失望されるほど悲しく、親に認められほど嬉しいことはない。
 エディの父親は、賢さを尊んでいる。そして、心から息子を思い、幸せな将来を願っている。だから、息子に読み書きができないとわかった時の失望は大きい。それをエディは敏感に感じとっている。教会に知的障害のある若者がやってきたときの父親の反応をうかがうエディの気持ちが痛々しい。父親は息子の識字障害を悲観するなか、「おまえは生まれ持った能力すべてを使って生きていかにゃならん」(p37)とエディに声をかけている。それは、エディの障害を受け入れる父親自身へかける覚悟の言葉であったかもしれない。だが、こうした父親がいたことも、エディが前進する原動力となっただろう。
 父親が、読み書きで測れない息子の賢さを知り、それをエディに伝える場面は、もっとも感動的だった。エディは「幸せの波が体じゅうをかけぬけた」(p134)と言っている。

 識字障害については、英語が日本語としくみが違うので、日本の子どもたちには分かりにくい。また、ゼノンの逆説や滑車のしくみなど、小学生の子たちには難かしそうだ。でも、それは私が難しいと思うだけで、そうしたことが得意な子には、とても面白く興味深い読み物となるかもしれない。

*第64回青少年読書感想文全国コンクール 小学校高学年の部 課題図書

I南小学校 朝の読み聞かせ 4年3組 時間制限とおはなしの組み合わせ

 昨日に引き続き朝の読み聞かせ。今日はI南小学校へ。
 教室にいくと、普通に机に着席していたので、先生にお願いして、机を後ろにずってもらった。

プログラム
 絵本 太陽へとぶ矢―インディアンにつたわるおはなし ジェラルド・マクダーモット作 神宮輝夫訳 ほるぷ出版
 おはなし エパミナンダス ブライアント作

「エパミナンダス」はどこへ行っても、何年生で語っても楽しんでもらえるお話。でも、それに組み合わせる絵本に、今回は悩みに悩んだ。持ち時間は全部で15分。エパミナンダスは、7-8分なので、7分くらいのの絵本にしたい。それと、あんまり笑わすだけ(受け狙いともいう)なのは避けて、内容がある絵本にしたい。そして、低学年ではなく4年生。というと、いいものが浮かばなかった。そこで選んだのが『太陽へとぶ矢―インディアンにつたわるおはなし』。これは息子がかつて好きと言っていた本。読んでみると、絵が素敵で、絵だけが語るページが多くあり、そこをじっくり見せて6-7分。よし、これでいこう! 
 ところが、私、メガネを忘れてしまったの。黄色地にオレンジの字のところなど、本当に見にくくて、何度も読み直したりして、申し訳なかった。子どもたちは静かに聞いているけれど、どうだったのだろう。
 そんなことを不安に思いながら、「エパミナンダス」へ。前半、子どもたちの目が死んでいる感じがかる。朝いちばんにこのインデアンの伝説は重すぎてつまらなかったかも、一番目のお話はちょっと気をひくものにすべきだった。そ、そうだよね。と少し動揺したりするものだから、語りが乗ってこない。困ったと思っていると、中盤からおはなしの面白さに子どもたちが気付きだし、子どもたちの顔が生き生きとよみがえった。そこで、私も調子を取り戻して、楽しく語り終えた。ありがとう。
 時間制限のなかでのおはなしの組み合わせ、難しい。

     

朝の読み聞かせ 2年2組 まだまだ修行が足りません。

 やっとこの時期らしい気候になってきた。爽やかな気持ちで教室へ。

プログラム
 詩 ぽいぽい・たいそう(一番だけ)(『のはらうた 2』より)
 おはなし はらぺこピエトリン イタリアの昔話

 時間より少し早く教室に入らせてもらえたので、「ぽいぽい・たいそう」でリラックス。言葉に合わせて2回体操し、子どもたちはもっとやりたそうだったけれど、そうもいかないのでお話へ。
 よーく聞いてくれた。羊や牛のふんが出てくるところで、にやにやと笑う子たちが何人もいた。最後まで語ると、「ああーおもしろかった!」の声。そういってもらえると嬉しいです!!
 でも、実は私、途中で、遅刻した子が入って着たり、校長先生が入ってきたり、そのたびに気が散って、自分の思うようには語れていなかった。は~。ほんとに修行が足りません。

     

課題図書を読む『レイナが島にやってきた!』

 今年も、課題図書を読む季節がやってきました。子どもたちが読み始める前に、読破目指して頑張ります!! 今回は3冊すでに読んだことがあり、どれも良い作品だったので、再読したいです。

レイナが島にやってきた!
 長崎夏海作
 いちかわなつこ絵
 理論社

     

 作者が現在住んでいる沖永良部島がおそらく舞台。
 優愛(ゆうあ)の通う島の学校は全校36名。友愛は3、4年生の複式学級にいる。4年生は3人で女子は優愛だけ。ところが、2学期の始業式に女子が転校してくることになり、優愛は初めて同じ学年の女友だちができそうでとても嬉しかった。でも、転校生は初日から遅刻。教室に入らずに、禁止されている学校のガジュマルの木にのぼっていた。
 転校生の名は麗奈。麗奈は、ものすごい早口で、機関銃のように自己紹介し、麗奈は字が難しいのでレイナにすること、神奈川県の児童養護施設から養子になってこの島にきたこと、美しい島に来られて嬉しいことなどを話した。そして、遅刻した理由は、「よんどころのない事情」だという。
「よんどころない」といった聞きなれない言葉を使い、感性豊かに島の自然を感じとり、生き生きとしゃべるレイナは、クラスの子たちをすっかり魅了した。その一方で、レイナは、時に自由気ままで予測がつかず、掃除をせずに家に帰ったりもする。優愛はレイナと心を通わせたいが、レイナと親しく話せなかった。
 そんなある日、レイナが3年生の子をつきとばして泣かせ、謝りもせず早退し、次の日から学校に来なくなった。島から出て行くのではと心配した優愛が、家に行ってみると、レイナは本当に病気だったらしい。でも、もう回復したから、家の仕事をしなければならない、そういうケイヤクでこの家に来たからと言う。レイナはケイヤク子どもなの? 優愛にはわけがわからなかった。

 島の子である優愛にとって、クラスメイトは、1年生から6年生まで、もしかしたら幼稚園から中学校までずっと変わらない。なにも言わなくてもなんとなく気持ちを分かってもらえる、家族みたいな存在だ。そんな慣れ親しんだものだけの世界に、突然、異分子のレイナが飛び込んできた。本土から来ただけでなく、養護施設出身で、個性が強い。優愛は、このレイナという新しい存在に、きらきらするものを感じて魅かれながらも、理解できず戸惑う。
 レイナは自由奔放であっけらかんと明るく見える。だが、作品の後半になって次第にわかってくるのだか、実は不安を抱えている。自分の居場所ができたのを喜び、その場所を愛し、その一方で、決して逃すまいと必死になっている。機関銃のように話すのも自己アピールかもしれない。想像力が豊かなのは、つらい現実からの逃げ場所なのかもしれない。その姿は、美しいプリンスエドワード島にやってきたおしゃべりな「赤毛のアン」とよく似ている。

 居場所があるのが当たり前の優愛と、居場所を求め、新鮮に感じるレイナ。子どもたちは、レイナという異分子を受け入れることで、世界を広げていく。レイナが島の子どもたちの世界に窓をあけたと言えるかもしれない。優愛は、いままで見慣れて気にも留めなかった島の自然を、レイナがみずみずしい言葉で語るのを聞いて、その素晴らしさに気づく。また、気持ちを理解してもらうために、言葉にすることを知る。
 レイナと同じく、島に引っ越してきて、すぐに不登校になったのが、3年生の若葉だ。すっかり出来上がっている仲間の世界に、異分子が入っていくのは、かなりのパワーがいる。島の子たちにそんなつもりはなくても、おとなしい若葉には入るすきがなくて弾き飛ばされてしまったのかもしれない。でも、レイナが来たことで、若葉も力をもらい、島の子たちにも変化があって、良い方向に向かっていきそうだ。
 引っ越し、クラス替えなど、子どもたちにも環境の変化がある。それはストレスであると同時に、自分を広げるチャンスとなる。

 さて、この作品の魅力は、南方の島の自然が、いたるところに描かれているところだ。ガジュマルの木、サトウキビ畑、空に続く海、サンゴの砂……。月桃が咲くと長い梅雨が始まり、ソテツの雄花が咲くころ梅雨が終わると知り、同じ日本でありながら、まったく違うエキゾチックな世界だと感じた。北九州より南へ行ったことがない私。一度行ってみたい。

*第64回青少年読書感想文全国コンクール 小学校中学年の部 課題図書

I市立図書館イベントデーのおはなし会 「おとうふは?」

 ストーリーテリングに続いて、2回目は読み聞かせグループのおはなし会。定例のおはなし会と同じ日なので、イベントで来た人に加えて、常連さんが来てくれた。

プログラム
 手袋シアター はながさいた(まどみちお詩) (詩でダンス・ダンス (おはなしおばさんシリーズ)より) *
 絵本 このパンなにパン? (たんぽぽえほんシリーズ) ふじもとのりこ作 鈴木出版 
 絵本 たろうのともだち 村山桂子作 堀内誠一絵 福音館書店
 詩  ぽいぽいたいそう(『』より) (詩でダンス・ダンス (おはなしおばさんシリーズ)より) *
 紙芝居 おとうふさんとそらまめさん (松谷みよ子のかわいいおはなし) 松谷みよ子脚本 長野ヒデ子画 童心社 *
 大型絵本 ゆうたくんちのいばりいぬ・ゆうたはともだち (あかね書房の大型絵本) きたやまようこ作 あかね書房
 絵本の紹介 かこさとしさんの絵本
 わらべうた さよならあんころもち

「はながさいた」は、手袋の指で花がひとつずつ咲いていくのが、子どもたちを惹きつける。にこにこ笑ってくれた。次の『このパンなにパン? (たんぽぽえほんシリーズ)』は、ページを開くたびに、パンの名前を子どもたちがあてる。よく知っているパンばかりで、とても嬉しそうだ。「ぽいぽいたいそう」は、一番だけ。「おいっちに はいはい」というところからは、手を上げたり下げたりの手遊びをいれる。「大人の人も肩こり解消になるからやってくださいね」と声をかけると、みなさん元気にやってくださった。
 紙芝居『おとうふさんとそらまめさん (松谷みよ子のかわいいおはなし)』のあと、空豆の実物を出して、「ほら、ここにお医者さんがぬったあとがあるよ」と見せた。子どもたちは大喜び。近くに見に来た。すると、ひとりが「お豆腐は?」と聞いたので、驚いた。「柔らかすぎて持ってこられなかったんだ」と答えたが、そうかー、子どもにとっては、空豆と豆腐のお話だから、2つないと理屈があわないんだ。
 空豆を見に来て立っている子どもたちをそのまま座らせて『ゆうたくんちのいばりいぬ・ゆうたはともだち (あかね書房の大型絵本)』へ。子どもたちは、よーく見ていた。犬も子どもたちに身近なものだ。
 最後は、今月2日に亡くなったかこさとしさんを偲んで、何冊か絵本を紹介。かこさん、たくさんの絵本と紙芝居を、ありがとうございました。
 

     

   

I市立図書館 ストーリーテリングによるおはなし会 図書館のイベントで

 今日はこども読書週間にちなんでの図書館イベントデー。おはなしの部屋では、午前に2回、午後に2回おはなし会が企画された。私たちストーリーテリングのグループはいの一番。いつもは、参加人数が少ないのだが、イベント効果は大きくて、大勢の人が来てくれた。子ども9人、大人12人。大学生のお姉さんなんかもいて華やかになった。

プログラム
 こぶじいさま 日本の昔話
 マーシャとくま ロシアの昔話 *
 きしむドア フランさんの語りより

 いつもは部屋を締め切って行うのだが、イベントだからとドアをひとつ開けたので、開放的な感じになった。そのせいだろう、きゅっと集中した感じがなくなった。静かだけれど、出入りがあったり、子どもたちが落ち着かなかったりで、なんとなくざわっとしている。語り手は、私も含めて、なんか語りにくかった。
 わたしが語ったのは「マーシャとくま」。マーシャが森でまいごになるあたりは、子どもたちもよく聞いていたのだが、途中から飽きてしまったのか、あちこちに動きだし、私の集中が何度か途切れた。そのたびに、よく聞いている大学生の子たちや大人に支えられて、気持ちをお話に戻して、最後まで語り終えた。ラストの方で「門」と「つづら」を言い間違えた。練習でも何度か間違えたので、注意していたが、ついぽろっと(^^♪ でも、すぐなんでもないふりして戻して語ったところは、自分でほめてあげたいと思う。
 ラストの「きしむドア」は、子どもたちが一番よく聞けた。小さな子たちには、動物がでてくる、こうしたくりかえし話が楽しい。

Sキッズクラブ 1、2年生 ストーリーテリングによるおはなし会 大雨の日

 ゴールデンウィーク明けの今日は朝から雨。午後の出かける時間になるとどしゃ降りになって、かっぱをはおってでかけた。
 Sキッズクラブは、今年度から新築の建物になった。部屋は2つだけれど、以前よりずっと広い。木製の板をふんだんに使って、柔らかい感じになっている。毎日、大勢の子が固まって過ごす場所だから、少しでも居心地のいい場所で会って欲しい。
 1、2粘性は40人ぐらいる。4列に並んで、ひとりふたりは、はみ出て寝転がったりしていたが、静かにしているので、そのまま始めた。

プログラム
 マーシャとくま ロシアの昔話 *
 食わず女房 日本の昔話

「マーシャとくま」は絵本で知っているという子が何人かいた。話しだすと、子どもたちの動きが止まり(寝転がっていた子も座っている)、耳を傾けて、よく聞いてくれた。実はこのお話、子どもたちがどれくらい絵を描けるか、とても不安だった。くまが切り株に座ろうとするところ、2度目でくすりと笑った子がいて、面白さがわかっているのかなと思う。次の「食わず女房」は、季節もの。ラストで、5月5日には菖蒲とヨモギを屋根にのせるというはなしがでると、少しざわざわとした。多分、私たちの地方では、菖蒲湯はあるけれど、屋根にのせる風習はないので、好奇心を持ったのだろう。
 今日は大雨のせいだろう、お迎えがきて途中で出て行く子がなくて、いつもより一層
よく聞いてもらえた気がする。大雨のおかげだね。

5月のK図書館分館おはなし会 『まゆとかっぱ』ハード化して!!

 K図書館分館のおはなし会は、3月は赤ちゃんひとり、4月はなんと、誰も来ないという事態に!! 少しずつ図書館にくる子どもたちが減ってはいるけれど、いくらなんでも、それはないんじゃない?と、めげて、絵本を選んで、練習して……という気力が、正直萎えていた。今日は、ゴールデンウィークのおしまいの前の日の晴天、子どもの日。誰も来ないにちがいないと思いながらも、一応は準備してでかけた。ところが……子どもたちがいる♪♪ ひとり、ふたり、さんにん……全部で6人も来てくれた。3歳くらいの子から1年生まで。一斉に一列に並んで、そろって、ぽかんと口を開けて、絵本に見入る姿の可愛らしいこと!! 読んでいる私たちも幸せでした。

プログラム
 手袋シアター はながさいた まどみちお詩 *
 絵本 かくれんぼ (チューリップえほんシリーズ) せなけいこ作 すずき出版
 紙芝居 ものまねじいさん (紙芝居ユーモアひろば 第 1集) 仲倉眉子作 教育画劇
 絵本 あさですよ よるですよ (幼児絵本シリーズ) かこさとし作 福音館書店 *
 わらべうた たけんこがはえた *
 絵本 まゆとかっぱ 富安陽子文 降矢なな絵 こどものとも2015.04号 福音館書店 *
 絵本 だいこんとにんじんとごぼう つるたようこ再話・絵 アスラン書房 *

かくれんぼ (チューリップえほんシリーズ)』は、果物のかくれんぼ。隠れている果物を、子どもたちは探しみつめると指さしに来た。わらべうたの手遊びは、どの子も年齢に応じて一生懸命やってくれた。一番小さな子は最初と最後だけ、みんなに合わせていて、かわいい。『かくれんぼ (チューリップえほんシリーズ)だいこんとにんじんとごぼう』を。自分たちの知っている、お風呂に入るお話と違うので、興味を持って聞いてくれたようだ。おかあさん方も楽しんでいた。

 子どもの日ということで、図書館の計らいで、紙で作ったこいのぼりをプレゼント。にこにこ顔がはじけた。

   

4月のひよこちゃん お母さんとの触れ合いが楽しい

 先々月、先月と急に参加人数が増えた。今日は初め2組しかいなかったので残念と思っていると、3組増えて、5組となった。0-1歳の子が4人、2歳の子が2人だ。

プログラム
 わらべうた くまさんくまさん *
       お茶を飲みに来てください *
 絵本 ペロチュパチュー たむらしげる作 こどものとも0.1.2. 2015.05号 福音館書店
 絵本 こちょばこ こちょばこ (あかちゃんあそぼ) なかがわひろたか文 村上康成絵 ひかりのくに
 絵本 パンダ なりきりたいそう (講談社の幼児えほん) いりやまさとし作 講談社
 わらべうた どうどうめぐり *
 絵本 ととけっこう よがあけた (わらべうたえほん) こばやしえみこ案 ましませつこ絵 こぐま社 *
 わらべうた ととけっこうよがあけた *
       じーじーば *
       ぎったんばったん *
 紙芝居 どろんこ おばけ (あかちゃんかみしばい よちよち はーい!) ひろかわさえこ 童心社
 紙芝居 あかちゃんがあっあっあ (あかちゃんかみしばいよちよちはーい!) とよたかずひこ作 童心社
 わらべうた さよならあんころもち 

もう1年以上続けている「くまさんくまさん」と「お茶を飲みに来てください」なのだが、たいていの子が注目してくれる。今日は2歳の男の子がとくに嬉しそうに笑ってくれた。『ペロチュパチュー』は、花、蟻、蜂、蝶が美しい色あいで出てきて、2歳さんたちは何が出てくるかとみつめ、赤ちゃんたちも美しさと音にしっかり見ていた。大いに楽しんだのは『こちょばこ こちょばこ (あかちゃんあそぼ)』。2歳さんたちは、お母さんにくすぐられるのがうれしくてたまらない。赤ちゃんたちはまだその感覚が内容なのだが、それでもお母さんに触ってもらって嬉しそうだ。子どもたちがとても元気に動き出したので、そのまま『パンダ なりきりたいそう (講談社の幼児えほん)』へ。せまい部屋なのでできない体操もあるけれど、お母さんが手足を動かしたりさせて、それなりになりきっていた。絵本『ととけっこう よがあけた (わらべうたえほん)』を読んだ後、同じととけっこうの歌で、ハンカチを使って、いないいないばあをしてみた。これは、あまり興味をひかなかったので、すぐに「じーじーばー」に切り替えた。
 紙芝居は、『どろんこ おばけ (あかちゃんかみしばい よちよち はーい!)』『あかちゃんがあっあっあ (あかちゃんかみしばいよちよちはーい!)』では、2歳さんが知った動物や車を見て嬉しそう。まだ、すぐになんの動物や車かは言えないのだけれど、そのうちに大声でいうようになるだろう。

          
          

I南小学校 朝の読み聞かせ 3年3組 気持ちのいいスタート

 今年度もI南小学校に行かせてもらえることになった。この学校の朝の読み聞かせ時間は15分だったが、先生方から10分に短縮してほしいという声があり、ボランティアグループの方々が掛け合って、時間をオーバーしないという約束で、15分にしていただいた。

 私は3年3組。早く教室に入った場合、入れなかった場合など考えて、何冊も絵本を用意した。

プログラム
 絵本 プアー (福音館あかちゃんの絵本) 長新太作 和田誠しあげ 福音館書店
 おはなし びんぼうこびと ウクライナの昔話
 絵本 どっとこ どうぶつえん (こどものとも絵本) 中村至男作 福音館書店

 教室に行くと、子どもたちはまだ机に座っている。トイレに行く子もいて、少し遅れて教室に入ることになった。これは、最短バージョンにしようと決めた。
 多分、初めて顔を見る子たちなので、『プアー (福音館あかちゃんの絵本)』で大いに楽しんだ後、「びんぼうこびと」。とても静かに聞いてくれた。でも、どのくらい楽しめているのかなあと不安になる。最後に「いちもんなしになってしまいました」というと、ひとりの子が「いちもんなし」とつぶやいて、言葉の響き面白がっているようだった。『どっとこ どうぶつえん (こどものとも絵本)』は、ひとりだけ知っているといったが、他の子は知らないようなので読んだ。いや、見せた。「どう見えても間違いはないよ。みんなが見えたものか正しいからね」(一応答えがあるのだけれど、どう見えてもいいと思うので)と言うと、声を出して、見えたものをいってくれた。ページを見せると、即答し、ほほーすごいなあと思う。トラ、ヒョウかもしれん、チーターかもといろいろ言うのが楽しかった。
 読み終わるとちょうど時間に。先生が「声を出すときは出して、聞くときは静かにきいて素晴らしかったですよ」と子どもたちをほめられた。子どもたち、ちょっと緊張して、いい子にしていたかも。でも、とても楽しくて、気持ちのいいスタートとなった。

    

朝の読み聞かせ 3年1組 子どももわたしも緊張気味

 雨が昨夜から降り続いて、肌寒い朝。今年は、本当に寒暖の差が激しすぎる。今年度初めての朝の読み聞かせ。新しい先生、新しいクラスメイトで子どもたちは緊張気味。というわたし、なんだかも緊張した。

プログラム
 絵本 だいこんとにんじんとごぼう つるたようこ再話・絵 アスラン書房
 おはなし びんぼうこびと ウクライナの昔話

だいこんとにんじんとごぼう』は、普段しられているお風呂に入るのとは違うバージョン。おはなしは単純だが、つるたようこさんの絵が最高に楽しい。ちゃんと大根、人参、ごぼうの写実的な姿なのに、表情たっぷりで、現れる感情の動きがユーモラスで笑える。そのおかしみを味わってもらいたくて読んだのだが、どうだっただろう。真面目に聞いてしまったかもしれない。
 次の「びんぼうこびと」は、子どもの前では初語り。これもまた、びんぼうこびとを追い払う、気のいい貧乏人の機転と、金持ちのやきもちやきなばかりの愚かさが、面白い。よーく聞いていてくれたけれど、おもしろくきいてくれたかどうかは不明。ただ、ひとりの子がラストで、くすくすっと笑ってくれたのが救いだ。
 プログラムが、似たような感じ(ふたつとも人の内面の愚かさを笑いに変えたお話で、すきっとしたハッピーエンドではない)になってしまったと反省。来週、他の学校の3年生にもお話するので、プログラムを変えてみよう。

     

Hキッズクラブ 春休みのストーリーテリングによるおはなし会 「みるなのくら」は、短くとも大きなドラマ

 3日連続のおはなし会も最終日。桜は満開。今日も良い天気なので、歩いてキッズクラブへ。桜だけでなく、木蓮、こぶし、雪柳、野にはたんぽぽ、オドリコソウ、ムラサキダイコン……。本当にきれいだ。

 少し早目についてしまったので、外で待つ。中から、元気な声がはちきれんばかりに響いている。先生が何か用で外にでていらしたのを機会に入れてもらう。狭い部屋に50人くらい。これは毎日、大変だろうと思う。

プログラムは昨日と同じ
 みるなのくら 日本の昔話 *
 わらべうた ずくぼんじょ *
 犬と猫とうろこ玉 日本の昔話

 毎回とても楽しんで聞いてくれる子たちで、今回もお話の中にすっと入ってきてくれた。「みるなのくら」では、若者が山奥に迷い込み、屋敷に招かれるところで、ドキドキしているようだ。禁じられた最後の倉をあけてしまうところも、先に何があるだろうかと考えて、しっかり聞いている。1年生の子は「はいっちゃだめ!」。語り終えると、みなしーんとした。「みるなのくら」は短いなかに、大きなドラマがある素敵な昔話だと思う。。
 おもしろかったのは、わらべうたの「ずくぽんじょ」を、大きな子も楽しそうに参加してくれたこと。思いっきり、上にのびて、わははは……と笑いだす。どんなことでも楽しめちゃうって、素晴らしい。
「犬と猫とうろこ玉」もじっと聞き耳をたてていた。最後に魚の中からうろこ玉がみつかると「ええっ」と驚きの声。
 また夏休みも来ることを約束してかえってきた。こうしてお話を待っていてくれる子たちがいて、本当に幸せ。もっともっと、いいお話を覚えて、いっぱい語ろう。

Kキッズクラブ 春休みのストーリーテリングによるおはなし会 「みるなのくら」は子どもたちに新鮮?

 暖かい日が続き、昨日咲き始めだった桜が、今日はほぼ満開に。Kキッズクラブへ午後うかがった。子どもたちはお昼ごはんを、お花見しながら食べたという。なんて素敵だろう。

 プログラムは昨日と同じ。ただ、ここでは、振動で灯がともるろうそくを使う。昨年の夏休みに初めて来たときも同じだったので、子どもたちは楽しみにしていてくれた。

 みるなのくら 日本の昔話 *
 わらべうた ずくぼんじょ *
 犬と猫とうろこ玉 日本の昔話

 キッズクラブは、学童保育なので、子どもたちのスケジュールもある程度、管理されている。それで、自由に集まる児童館より、学校っぽくて、子どもたちも真面目だ。「みるなのくら」では、反応が昨日より薄い気がしたが、とにかく静かに聞いていた。それでも、やはり、一の倉がお正月なのに驚き、最後にうぐいすが飛び去るところも驚いた。このお話でいくつか絵本が出ているが、子どもたちはあまり知らないのかもしれない。
 相方の「犬と猫とうろこ玉」も、昨日よりさらにノリがよくなって、子どもたちもよく聞いていた。最後に魚の腹の中にうろこ玉が見つかると、「わっ、すごい」と声を上げる子がいた。
 明日は別の地区のキッズクラブで。今度はどんな反応となるだろう。

K児童館 春休みのストーリーテリングによるおはなし会 おはなし会という幸せの時間

 今日から春休み。そして、今日から3日連続のおはなし会。なんとプログラムは同じ。語りによって、場所によって、子どもによって、おはなしが変わってくるのかな? 楽しみだ。

 1日目はK児童館。誰でも自由に利用できる施設で、小学生のほとんどはお弁当を持ってきていて、1日過ごす。今日はほぼ30名。4年生くらいまでの子がいる。

プログラム
 はじまりのうた ろうそくぱっ *
 みるなのくら 日本の昔話 *
 わらべうた ずくぼんじょ *
 犬と猫とうろこ玉 日本の昔話
 おしまいのうた ろうそくぱっ

 あんまり聞きたくないなあという子たちも数人いて、後ろの席に座っている。聞きたいという子は前の方に座っている。ストーリーテリングが初めてという子のために、言葉だけで話すことを説明してから語る。
「みるなのくら」は、久しぶり。語っているとしんとした世界にいる気持ちになるから好き。初め、ざわざわして聞いていた子たちも、山奥のお屋敷から娘が出てくると、「なんかやばそう」という顔になった。一の倉の中が「お正月の景色」というと「ええっ!」と驚いて声を上げる子がいた。そのあと、二の倉、三の倉とあけられるごとに、うなずいたり、笑ったり、友だちと話したり、いろいろな反応があった。でも、ラストで神秘的なことが起きると、後ろの子たちも含めて、一同しーんとした。本当に不思議な話だ。
 次の「犬と猫とうろこ玉」は、うってかわってユーモラスな言葉が流暢に流れてどんどん進んでいく話。聞きなれない言葉も沢山あるので、時々、うん?という顔をしながら聞いていた。子どもたちがしゅっと一つになって聞いたのは、せっかく犬と猫が取り戻したうろこ玉をお川に落としてしまったところ。一番前の女の子がその瞬間、「あっ!」と小さく声をあげた。
 こんな風に、聞いてくれる子たちがいて、お話ができる場があって、とても恵まれている。子どもたちとお話を共有する幸せの時間。大切にしたい。

I市立図書館 3月のおはなし会 春ですよ! 親子でにこにこ

 急に春めいてきた。庭の木蓮も、雪柳も、昨日、つぼみが開き出したと思ったら、今日はほぼ満開に。タンポポも、オオイヌフグリもあっというまに野をそめている。
 そんな陽気に誘われてか、たくさんの親子が集まってくれた。2~5歳くらいの子が多い。

プログラム
 わらべうた たんぽぽたんぽぽ むこうやまへとんでいけ *
 絵本 ふうと はなと うし (ふうとはなの絵本) いわむらかずお作 童心社 *
 絵本 ミリーのすてきなぼうし きたむらさとし作 BL出版 
 手遊び 春ですよ
 絵本 なんだったかな 今江祥智文 長新太絵 BL出版
 絵本 ちいさなおばけえほん はらぺこゆうれい (ちいさな〈せなけいこ・おばけえほん〉) せなけいこ作 童心社
 紙芝居 どろんこトート (ともだちだいすき) 藤本ともひこ作 童心社 *
 わらべうた さよならあんころもち

「たんぽぽたんぽぽ むこうやまへとんでいけ」のわらべうたは、折り紙で折ったタンポポを開いて、裏返して白の綿毛にして、それから歌うのだが、小さな女の子がまだ開いていない黄色をちらりと見ただけで、「タンポポ」と言ってくれた。タンポポは、小さな子にとって、とてもなじみのあるものだと思った。背景の野原に春の花が咲き乱れている『ふうと はなと うし (ふうとはなの絵本)』が1冊目。小さな子まで、しんとして見入ってくれた。ウサギの子と一緒に大きな牝牛に出会ってくれただろうか?
 次の『ミリーのすてきなぼうし』は想像を楽しむ絵本。たくさんの帽子が出てくるところで、読み手がどんな帽子があるのか、子どもたちと会話しながらゆっくり見せた。『なんだったかな』は、パンチのある動物の絵が小さな子たちを喜ばせた。ページをめくるたびに「かば!」「ライオン!」と大きな声で叫んでいた。
 面白かったのは、『ちいさなおばけえほん はらぺこゆうれい (ちいさな〈せなけいこ・おばけえほん〉)』のとき、絵本にでている幽霊を、2歳くらいの男の子がヒーローのミニチュア人形でやっつけに来たこと。幽霊が怖かったのか? 悪者だと思ったのか? その可愛らしさに、読み手も聞き手の大人たちもみな思わす笑顔になった。
 紙芝居の『どろんこトート (ともだちだいすき)』は、どろで作ったゾウの鼻がどんどん上に伸びていくもの。それが月まで伸びていくという壮大さ。子どもたちが喜んで、親たちも一緒に喜んでくれた。
 最初から最後まで、親子がいっしょにやさしい笑顔で楽しんでくれた。春って、暖かくなるし、子どもの成長を感じるし、すてきな季節。そんなことも、おはなし会で一役かってくれたのかも。

    

  

3月のひよこちゃん 先月と同じ親子、成長が目覚ましい

 朝方まで続いた雨はやんで、赤ちゃんたちもお出かけしやすくなった。今日は6組の親子。0-1歳児が6人ともうすぐ3歳のお兄ちゃんだ。何組かは先月来た親子で、このまま続けて来てくれると嬉しいい。

プログラム
 わらべうた くまさんくまさん *
       お茶を飲みに来てください *
 絵本 つないで つないで 福知伸夫作 こどものとも0.1.2. 2018.03号 福音館書店 *
 絵本 くっついた 三浦太郎作 こぐま社 *
 わらべうた じーじーば *
       ぎったんばったん *
 絵本 おでかけ ばいばい (福音館あかちゃんの絵本―おでかけばいばいの本1) はせがわせつこ文 やぎゅうげんいちろう絵 福音館書店 *
 絵本 あっぷっぷ (あかちゃんあそぼ) なかがわひろたか文 村上康成絵 ひかりのくに *
 わらべうた ずくぼんじょ *
       ぎったんばったん *
 紙芝居 おようふくきようね (乳幼児かみしばいいいおかお) 木曽 秀夫作 教育画劇
 紙芝居 あたま・あたま (年少向かみしばいすごいよ!みんなのからだ) こわせたまみ脚本 一條 めぐみ画 教育画劇
 わらべうた さよならあんころもち 

『 つないで つないで』は、「てをつなぎましょう」と言いながら、ネコがどんどん手をつないでいくもの。絵本に合わせて、おかあさんと手をつないだり、となりの子と手をつないだり。お母さん方は自然に子どもにさせている。『くっついた』でも、自然に「ぎゅっ」と抱っこする。素敵だった。ひとり大きいお兄ちゃんは、もっと素敵。おかあさんと弟のほっぺたを「ぎゅっ」とくっつけてあげたりする。最後には三人の顔をくっつけていた。
 ハンカチを使ってわらべうたをした後、『おでかけ ばいばい (福音館あかちゃんの絵本―おでかけばいばいの本1)』を読むと、赤ちゃんたちもとても反応がよかった。「いってらっしゃーい」のせりふのあと、「ばいばーい」をみんなで手を振りながらできたのだ。そのあとの『おでかけ ばいばい (福音館あかちゃんの絵本―おでかけばいばいの本1)』も、赤ちゃんたちはよくわからないだろうけれど、わらべ歌になっているのでじっと聞いている。おかあさんは、とても楽しんでくださった。
 後半のわらべうたは「ずくぼんじょ」で「たかいたかい」をしてもらった。「ぎったんばったん」では、お母さんに赤ちゃんの手を、上下させるよう言ったのだが、説明が悪かったのだろう、赤ちゃんをだっこして上下された。でも、赤ちゃんもお母さんも楽しそうなのでそのまま続けると、「ああー疲れるー」と。ごめんなさい。膝にのせて上下したもらった方がよかったかもしれない。
 それにしても赤ちゃんたちは先月と比べとずいぶん成長している。はいはいしたり、つかまり立ちしたり、歩き出したり。そうした成長を見ながら、おはなし会ができるのは幸せだ。

   

3月のおはなし広場 1年間ありがとう

 毎回とてもいい反応をしてくれた今年の1年生だけれど、今日は最後のお話広場。

プログラム
 絵本 はいしゃへいくひ(こどものとも年中2009.03) 福音館書店
 おはなし 瓜こひめこ 日本の昔話
 絵本 りんごです 川端誠作 文化出版局
 紙芝居 あひるのおうさま (紙芝居ベストセレクション 第1集) 堀尾青史文 田村征三画 童心社
 絵本 絵本天の笛 天の笛 斉藤隆介文 藤城清治絵 佼成出版社
 大型絵本 きょだいな きょだいな (こどものとも傑作集)

 1冊目は、子どもたちに切実な「はいしゃへいくひ」。子どもたちはドキドキしながらきいている。なんといってもクライマックスは治療。口を押えたりする子が何人もいて、微笑ましかった。おはなしも、よく聞いていた。あまのじゃくが、指、手、足、頭と少しずつ戸をあけて入ってくるのを。「だめだめー」と悲鳴をあげながら聞いている。あまのじゃくが瓜姫にばけて、鳥がそのことを知らせる時も、「はやくきづいてー」と、言う子がいる。本当にもお話に入り込んでいた。ひとやすみに『りんごです』。りんごのいろいろな姿を「うんうん」と頷き、「たね」「芽」「花」と理解して聞いている。終わるともちろん「みじかっ!」の声。次が私担当の『あひるのおうさま (紙芝居ベストセレクション 第1集』。王さまの手がにゅーっと出るところから、もうお話に入ってくれた感じ。やっぱりこの紙芝居は迫力ある絵がいい。平面だけれど、まるで飛び出る紙芝居といった感じだ。物語も、とんとんと進み、アヒルが王さまをやっつけていくところがすかっとする。子どもたちは満足感をえてくれたようだ。
 うってかわって『絵本天の笛』は、しんとして聞き、ヒバリの尊い志を感じてくれたようだ。少し時間があまったので、みんなで楽しもうと『きょだいな きょだいな (こどものとも傑作集)』。地獄のところにくるとしんとする。怖いのだろうか? 少し欲張りすぎて、時間を超過したのは反省。
 でも、最後の最後まで、とても楽しい時間だった。1年間、楽しませてくれたありがとう。

     

        

H児童センター未満児さん おはなし会 お母さんと楽しく

 久しぶりに行ったH児童センター。なんと、行く道を曲がるところを通り過ぎてしまい、なんか変と気づいたのは、1、5キロも過ぎた後。Uターンして、ぎりぎり間に合いました。ふーっ(汗!!)
 3月でお引越しされる家が多いということで、いつもより少なく、4組の親子が集まっていた。みな2歳くらいの子で、1組だけ1歳くの下の子がいる。

プログラム
 わらべうた くまさんくまさん *
       おちゃをのみにきてください *
 絵本 いろいろ おせわに なりました―わらべうた「おちゃをのみにきてください」より (幼児絵本シリーズ) やぎゅうげんいちろう作 福音館書店 *
 絵本 くっついた 三浦太郎作 こぐま社
 わらべうた どうどうめぐり *
       いちり にり さんり しり *
       うまはとしとし *
       だるまさん *
 絵本 ちいさなふね 笠野 裕一 こどものとも0.1.2. 2011.07 福音館書店
 大型絵本 ぴょーん (はじめてのぼうけん (1)) まつおかたつひで作 ポプラ社
 わらべうた さよならあんころもち

 センターの先生がリズム遊びを3曲したあとで始めた。元気なリズム遊びの後のわらべうた。雰囲気が違うので、じっと見ている。そのあと、わらべうたのこんな絵本もありますとお母さんに紹介がてら『いろいろ おせわに なりました―わらべうた「おちゃをのみにきてください」より (幼児絵本シリーズ)』。2歳さんたちよりお母さん方が楽しんでくださった。『 くっついた』を読むと、お母さんたちは自然に子どもさんをぎゅっとハグする。その流れでわらべうたに続けた。お母さん方にも歌ってもらいたいのだが、恥ずかしいのだろうか、なかなか歌ってくれない。でも、お母さんの膝の上に乗った子どもたちが、わらべうたととも遊んでもらえるのを、子どもたちはきゃっきゃっと笑い声をたてて、楽しんでくれた。
 そのあと絵本『ちいさなふね』では、最後に「おふねがいっぱい!」という子が。ああ、2歳さんになると、ちゃんと わかるのだと思う。
 最後は絵本とともに「びょーん」。おかあさんたちは、絵本を知っているのか、自然に高い高いをしていた。おかあさん方、みな、すごい。

   

朝の読み聞かせ 3年1組 想像を楽しむ

 担任の先生がなにかのお仕事をされていて、教室には子どもたちばかり。でも、ちゃんとおはなしの体勢になって待っていてくれた。当番の子が、とても照れ屋で、なかなか挨拶できないので、他の子たちが一生懸命教えているのが微笑ましかった。ああ、いいクラスだなあと思う。

プログラム
 おはなし 馬方やまんば 日本の昔話
 絵本 バナナじけん 高畠那生作 BL出版

「馬方やまんば」は、とても反応がよかった!! 題名をきいて、山姥が怖いといっていた子もいたが、馬が3本足、2本足で走る辺りから、そんなことは忘れて聞き出した。後半、馬方がやまんばを巧く出し抜くところも、「だまされている」といってきいている。ただ怖いだけでなく、どこか間のぬけたやまんばを馬方がうまく出し抜く話として聞いてもらえたと思う。
バナナじけん』は、久しぶりに読んだ。子どもたちは楽しんでくれたようだ。最後のオチも何人かがわかった様子。まあ、実際には起こりえない、たわいのない話ではあるけれど、こんなことあったら愉快だなと、想像するのは楽しい。
「馬方やまんば」にしても、3本足、2本足の馬が走るのは、絶対ありえないけれど、想像すればとても愉快。こうした想像は、一見、意味がなくて、くだらなくも見えるけれど、いろいろなことがある人生を生き抜いていくうえで、きっと大切なんじゃないかと思う。

   

Sキッズクラブ 3、4年生 よく聞いてくれてありがとう

 1、2年生と3、4年生にわけて毎月、会で交互に行っているSキッズクラブ。今日は今年度の最終日。とてもよく聞いてくれる子たちだ。

プログラム
 馬方やまんば 日本の昔話 *
 小鳥になった美しい妹 ギリシャの昔話

 私は「馬方やまんば」を語った。まずおはなしの前に「馬方って知っている?」と聞くと、「馬を飼っている人」とか「馬の肩」とか、いろいろ答えてくれた。馬で荷物を運ぶ人だと説明して始める。山姥が出てくるので、はじめ怖そうに聞いていたが、馬の足をぶった切って、3本脚、2本脚の馬で走るところでは大爆笑。馬の走る姿を真似する子もいた。後半になると、ずっと真剣な顔で聞いていた。「火の神」など意味が分かったのかなあと少し心配だ。
「小鳥になった美しい妹」は、はじめのうちは、もぞもぞしながら聞いていたが、妹が小鳥にされとしまったころから、子どもたちの動きがぴびっと止まって、一心に聞いていた。おしまいに悪い女がずたずたにされてしまうと「かわいそう」という言葉が、男の子から。そうした感性があるのだと思う。
 よく聞いてくれてありがとう。 来年度もまた会いたいね。

«3月のK図書館分館おはなし会 ずりばいの赤ちゃん

2018年5月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

Amazonアソシエイト

  • 野はら花文庫は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。
  • Amazon、Amazon.co.jpおよびAmazon.co.jpロゴは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
無料ブログはココログ